80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

zugプラキットで作る西武赤電(701系編[6])

2023-05-07 01:33:38 | 私鉄電車
模型製作に戻ります。キットの前面パーツを活用して新101系顔から701系顔へ整形していきます。まずはフロントガラスから行先・種別表示窓までをざっくりと切り抜きます。左はカッターで抜いたものですが、右は少し楽をしようとモーターツールを使って抜いたのでボソボソです。。抜きカスは思うところあって捨てずに保存しておきます。ヘッドライトケースも位置が変わるので削ります。



周囲のボソボソをヤスリで仕上げます。棒ヤスリ→耐水ペーパー#320→#400→#800てな感じで。



t0.3プラ板を“穴”より少し大きめのホームベース型に切り出し、山折りにしてから“穴”の形に合わせて仕上げます。



これを瞬着で貼り込み、さらにオデコのRが大きくなるためt1.0プラ板で裏打ちしておきます。



オデコを中心にあらあら削ってみたところ。窓は組み立ててから抜きます。西武の「701系顔」は湘南顔の亜種で、展開図を描くと平行四辺形の窓をV字型につなげたような形になって面倒なので現物合わせでいきます。



ヘッドライトの穴はベンチレーターの取付足を差し込んで埋めます。わずかに径が小さかったのでペンチで潰して太らせたのですが、普通のペンチを使ったのでギザギザになってしまいました。オーマイガッ!



サーフェーサーを吹いてみたところ。左のものが右のように化けました。が、まだ先行試作品レベルなので整形は続きます。



車体を箱にします。連結面妻板を接着した後、乗務員室側には新たにプラ板から切り出した仕切板を接着しました。キット付属の乗務員室仕切は高窓で、おまけに床板へ固定するようになっているため作り直したもの。



整形中の前面を仮に組み合わせてみます。窓が無いといいんだか悪いんだか判断に迷いますね。。笑



屋根のつなぎ目部分のカーブがまだ不自然なので、これからさらに削り込んでいきます。


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西武電車・・・プチ撮り鉄と模型資料集め

2023-05-06 02:51:43 | 実物・資料系(現在)
門型送電鉄塔のジャングルの中を進んでくる電車・・・
そんなちょっと非日常な写真が撮れるらしいと知って、子どもの日の昨日、西武多摩川線のプチ撮り鉄に繰り出しました。併せて東村山市にあるクハ1101形を用いた「くめがわ電車図書館」も訪ね、模型製作の参考となる写真を撮ってきました。


JR中央線を武蔵境駅で降りて西武多摩川線ホームへ。高架化前後にかかわらず記憶にある限り初めての乗車です。中央線の窓からちょいちょい眺めてはいたもののずっと乗らずじまいの「身近な非攻略路線」でした。何の違和感もなく乗車し今の今まで気付かなかったのですが、もしかしてフロントの窓周りがベージュの新101系っていわゆるリバイバル塗装なんでしょうか???



乗車といっても1区間だけ。高架を駆け下りて左へカーブした先にある1つ目の新小金井駅で下車し、住宅街を10分ほど歩いて「いちご橋」という人道橋にたどり着きました。近所の親子が電車を見ています。上空には調布飛行場へアプローチする小型機が軽快なエンジン音を響かせて旋回中。



なるほどこれか!確かにすごい景色です。ここから次の多磨駅周辺まで東京電力の「車返線」という送電鉄塔が線路上空に架設されています。立派な門型鉄塔の間を黄色い電車が進んでくる光景は一見の価値ありです。



復刻版の「赤電」もやってきました。



背中側の新小金井駅方向は掘割になっていて開けているので、こちらも何本か撮りました。上の復刻赤電の折り返し。



なんか既視感のある青い電車もやってきました。それもそのはず伊豆箱根鉄道とのコラボ企画によるカラーリングだそうです。私が知らなかっただけで、西武多摩川線はリバイバル&コラボカラーのパラダイスと化していたのでした。



いちご橋で30分程度撮影を楽しみ、その後は近くの野川にかかる橋の周辺へ移動しました。編成全体を入れるのは困難で橋自体も味気ないコンクリート橋ですが、自然の中を行くカラフルな電車が撮影できます。伊豆箱根カラーの後追い。



もともと「秩父の緑に映えるように」と選定されたカラーだけに、やっぱり黄色の(新)101系は安定感抜群ですね。



野川の崖線に沿って走る「はけの道」は狭く、交通量が多いので、多摩川線をくぐるところはこんな衝突防止の派手なゼブラ塗装が施されていました。



ここでも30分程度撮影してから次の目的地である「くめがわ電車図書館」へ向かいます。だいぶ暑くなってきて新小金井駅へ戻るのも億劫になったので、近くの「二枚橋」バス停から京王バスで武蔵小金井駅へ出てJR中央線で1駅隣の国分寺駅へ。


