80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

急行「伊那」の動力刷新

2023-12-09 13:35:50 | 中央東線周辺
先日投稿した、KATO165系改169系を「快速みすず」に仕立てるプロジェクトをもって、わが家にある約30両のKATO165系の編成見直しの方向性がほぼ決まったのですが、唯一の悩みの種が急行「伊那」として仕立てた4連に入るモハ164の動力でした。モーターの無い増結セットを使い、MCR3B00モーターによる片台車駆動としたのですが悲しいほどに牽引力が無く3%勾配を登りません。



室内に置いたモーターはお洒落なフレンチブルーでその存在感をいかんなく発揮w。その部分はシートも取り外しました。



動力台車は、たまたまモーター不調で余剰になったキハ58の台車枠をDT32に差し替えたものを流用したので、ボルスター+センターピンに相当する部分をキハ58の床板からそっくり切り抜いて移植。やっつけ的に見えますが、これはこれで問題なく機能していました。



しかし、いかんせん3両のトレーラーを従えて勾配を登らないのは165系の恥。ちょうどKATOの165系がリニューアルされ、パワートラック式の動力ユニットがAssyにラインナップされたことから、これを使って動力関係を刷新することにしました。



とりあえず装着できるのか試してみます。メーカー的には初期製品の更新には「床下セット」も併せて購入することを推奨しているようですが、台車の装着方法自体は変わらんでしょ?的な甘々な見通しで先にパーツを買ってしまうという・・・。笑 でもちゃんと入りましたよ。ただしギヤハウスの出っ張りなどがあるため現物合わせで床板をカットしてやる必要があります。しかも軸が偏心しているのか左右非対称なので注意が必要です。



逆向きに曲げたところ。右側の大きな膨らみに目が行きがちですが、左側にある“配線コード押さえ”的な突起の逃げ部分も作る必要があります。キハ58の床板から加工する方はまず居ないと思いますがw、165系旧製品(クモハ165)の床板を使って台車だけ交換する方は自己責任でお願いします。



台車の首振りは、やや拘束感があるものの、実用上は問題なさそうに思います。



ということで、一応、必要な“逃げ”を作ってやれば装着可能なことが分かったので、いま非駆動となっているもう片方のボルスター部分もキハ58から移植します。床板を捨てなくてよかった。。



まず切れ端で補強しつつABS接着剤で接着。乾いたら瞬着を流して“追い固着”します。力がかかる部分なので念には念を入れて・・・ということですが、一番力がかかるのは走行中ではなく台車をはめ込む瞬間です。笑



切れていたシートを元に戻します。「快速みすず」をリクライニングシートに入れ替えたので、その発生品が使えたのはラッキーでした。



床板の裏側にウエイトとなるt1.0の鉛板を貼り、念のためビニールテープで覆って絶縁します。



集電板もモーター部分を避けて前後に分割していました。手持ちのジャンク品を探しましたが見つからなかったので、分割したまま元通りウエイト板(鉄板)を載せて押さえてあります。このウエイト板を介して通電するはずです。パワトラは1台車だけでも走るので無くても問題はないのですが、集電安定性や、室内灯への給電などを考えると電気的につなげておいた方が何かと便利です。



さあ完成しました。試運転してみましょう。



あ!?・・・ めちゃめちゃ絶好調です。静止画でお伝えするのは困難ですww



床板の穴をプラ板で塞ぎ、屋根裏にも鉛板を貼って補重。



モハ164の動力刷新が無事に完了しました。パワフルになっただけでなく室内もすっきりしてメデタシメデタシ。



急行「伊那」号再出発!これで赤木~沢渡間の40‰も登れるわい♪


コメント (2)
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169系「快速みすず」を仕立てる(1)

2023-12-07 02:28:36 | 中央東線方面
KATOの165系を169系化改造中の編成をタネ車にして、新長野色の169系「快速みすず」に仕立てていきます。プロトタイプは長ナノ時代にN35編成を名乗っていた次の編成を想定していますが、もはや実車が鬼籍入りして検証のしようがないので完全な特定番号モデルではありません。塗色変更が1992年10月頃らしいので90年代中盤頃の姿ということになります。
【N35】
↑岡谷
クモハ169-23(KATO初期ロット クモハ165改;M車)
モハ168-23(同上モハ164改)
サハ165-9(KATO新製品サハ165)
クハ169-20(KATO初期ロット クハ165改)
↓長野・飯田

