侯コウに、さらにイ(にんべん)をつけた形が「候コウ」。両者の関係がわかれば、この二字の違いが分かる。
侯 コウ・きみ イ部
解字 甲骨文は「厂(石の略体)+矢」 の会意。[甲骨文字辞典]は、「甲骨文字では地方領主の意味で用いられている。厂は反ハンにおいては(石器の武器を手でもつ形で)石製の武器として用いられているので、地方領主を石器や弓矢のような原始的な武器を持った勢力と見なした文字と考えられる」としている。金文は甲骨文と同じ形で、意味は諸侯(天子から受けた封土の人民を支配した人)および、官爵名として用いられている。
篆文で上に人がつき、地方領主が人であることを示したものであろう。現代字は篆文の人の腕と厂のタテ線がむすびついてイとなり、人の残りと厂のヨコ線⇒ユに変化した侯となった。
意味 (1)きみ(侯)。封建時代の領主・大名。「諸侯ショコウ」「王侯オウコウ」 (2)爵位の第2位。「侯爵コウシャク」 (3)まと。弓矢のまと。「射侯シャコウ」(まとを射る)「侯鵠コウコク」(まと、方十尺なるを侯といい、四尺なるを鵠という)
覚え方 「ひとゆや(亻ユ矢)で侯」と覚えると書きやすい。
イメージ
「身分の高い人」(侯・候)
音の変化 コウ:侯・候
身分の高い人
候 コウ・そうろう・うかがう イ部
解字 「イ(人)+侯(身分の高い人)」 の会意形声。身分の高い人のそばについて仕える人。イ(にんべん)が重なるので、真ん中のイをタテ線にした候となった。意味は貴人のそばにつかえる意のほか、貴人をまつ、貴人の安全のため、まわりの様子をうかがう等の意となり、転じて「きざし」などの意に拡がった。
意味 (1)さぶらう。貴人のそばに仕える。「伺候シコウ」(おそばに奉仕する) (2)まつ(候つ)。待ちむかえる。「候補コウホ」(補任を待つ) (3)うかがう(候う)。ようすをみる。さぐる。「斥候セッコウ」「測候ソッコウ」 (4)きざし。しるし。「気候キコウ」「兆候チョウコウ」 (5)そうろう(候)。有る・居るなどの謙譲語・丁寧語。「候文そうろうぶん」
<紫色は常用漢字>
侯 コウ・きみ イ部
解字 甲骨文は「厂(石の略体)+矢」 の会意。[甲骨文字辞典]は、「甲骨文字では地方領主の意味で用いられている。厂は反ハンにおいては(石器の武器を手でもつ形で)石製の武器として用いられているので、地方領主を石器や弓矢のような原始的な武器を持った勢力と見なした文字と考えられる」としている。金文は甲骨文と同じ形で、意味は諸侯(天子から受けた封土の人民を支配した人)および、官爵名として用いられている。
篆文で上に人がつき、地方領主が人であることを示したものであろう。現代字は篆文の人の腕と厂のタテ線がむすびついてイとなり、人の残りと厂のヨコ線⇒ユに変化した侯となった。
意味 (1)きみ(侯)。封建時代の領主・大名。「諸侯ショコウ」「王侯オウコウ」 (2)爵位の第2位。「侯爵コウシャク」 (3)まと。弓矢のまと。「射侯シャコウ」(まとを射る)「侯鵠コウコク」(まと、方十尺なるを侯といい、四尺なるを鵠という)
覚え方 「ひとゆや(亻ユ矢)で侯」と覚えると書きやすい。
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「身分の高い人」(侯・候)
音の変化 コウ:侯・候
身分の高い人
候 コウ・そうろう・うかがう イ部
解字 「イ(人)+侯(身分の高い人)」 の会意形声。身分の高い人のそばについて仕える人。イ(にんべん)が重なるので、真ん中のイをタテ線にした候となった。意味は貴人のそばにつかえる意のほか、貴人をまつ、貴人の安全のため、まわりの様子をうかがう等の意となり、転じて「きざし」などの意に拡がった。
意味 (1)さぶらう。貴人のそばに仕える。「伺候シコウ」(おそばに奉仕する) (2)まつ(候つ)。待ちむかえる。「候補コウホ」(補任を待つ) (3)うかがう(候う)。ようすをみる。さぐる。「斥候セッコウ」「測候ソッコウ」 (4)きざし。しるし。「気候キコウ」「兆候チョウコウ」 (5)そうろう(候)。有る・居るなどの謙譲語・丁寧語。「候文そうろうぶん」
<紫色は常用漢字>
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