土木のしごと - (有)礒部組現場情報

地域のためにはたらき、ふつうの暮らしを支える人たち。(有)礒部組とその仲間たちのたのしくゆかいな面々。日々是土木。

ヤチョー ~ トシ子さんの疑問に答える(その4)

2021年11月16日 | トシ子さんの疑問に答える

 

イベントつづきでご無沙汰しておりました。

「トシ子さんの疑問に答える」シリーズ。

「その4」です。

 

 

あれってメモ帳ですか?

あの緑の硬い表紙のやつ。

 

あ、あれ

ヤチョーって言うがやね、あれ。

 

飛ぶ鳥のヤチョーですか?

 

いや野原の帳面で野帳。

英語で言うとフィールドノートやね。

メモ帳がわりに使うことが多いけど

厳密に言うとメモ帳ではない。

 

じゃあ何に使うんですか?

 

測量。

みんな、ヤチョーとだけ呼ぶけど

われわれが使ってる野帳は

本当は測量野帳っていうのがただしい呼び方やね。

 

測量用の手帳っていうことですか?

 

そう。

あれにも種類があってね。

うちで使ってるのはそのうちの

レベルブックというやつ。

実物で説明しようか。

 

はい、じゃあ持ってきますね。

 

 

 

 

 

袋ごとかよ(笑)

でもちょうどよかった。

ここに「測量野帳」って書いてあるやろ?

これが正式名称で

となりの「セーY1」っていうのがコクヨの品番。

ちなみに

「セ」で始まるのは製図用品。

測量野帳はコクヨの中では製図用品のあつかいなんやね。

 

っていうのは置いといて

ほら

表紙にレベルブックって書いちゅうろう?

 

 

 

 

で、なかはこんな感じ。

 

 

 

 

左側にレベルを見たときの数字を

右側にはメモを記入するようになっちゅうがやね。

レベル測量に使うからレベルブック。

ま、最近ではレベルを使うこと自体が少なくなってきたから

レベルブックと言ってもメモ帳としての使い方が多いかもしれんけどね。

 

また、うちではあまり使わんけど

トランシットブックっていうのもあって

左側がトランシット測量で測った

距離とか角度を記入するようになっちゅうがよ。

 

けど

測量野帳のなかで

イチバン使われてるのは

じつはレベルブックでもトランシットブックでもないがやね。

 

なんですか?

 

スケッチブック。

罫線が方眼になっちょって

メモやらスケッチやらイラストやら

なんでも自由に書き込める。

使い方が限定されてないから

人気があるがやろね。

あ、そうそう。

こんなんもあるぜ。

 

 

 

 

 

すごーい!

これどうしたんですか?

 

もろうた。

広野りおさんっていうイラストレーターに。

 

え、

知り合いなんですか?

 

友人の知り合いでね。

ひょんなことからつながって

ちょうだい

って言ったらくれた。

「広野りお」仕様のスケッチブックやね。

 

ほら

中身はこんなん。

 

 

 

じゃああの

表紙が茶色でうすっぺらいやつも

ヤチョーなんですか?

 

そう

耐水タイプやね。

 

 

 

 

ウォータープルーフ

って書いちゅうろう。

雨に濡れても使えるやつ。

 

いろんなやつがあるんですね。

 

そう

でも今では

タブレットとかケータイで使う

電子野帳っていうのもあったりしてね

昔ほどは使われてないがじゃないろうかねえ。

けど

なんといってもこの頑丈さ

これが長いあいだ使われてきたイチバンの理由やろうし

なんだかんだ言っても

これからも使われていくもんやと思うぜ。

 

ありがとうございました!

 

どういたしまして。

 

ーーーーーー

 

以上

「緑色の硬い表紙のメモ帳みたいなやつ」についての疑問に答えてみました。

参考にさせてもらったのは、『野鳥?いいえ野帳です!発売以来60年近くも売れ続けている超ロングセラー商品!!』というナガサワ文具センターさんの商品紹介。さすが文具屋さん。わたしが知らなかったこともたくさん書かれてあって、とても参考になりました。

どうもありがとうございました。

 

(みやうち)

 

 

 

 

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