80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

小笠原へ来ています(3)

2023-05-16 21:27:04 | その他
前回の投稿でハッシュタグを付けておきながら書くのを忘れていたことがあります。去る日曜日のこと、この日もオフなので車で宿の近くの長崎展望台というところまで上ってみました。父島の北側に位置し、海を挟んで1km足らずで対岸の兄島を見ることができます。上っていく途中で二見港が見えました。



長崎展望台からの眺め。左側に半島のように突き出しているのが兄島で、右奥に見える小さな島が東島。どちらも無人島です。兄島はかつて空港建設計画がありましたが、生物調査の結果多様な固有種が生息していることが確認されて中止となった経緯があります。



展望台から少し先へ行った場所に「枕状溶岩」の露頭がみられます。小笠原諸島周辺は海底火山の噴火によって堆積した溶岩が隆起して島々が形成されたとのことで島内の随所でゴツゴツした岩肌を見ることができます。この溶岩流が流れた跡が複数重なってできた地層の断面を見ると枕が重なったように見えることから枕状溶岩と呼ばれています。道路工事で現れたとみられるここのものは解説板も設置され、その特徴的な模様がよくわかります。



この後は山を下りて「小笠原海洋センター」という施設を訪ねてみました。ウミガメの飼育を行っている施設で年中無休とのことで訪ねたのですが残念ながら入口は閉まっていて誰もいないようでした。残念!しかしこの投稿を書いている今日判明したのですが、脇の開いていた柵を構わず通って中に入れば見学できたようです。可愛いウミガメの泳ぐ様子は次の投稿で!



近くの駐車場に車を止めて港を眺めていると1隻の貨物船とおぼしき船が静かに入港してきました。濃いブルーに黄緑色のライン。この時は船名が読めなかったのですが、帰って調べたら共勝丸(きょうしょうまる)という貨物船でした。地味ながら、おがさわら丸やははじま丸と並んで東京と父島・母島間を定期的に往復して島民の生活を支える“第三の船”が共勝丸なのです。これも今日間近で撮れたので追って投稿します。



そして翌月曜日は母島での仕事のため「ははじま丸」に乗って母島へ渡りました。



天候は雨。海況も悪く船は揺れに揺れましたが、往路のおがさわら丸で味わったような船酔いは不思議と発症せずに済みました。揺れも限度を越すとアトラクション並みの快感に変わるようです。



母島・沖港の待合所脇のオブジェ。2時間程度で仕事は終わったので「島寿司」を昼食でいただきトンボ帰りとなりました。



帰りの船を待つ間に周辺をブラブラ。漁港なので船の陸揚げ装置があって久々に見る「鉄路」でしたがあまりワクワク感は湧きませんでした。島生活が心地よすぎて焼きが回ったというか骨抜きにされてしまったようです。



さらば母島。天気の良い日にまた来たいものです。



またまた荒波にもまれながら父島を目指します。この深い青色は「ボニンブルー」といって小笠原を代表するカラー。最近東京や横浜方面で増殖している電車の色に通ずるものがありますね。



父島へ戻ってメインストリートを歩いていると「おがさわら丸」の愛称板をテーブルに再利用していた店の脇に思わず二度見するブツを発見しました。別の店の前には「おがさわら丸」と「東京↔父島」のサインがセットで置かれていたと書きましたが、先代の船には愛称と行先サボ各2枚づつ、合計4枚が設置されていたことから、もう1枚の「東京↔父島」サボがどこかに残存しているはず・・・と、要らぬスイッチが入ってしまったのです。



近くへ見に行くのは余りに不審者なので望遠で撮った写真を拡大してみると・・・。うーん、これは似て非なるもののようですね。大きさや枠の材質が違うようです。小笠原滞在はあと1日。残りの1枚は果たして見つけられるのでしょうか。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする