一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1003  全身に力漲る蝉の殻  亜紀子

2013年08月17日 | 

(ぜんしんに ちからみなぎる せみのから) 

木々の枝や葉に、蝉の抜け殻を見つけて、手のひらに乗せる。じっと見つめる。家に持ち帰り、テーブルの上に置いて何度も眺める。しばらくして引き出しにしまう。それから数年して、昔のままの蝉の殻を見つけて、ごみ箱に捨てる。

だからいつも私は、ぽいと大地に捨てる。空蝉はゴミではない、大地の大事な肥料なのだ。

 それにしても、私の引き出しの中には、なんと沢山の「将来のゴミ」が入っているのだろう。

キンミズヒキ(金水引)  バラ目バラ科キンミズヒキ属の多年草

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