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80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

急行「日南」「かいもん」を仕立てる・その1

2009-11-11 01:35:55 | 九州・山陽方面
埋蔵品、仕掛品が多いわが鉄道は九州島内急行にも手を伸ばしています。

急行「日南」は日豊本線経由、「かいもん」は鹿児島本線経由で門司港~西鹿児島を結ぶ兄弟列車でした。20系寝台と12系座席車の混結編成に衣替えした1978年の編成を再現しようとしています。

事の発端は、ブルトレ・ブームが高まるなか1978年8月に発刊された鉄道ジャーナル別冊「青い流れ星 ブルー☆トレイン」に収録されたとある記事。「銀河をわたる旅の夢…」と題されたその記事は、衣替え間もない下り日南4号2521列車を題材にした書き下ろしルポルタージュで、竹島編集長自らペンを振るったものです。
その冒頭、静まり返った門司港駅の片隅でふと目にした「日南」「かいもん」号リニューアルを知らせるポスターが、タイトな取材で疲れ果てた体に遠い日の旅情を思い出させたというくだりがあって、読み手としても無性に旅情を掻き立てられるとともに、ぜひ模型で赤電機の引くこの混結編成を再現してみようと思い立ったわけです。


「日南」が組成できるだけのタネ車が揃ったところで長い眠りに入り、現状では進捗率5割くらいでしょうか。当鉄道では珍しく金属主体の編成になっています。

■編成(日南)
↑門司港
ナハネフ22 1000番代(KATO)
ナハネ20 1000番代(カツミ)
スハフ12(カツミ・ジャンクボディ)
オハフ13(カツミ)
オハ12(カツミ・ジャンクボディ)
オハ12(カツミ)
スハフ12(カツミ)
スユニ50(ペーパー自作)
ED76(フェニックスキット組み)
↓西鹿児島


■ED76+スユニ50
ED76は「カマがほしい」で触れた稼動機のうちの1両ですが、実はHゴムの色差しや屋上配管などが未完成というシロモノ(^^; 縦型モーター+インサイドギヤの2モーター車で、車体の整備と合わせてカンモーターへ換装すべきか思案中です。
スユニ50は側板がペーパー、屋根と床が木というオーソドックスな構成の自作車。「かいもん」だとオユ(又はスユ)とマニの2両作らなければいけないのが1両で済むぞという安易な選択だったように記憶しています。


■スハフ12+オハ12+オハフ13
カツミの完成車を中古で入手したもの。シートはなく室内灯が白色菅球時代の旧製品。このまま投入予定。


■スハフ12+オハ12
こちらもカツミ製品ながら殆どジャンク状態のものを購入したもの。アルミサッシが別パーツでないかなり初期の製品なので、2両分のサッシの色差しに二の足を踏んでいる状態(^^; オハ12の床板が見当たらないと思ったら、どうやらキロ58に流用したのがソレだったようで新たに作ることになりそう…


■ナハネ20+ナハネフ22
ナハネ20はカツミの完成品中古、ナハネフ22はKATOの完成品中古です。確かナハネフ22はセット売りのみで単品の設定はなかったと思うので、どのような経緯で前オーナーがこの1両だけ手放したのか興味あるところ。ほぼ同じ価格でカツミ旧製品の中古(委託)が出ていて、ナハネとのバランスからすればその方がいいのですが、KATO製品のシャープさに負けてこちらにしてしまいました。
20系は晩年、窓上や扉部の細帯を省略した簡略塗装に転じましたが、12系との併結当初はまだオリジナル塗装を維持していたようなので、モデルではここには手を加えないつもりです。


■おまけ
いさみやのマニ50ペーパーキットです。ということは「かいもん」にする気も少しはあったのでしょうか?すっかり記憶の外です。。。
サフェーサー吹きと研磨も終わっているので、時間を見つけてサクッと組んでみましょう。あとはオユ14かスユ16の調達ですね。自作してもいいけど郵便車は区分室の窓抜きとHゴム入れが大変だしな~(^^;


急行「鳥海」を仕立てる・その8(マニ36完成)

2009-11-09 14:47:11 | 上野口夜行急行方面
マニ36が完成しました。
前作のスニとオロネ(TOMIX)で挟んで記念撮影です。
古い埋蔵キットでも手を掛ければそれなりに仕上がるものだと思った次第。


