一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1001  鮎釣りは孤独と言えば孤独なり

2013年08月13日 | 

 私の叔父は鮎釣りが好きだった。解禁になると、横浜から伊豆半島の狩野川までよくやって来た。絵にかいたような亭主関白で、人前だけかもしれないが、叔母をよく「ババー」とか「クソババー」と呼んでいた。ところが叔母は、そう呼ばれても全く平気で、にこにこして「はいはい,何ですか」などと答えているのが実に不思議だった。

 たった一人で河原に立ち、何時間も長い竿を垂らしている鮎釣り人を見ると、今でも私はついついあの頃の叔父のことを思い出してしまう。

ヒメギボウシ(姫擬宝珠)

コメント
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