一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1292   秋立つや癌病棟の静けさに

2014年08月08日 | 

 太陰太陽暦は、四千年前から中国の黄河流域で使われていたものが、六世紀後半に朝鮮半島から日本に伝来し、公式に使われ始めたそうである。その後、中国との間に2日の誤差が生じたため数回の修正を試みるなどし、天保十三年(1842年)に、天文学的にも世界で最も正確な太陰太陽暦となったそうである。

 ところが明治五年、欧州から開国をせまられた新政府は、「明治五年十二月三日を以って、明治六年一月一日とする」という太政官布告を出し、突然この国の暮らしを太陽暦に変更したのである。以来、自然と共にある祭りなどの伝統行事や、農業・漁業・林業等が混乱をきたし続けている。

 さて昨日、友人のお見舞いに行ってきた。以前私は、やはり癌になった先輩のお見舞いに行き損ねた苦い経験がある。先輩に何を話そうかと思い悩んでいるうちに、死んでしまったのだ。だから、今回は悔いのないよう話してきた。放射線治療をしていて、予想よりずっとお元気だった。退院できそうなのである。

オオマツヨイグサ

 

コメント
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