キットが埋蔵ならインレタも埋蔵品。通常インレタは高温多湿に注意してなるべく早く使い切ることが良いとされていますが、メーカーでもあるまいし、そんなに大量生産できません(^^;
今回、数字や所属標記は最近買ったKATOやTOMIXの完成車に付属していたものを使いましたが、「マニ」と「荷物」がないので、前者は超古い「こみや」のレタマーク(No.5-2)、後者は少し古いエンドウのレタシール(ELS-51)をパーツボックスの中から探してダメもとで使ってみました。
結論から言うと「こみや」のは30年を経た今でもすんなり使えました。一方エンドウのは転写がちょっと渋く2回失敗しましたが、目の前にあった蛍光スタンドの熱で温めてみたところ成功しました。こういったいい加減な思い付きがあるからモケイづくりはやめられないワケで…(^^;


前回触れたテールライトの配線の詳細はこうなります。床板側の配線(ダイオードの足)に車体側のLEDの足を接触させるだけの構造ですが、双方の位置合わせにさえ注意すれば十分に実用的で少スペースにもなることがわかりました。


スニの方も台車を片絶に取り替えるなどテールライト点灯化を行いましたので、追ってご報告します。

カマがほしい

2009-11-05 15:34:54 | 中央東線方面
開業以来EC、DCのいわゆるハコモノ製作を得意とするわが鉄道は、圧倒的にカマが不足しています。まともに稼動できるのはEF64 1000(TOMIX)、EF58(KATO)、ED76(フェニックス)くらいで、あとは動体保存機(!)ともいえるEB58(カツミ)だけ。中央東線を標榜するからには古豪EF13やロクヨンの0番代、欲をいえばハイテクEH200もほしいところです。

もちろんいずれも製品化されてますから、お金を出せばいつでも夢は叶います。でもいったいいくらかかるやら・・・

幸いEF64 0番代はアクラスが製品化を予告していますから、気長~に待てば(^^;適価で手に入りそうです。

EH200は足回りの分売パーツなどという気の利いたモノはないようなので、TOMIXのEH500を何とか手に入れて着せ替え遊びをするのが手っ取り早いようです。かつてTMSに台車まで自作された方の記事が載っていましたが、今の私には悲しいかなそこまでの忍耐力と技術力がありません。。。

さてEF13。戦時設計の凸形粗製ボディをEF58の旧車体に載せ換えたという貨物機で、暖房車マヌを従えた姿が中央線の象徴といわれました。こればかりはもはや天賞堂のごやっかいになるしかないのか?と思っていたとき閃きました。たぶんこの方法なら2万円以下で製造できるハズ(^^; まだ確証がないので詳しくは書けませんが、見通しが立ったらご報告したいと思います。

毎度のことながらセコイ話で失礼しましたm(_。_)m

※写真:中央本線高尾~相模湖間,2009/5/19撮影


クモハ51013の整備(モーター換装編)

2009-11-04 11:29:41 | 大糸線方面
ここ数日、朝晩冷え込んでますね。
こちら東京・多摩南部でも秋色が一段と深まっています。


さて先日紹介したクモハ51013ですが、調べてみると少なくとも左サイドの客扉は3ヶ所ともHゴム窓ではなく中桟入りの2分割タイプのようです。私の撮った右サイドの写真(しかも逆光)では連結面寄がHゴム、中央が中桟入り、運転室寄は開いていてよく見えない(^^;というものでしたので、えいやっとすべてHゴムにしてしまったようです。かなり旧作ですし…。

このへんも含めてボディ関係はどこまで手を入れるかもう少し検討することにして、まずは足回りの方をリニューアルしましたのでご紹介します。
御多分にもれずこのクルマも動力は旧式で、カツミDV181モーターと日光の31mmインサイドギヤの組み合わせです。これをインサイド方式はそのままにモーターだけカンタイプに換装し省電力化を図ります。


使用したのはMCR3B00という型番のモーターで、スペックはDC12V/5000rpm,本体φ=24mm×H=21mm,シャフトφ=2mm,L=22.5mmとなっています。秋葉原のジャンク屋で300円くらいだったと思いますが、モーター自体はジャンク品ではないようで新品かアウトレット品のようです。このモーターで換装される方は多いようです。


DC12V仕様なので普通ならそのまま載せ変えれば済むのですが、最大の難関はシャフト径が2mmと細く(縦型モーターは2.4mm)シャフト長が長いため、これらをアジャストする必要があるということです。
まず長すぎるシャフトをカットします。私は旧モーターに合わせて12mmにカットしましたが、後述のとおり床板との干渉を避けるためには15mm程度にされることをお勧めします。さてこのモーター軸、かなり硬質のハガネが使われていてヘラクレスの糸鋸で歯が立たず、ステンレス用の鋸刃をホームセンターで調達しやっと切ることが出来ました。全部切る必要はなく、軸の半分程度まで切れ目を入れペンチで挟んでえいやっと力を入れれば、硬い材質ゆえポキッと折れてくれます。