国分寺からは多摩湖線で八坂駅を目指します。ここもだいぶ昔に乗ったきりで、その当時はクモハ351が最後の活躍をしていました。今は9000系で隔世の感があります。



八坂駅から多摩湖線沿いの遊歩道を歩き、国分寺線の踏切を渡った先で斜めの道へ入り10分ほど歩きます。



こちらがURの集合住宅が立ち並ぶ一角に設置された「くめがわ電車図書館」で、市立ではなく地域住民が運営する「地域図書館」なのだそうです。車両は旧というか元祖101系の先頭車クハ1150号車です。現在製作中の701系と「同じ顔」を持つ車両として参考とすべき点が多いので訪ねました。



調査ポイント1はオデコのラインです。新101系の前面はかなり高い位置まで通称「額縁」と呼ばれる窪みがあって角ばっていますが、この旧タイプでは方向幕の「箱」の脇の屋根カーブがどこから始まっているかはアバウトな竣工図からは読み取れないものです。実車をみる限り、屋根カーブの始まりと同一ラインと考えて差し支えないことがわかりました。



調査ポイント2は「く」の字型前面の傾斜が始まるラインです。これはかなり細かい部分ですが、よく確認すると、補強板の上辺と前面窓の下辺(Hゴムの内側)のちょうど半分あたりに折り曲げラインがあることがわかりました。



ヘッドライト、テールライト&通過標識灯、方向幕の位置も竣工図に記載がないないため真正面写真を撮っておきます。メジャーを持参すればヘッドライトの位置ぐらいは計測できたのにと後悔。



その他、ベンチレーターの配置や「張上げ屋根風」と呼ばれる雨樋の位置(高さ)など疑問があった点を中心にじっくり観察し、納得のいくデータを取ることができました。まさに百聞は一見に如かず。正確な印象把握のために実車観察は欠かせないものだと改めて感じました。

コメント (2)
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zugプラキットで作る西武赤電(701系編[5])

2023-05-01 22:53:03 | 私鉄電車
今回は西武鉄道の411系2連、551系4連、701系4連をつなげて私鉄界初と言われた10両編成運転を再現しようとしています。しかも「中央東線周辺」縛りの一環ということで西武新宿線を想定して。。

しかしこれは無理がありました。薄々は無理と感じてはいたのですが、この他にも「前面は電照式方向幕導入前のサボ受時代(当然ブタ鼻ライトではない)」「釣り掛けの411系と551系の電動台車は空気バネのFS40へ換装する前のTR14A時代」「551系は6連化せずに4連のまま残った編成をチョイス」などなど自分好みで縛りに縛った結果「実在する時代はナシ」というアンサーが返ってきたのであります。おい頼むぜチャットGPS(違う)。

台車やサボ受けなどが共存するのはギリギリ1970年まで。これは想定通りでしたが、10両運転を開始したのは西武池袋線が先で1969年のこと。新宿線はその6年後の1975年ということでした。しかも1970年頃に551系の配置はなく、その後池袋線から転属してきたのは6両編成で、1975年に4両編成が転属してきますが北多磨車両管理所、すなわち多摩川線用でした。

ということで実在しない「ボクだけの西武新宿線」になってしまいましたが、これぞ模型ならではの世界と割り切って楽しんでいこうと思います。


引き続き701系の製作を続けます。動力車にするモハ701形奇数車を作っていきます。床板はプラでは弱いので真鍮板に置き換えますが、車体側板が厚く市販の電動車ユニットが入らないため同等のものをスクラッチします。まずはt1.0×w32mmの真鍮板の所定の位置に穴開け。モーターは出所不明のEN22ですが、黒シールが巻いてあることからもわかるようにどこかの電動車ユニットを分解したもの。



台車はエンドウのDT21でこれにIMONギヤを組み合わせています。仮組みしてユニバーサルジョイントの長さを調整。701系のボギーセンター間距離は13,600mmと国鉄・JR規格の車両より短く、一般形モーターの軸そのままだとジョイントの伸縮部分がほとんど取れないことがわかったので、モーター軸を両側とも5mm程度カットしました。



プラ床板に合わせるため床上側にt1.5mmプラ板を貼ります。すでに床下機器は取付済み。



クハには床下機器と台車のボルスタアンカを取り付けます。



ボルスタアンカ自体はキットのパーツですが、台車の回転をチェックしながら裏側を削っていったら首の皮1枚になってしまいました。



R730の通過を確認。この後さらに削り込んでR610までなんとか対応できるようにしました。



床下まわりのパーツがひととおり付いたので塗装します。「グレーは増殖する」の法則通り増殖が止まりません。ww



タミヤのAS-7・ニュートラルグレイをチョイスしました。



動力車を本組みします。モーターの黒シールに合わせてウエイトも黒に塗ってあります。



車体が組み上がっているモハユニットで走行テストをして問題ないことを確認。



無理にクハも繋げて4連のイメージ(にもなっていない・・・)。さてさてうしろの411系と合わせてGW中に完成できるのでしょうか??






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