ライトをシールドビーム化しタイフォンをシャッター式にするため、オリジナルのライトケースを外し、スリット型タイフォンは削り取ります。



ライト部分にt1.0プラ板でフタをし、φ3mmドリルで穴を開け直してパテで修正。少し慎重にやったので1両分でタイムアップでした。



前面でいじるのは上記ぐらいなのですが、実はもっと厄介なものが控えています。実車にはないデフロスターが窓ガラスに直接モールドされているので何とかしなくてはなりません。



まだ脳内シミュレーションの段階ですが、丁寧に削り取ってから#1000→#2000→コンパウンド・・・で仕上げられないかと淡い期待を抱いています。失敗したら予備パーツは無いのでちょっと手が出しにくい状況。モデル倶楽部から東海型用の窓パーツが出ていますが、お値段が1両分2K円なのでこちらも手が出しにくい。もし失敗したら最後の手段としてお世話になることにします。あるいは、どなたかTOMIXの115系などの顔付きジャンクボディを2両分お持ちではないでしょうか~?笑




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こちらの103系も再出発

2023-12-06 09:51:58 | 中央東線周辺
編成仕立ての見直しが続いています。PLUMの201系を五日市線に投入?することにしたので、「五日市線の103系」として仕立てていた編成を南武線に転籍させることにしました。南武線仕様を予定していたPLUMの209系をE231系800番台に振り替えてしまったので、その後釜という感じです。これはPLUMドミノなのか?笑

もともと「五日市線の103系」は天賞堂の103系セットをいくつか譲り受けた際にオレンジのクハが余るので、中間に自作の2両を足して4連に仕立てようということで進めていました。アクセントをつけるため非ユニット窓のモハユニットを選んであります。あとは窓サッシを入れて屋根上を作れば完成する段階でしたが、あまりにもハッキリすぎる色の差(モハはGMスプレー)に唖然として手が止まっていました。



そんなこんなで方向幕の貼り方もけっこうお座なりだったりして・・・



動力はEN22を使った標準的なMP動力。ペーパー車体ですが珍しく真鍮アングルが使ってあります。でもこれ、うまく接着しないとペリッと剝がれやすいんですね。。今では動力車だろうがトレーラーだろうがヒノキの補強材に戻しました。タップを切って瞬着を流し込めば立派にねじが効きます。



南武線なので2両追加して6両編成にします。ちょうどホビーモデルの101系プラキットがあるので転用。下河原線用に買っておいた5両分からつまみ食いであります。そっちの方はちょっとノリノリ感が低下してきたので。笑(これだから罪庫が増える・・・)



ただし訳あって5両中4両が先頭車という陣容なので1両を中間車化します。普通、出来てるものをパクっと食べるのがつまみ食いですが、80分の1丁目的には下ごしらえから始めることがよくあります。w



てことでパテ乾燥中。



ところで、このままいくとクハは高運・ユニット窓、中間のモハユニット2組は非ユニット窓という編成が出来上がります。果たしてこれはアリなのかを諸先輩方のブログなどを参考に調べてみたところアリました。1993年4月1日時点のナハ24編成として次のような組み合わせが記録されています。93年3月に高運のクハ103-705と706が浦和から転入した際に組まれたようです。
↑川崎
クハ103-705
モハ103-165
モハ102-310
モハ103-167
モハ102-314
クハ103-706
↓立川

カナリア色に塗り替えれば色の違いも解消!中央東線沿線の仲間として空席になりかけた南武線もこれで役者が揃います。メデタシメデタシ

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169系再出発

2023-12-04 01:59:17 | 中央東線周辺
2015年というともう8年前になりますが、KATOの165系旧製品を改造して169系化しようと試みたことがありました。改造冷房車であるKATO製品に対し冷房準備車(=新製冷房車)設計の169系ではいろいろ違いがみられ、特に床下は協調運転関係機器の搭載とも相まって大改造する羽目になったのです。