シャフト径の違いは真鍮パイプで調整します。使ったのはエコーモデル発売の外径2.4mm内径2.0mmの細密パイプです。モーター軸はメッキの関係か半田が乗りにくいので、フラックスと半田で薄くコーティングされたような状態にしておいて、コテを当てて加熱しながらパイプとウォームを圧入しました。なおウォームは旧モーターから外したものなので、内側に半田の皮膜がつくられていると思われます。圧入しただけで実用上の問題はなさそうです。



ここまでくれば後はインサイドギヤに再びネジ止めしてやればOK!のはずが、ちょっと問題がありました。縦型モーターは本体に対し3mm程度の取付け台座が出ているのでいいのですが、カンモータを直付けするとこの余裕がなく、台車を付けた状態では床板の「穴」をくぐらせることができないほか、取り付けた後もモーターが床板が当たってしまい首を振ってくれないのです。ウォームの噛み合わせ調整も済ませた後だったので、横着な私は床板をサクサク削ってお茶を濁しましたが、本来は2~3mm厚のスペーサー(ナットでもよい)を挟んで取り付けるのがベストでしょう。
ちなみに、この加工に先立って試作したときは、余りの硬さにモーターシャフトのカットを断念し、10mmくらいのスペーサーをかませてモーターを取り付けたため、首振り問題は発覚しませんでした・・・


最後に配線を戻し試運転。極めて快調です!しかしノイズは思ったほど減らず、インサイドギヤに由来する部分が大きいものと認識した次第。まあ釣掛車ですからあまり静かになられても困るのですが・・・
その他の変化としては電流をOFFした後の惰行距離が伸びました。昨今のフライホイール装着車かそれ以上のフィーリングです。なぜでしょうか?とにかく過走事故に注意した運転が必要でしょう。トルクや牽引力の変化については今のところ不明なので、追い追い検証したいと思います。

↑イメージ映像(^^;

大糸線の旧国たち・プロローグ

2009-11-01 04:00:42 | 大糸線方面
かつての旧型国電ブームの頃一番人気があったのは飯田線ですが、私のお好みは雄大な北アルプスをバックに走るスカイブルーの大糸線でした。実際に訪れたのは3~4回だったと思いますが、新宿駅地下の「アルプスの広場」に並んで115系の441Mで山男達と一緒に雑魚寝しながら信濃路を目指したのが懐かしい思い出です。

信濃追分駅で行き交うクハ68017(手前)とクハ55437(後方)/1979年頃撮影


そしてわが家では、一番なじみのある1970年代後半の長キマ所属車を再現すべく、牛歩ながら製作に励んでいます。現在までに次の面々が完成又は着手状態となっています。当面の目標は6両編成×3本+バラ2両の20両です。

■完成済み(リニューアル工事予定)
クモハ40077 :KATO製品の塗り替えのみで扉窓の形状が実車と異なる,パワトラ付
クモハ51013 :ペーパー自作,インサイドギヤ+縦型モーター付
 サハ45004 :ペーパー自作
クモハ43810 :広窓の合いの子流電でペーパー自作,電装準備車
 クハ55437 :実物同様サハ57を先頭車化
 クハ55435 :いさみやキット組み,ノーシル・ノーヘッダー

クモハ51013全景。もっぱら中間に挟まるため連結器はドローバー。30年近く前のモデルなので、近々カンモーターへの換装と若干のディティールアップを実施予定。


■製作中
クモハ43800 :ロコモデルキット組み,車体完成未塗装,インサイドギヤ+縦型モーター付
クモハ43804 :いわみやクモハユニ44キットを切継ぎ,車体完成未塗装,電装準備車
 サハ45007 :小高キット,側板研磨段階(まだバラバラ)
 クハ68001 :ロコモデルキット組み,車体完成未塗装
 クハ68017 :ロコモデルキット組み,車体ほぼ完成未塗装
 クハ55432 :いわみやキット組み,クモハ41として完成していたものを改造,未塗装
クモユニ81003:KSモデルキット(未組立て)

主力車種のクモハ60が1両もいないのにクモハ43が3両もいるなど、かなり好みを反映したラインナップになっています(^^; 完成済み車両の整備日記と今後増備したい7両のプロフィールは追ってご紹介します。