疒 ダク・やまい 疒部
解字 甲骨文第1字は、爿ショウ(ベッド)の上に汗を出している人があおむけに横たわっている形で、タテに描かれている。高熱で発汗している人と思われる。第2字は汗のない形。いずれも人が病床にある形で、意味はやまい(病)。病む。金文から疒ダクの単独字はなくなり、「やまいだれ」として他の字と結びつく形になる。金文・篆文・隷書は、疾シツ(やまい)から矢を除いた形を掲載した。金文は爿ショウがかなり変形し、横たわる人は横の線になった。篆文の爿ショウは甲骨文を引き継いでいるが横たわる人は線のままである。隷書(漢代の役人が主に使用した文字)にいたり、人の横線が 亠(なべぶた)になり、爿ショウの形も第2字で、ほぼ現代字と同じ形になった。
意味 やまい(疒)。やむ。ただし、現在は病 ビョウがその意味をあらわし、単独では部首「疒やまいだれ」となる。
参考 部首「疒やまいだれ」は、漢字の「たれ(垂)」(上部から左下に垂れる位置)に置かれ、病気および心や身体の状態を表す。常用漢字では15字、約14,300字を収録する『新漢語林』では、172字が収録されている。
常用漢字は以下のとおり。
疫エキ(疒+音符「殳シュ」)、疲ヒ・つかれる(疒+音符「皮ヒ」)、疾シツ・やまい・はやい(疒+音符「矢シ」)、病ビョウ(疒+音符「丙ヘイ」、症ショウ(疒+音符「正セイ」)、痕コン・あと(疒+音符「艮コン」)、痘トウ(疒+音符「豆トウ」)、痛ツウ・いたい(疒+音符「甬ヨウ」)、下痢リ(疒+音符「利リ」)、痩ソウ・やせる(疒+音符「叟ソウ」)、痴チ・おろか(疒+音符「知チ」)、瘍ヨウ(疒+音符「昜ヨウ」)、療リョウ・いやす(疒+音符「尞リョウ」)、癒ユ・いえる(疒+音符「愈ユ」)、癖ヘキ・くせ(疒+音符「辟ヘキ」)
※各文字の詳細は、それぞれの音符を検索してください。
解字 甲骨文第1字は、爿ショウ(ベッド)の上に汗を出している人があおむけに横たわっている形で、タテに描かれている。高熱で発汗している人と思われる。第2字は汗のない形。いずれも人が病床にある形で、意味はやまい(病)。病む。金文から疒ダクの単独字はなくなり、「やまいだれ」として他の字と結びつく形になる。金文・篆文・隷書は、疾シツ(やまい)から矢を除いた形を掲載した。金文は爿ショウがかなり変形し、横たわる人は横の線になった。篆文の爿ショウは甲骨文を引き継いでいるが横たわる人は線のままである。隷書(漢代の役人が主に使用した文字)にいたり、人の横線が 亠(なべぶた)になり、爿ショウの形も第2字で、ほぼ現代字と同じ形になった。
意味 やまい(疒)。やむ。ただし、現在は病 ビョウがその意味をあらわし、単独では部首「疒やまいだれ」となる。
参考 部首「疒やまいだれ」は、漢字の「たれ(垂)」(上部から左下に垂れる位置)に置かれ、病気および心や身体の状態を表す。常用漢字では15字、約14,300字を収録する『新漢語林』では、172字が収録されている。
常用漢字は以下のとおり。
疫エキ(疒+音符「殳シュ」)、疲ヒ・つかれる(疒+音符「皮ヒ」)、疾シツ・やまい・はやい(疒+音符「矢シ」)、病ビョウ(疒+音符「丙ヘイ」、症ショウ(疒+音符「正セイ」)、痕コン・あと(疒+音符「艮コン」)、痘トウ(疒+音符「豆トウ」)、痛ツウ・いたい(疒+音符「甬ヨウ」)、下痢リ(疒+音符「利リ」)、痩ソウ・やせる(疒+音符「叟ソウ」)、痴チ・おろか(疒+音符「知チ」)、瘍ヨウ(疒+音符「昜ヨウ」)、療リョウ・いやす(疒+音符「尞リョウ」)、癒ユ・いえる(疒+音符「愈ユ」)、癖ヘキ・くせ(疒+音符「辟ヘキ」)
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