このため、当初は「妙高」「志賀」併結の12両編成を目指したものの、クモハ、モハ、クハ各1両とサハシを改造しただけでストップしてしまいました。

今回、クモユ141を含む信越本線の普通列車を仕立てたので、この勢いを借りて残りの6両(サロ2両は無改造でいけるはずなので)も改造にようかと考えたのですが、8年以上にわたるブランクは大きく、もはや当時のような情熱を注くことはできないと感じ仕切り直すことにしました。

すなわち、床下がほぼ改造済のクモハ+モハ+クハはそのまま169系として仕立てますが、サハ165を加えて4連化し、新長野色をまとって「快速みすず」(飯田~長野間)などで活躍した姿にしようと思います。これなら「中央東線とその周辺」のコンセプトとの親和性も良好ではないかと。

参考までに165系をゴリゴリいじって169系化している懐かしい記事がこちらです。当時は若かった(?)笑
クモハ165のクモハ169化改造
モハ164のモハ168化改造
クハ165のクハ169化改造


改造タネ車です。いじったのは床下のみで車体の方はまだ手付かずです。クモハ・クハのシールドビーム化、タイフォンの寒地型への交換、ベンチレーターの移設、シートの入れ替え、そして新長野色への塗装変更・・・と、それはそれで盛りだくさんな内容です。



リニューアル発売となったKATOの165系に今回から新アイテムとして加わったサハ165。こちらはどうやらシートの入れ替えと塗装変更ぐらいでいけるようです。箱がなんかカッコよくなってますね。



シールドビーム、タイフォン(いずれもエンドウパーツ)、PS23パンタ(TOMIX)、サイド配置用の押込型ベンチレーター(KATO)を新たに購入。FRP製水タンクとトイレタンクは手持ちパーツ(恐らくTOMIX)です。今は、クハとモハの水タンクは奥まっていて見えにくいのでタネ車の鋼製タンクを流用していますが、この機会にFRPタンクに換装しようと思います。なお、サハは製品段階でFRPタンクでした。



前面の改造、塗装変更に備えてさっそく分解します。買ったばかりのサハ165も容赦なく分解します。笑
リクライニングシートを用意し忘れていることに気が付きました。どこかに485系用のがあったはず・・・



あわよくば今年の完成車リストに追加したいなぁー・・・なんて。。

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お座敷運転会

2023-12-03 07:20:49 | 運転会
恒例のお座敷運転会でした。2023年のシメにふさわしく8名が集合して賑やかでした。ヤードにはあんな車両もこんな車両も・・・♪



以下、管理人が走らせた車両の一部です。

クモユ141はライト関係が未装備ですが、一応完成したので編成に組み込みました。



EF63×2+クモユ141+115系1000番台冷房準備車5連の信越本線普通列車です。ロクサンはTOMIX製で最近整備したと思い込んでいたところ、インレタなど一切貼っていないまっさらな状態だったので数周だけ。。ロクサンには速度調整SWが付いて最速にセットしても電車の方が速いのが心配でしたが、特に問題なく安定した走行でした。



中央東線の客レ(一応423列車のつもり)は予定通りED61(マイクロエース)に牽かせました。重連で貨物牽引がメインでごくたまに旅客列車を牽くことはあったそうですが、「鉄道青春時代 中央線」に収録された茶釜時代の同車がスイッチバックを退行する写真以外見たことがなく、なかば都市伝説化しています。気が向いたらいつでも再現できるのは模型ならではですね。客車はマニ60と35系、61系の混成。この後EF64にも牽かせました。



スロ62改オハ61も張り上げ屋根のオハ35とともに元気よく走り回りました。



下河原線の行先サボを出したクモハ40も本格的なロングラン運転は初めて。先代のパワトラ方式と比べて明らかに走りは安定しています。



青梅線の103系4連は時間切れで、クモハ103のみヘッド、テール(ただし光源設置まで)、室内灯を装備した状態。ドローバーを介したクモハ-モハ間の簡易引き通しは、多少のチラつきはあるものの単独集電より安定した成果を確認できたのでよしとしましょう。



今回は小粒ながらも新作を多く持ち込むことができ、やっぱり運転会は製作の原動力よなぁと実感した次第。(ちなみにブログは仕掛り品の原動力w)


幹事のT部長、もっかコキ沼の最深部へ向けてまっしぐらのまろねふ様、常連の皆様、楽しい時間をありがとうございました!

コメント (4)
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