80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

続・峠を越えるワキ

2019-11-16 20:05:31 | 東北方面
ワキ8000の組み立てを続けます。

荷貨兼用なのでベンチレーターが載ります。天井の補強リブの間に取り付けるのですが、キット付属の図面でシミュレーションしたところ、ワキ8000はリブが27本なのに対しこの図面では26本しかなく微妙に合いません。本当なら側扉の突き合わせの真上(○印をつけたところ)にリブが来ないとバランスよくならないわけです。これは困った。やはりワキ5000では無理があったのか・・・。



ところが、実際の車体をみるとこのようになっていて、リブはちゃんと27本ありました。なんと図面が違ってたんですね。ほっと胸をなで下ろしました。なおベンチレーターは、ジャンク箱にトミックスのガラベンがちょうど4個あったのでそれを使いました。



続いて床下を作ります。キットにはエアタンクしか入っていませんので、外から見て目立つアイテムとして、側ブレーキ装置のテコとステップを作ることにします。まず主なパーツをt0.5mmプラ板から切り出します。中央のギザギザのついた棒(何て呼ぶのでしょう?ラチェット機構でブレーキを固定するやつ)はエバーグリーンの波板をスライスしたものです。



治具を使って組み立てたものを床板に取り付けたところ。そのまま付けると内側に寄り過ぎるので、床板の端部をカットしたうえで瞬着で固定してあります。



腰を落とすため、台車芯皿は絶縁ワッシャから普通の金属ワッシャに交換しました。リン青銅板から切り出した、ボルスタの間にすっぽり収まる「復元板ばね」を介してTR203台車を取り付けます。



カプラーは、ポケットともどもKATOカプラー(自連)を若干の加工を加えて取り付けています。ただしカプラー本体の手持ちが1個しかなかったので、反対側(写真)はメーカー不詳の頂き物を取り付けました。いろいろ車高を調整したので、カマ(EF71)のカプラーとも高さがばっちり合いました。



継ぎ目が目立つ、屋根と妻板の合わせ目をパテ仕上げしてから、全体にサーフェーサーを吹きます。手すりの穴が貫通してたり、してなかったりするため、サフを吹くことによって状況が分かりやすくなります。



おかげで妻面のこんなものまで発見してしまいました。ワキ5000特有の思いっきり内側へ寄った縦樋を取り付けるための穴で、一番下のものはジャンパ栓あたりで隠せると思いますが、矢印で示した上部の2箇所は埋めておかないと目立ちます。



側ブレーキが思いのほかいい感じに出来たので(笑)一生懸命写真を撮ろうとしたのですが、魚腹台枠のシルエットに負けて綺麗に撮れません。仕方ないのでエイヤッと持ち上げて撮りました。ギザギザがオーバースケールだけど雰囲気は出てるでしょ?^^




ところでこのワキ8000。8757だとすると広島所属だった可能性が高いのが気になっていていろいろ調べてみたのですが、その過程で最も重要なことに気付きました。EF71は蒸気発生装置を積んでいないので、冬季は電暖のある客車しか牽けないはず。一方、ワキ8700番台車は電暖引通しを持たないスチーム(SG)専用。後年はすべて電暖引通し付に改造されたとのことですが、編成記録が取られた昭和51年はまだ改造前で、しかも12月ですから、暖房を使用していないはずはありません。つまり番号違いの可能性が・・・。

その後さらに調べるも結局、確証はつかめませんでしたが、可能性として高いのは「ワキ8957」の間違いではないかと思うのです。手書きのメモだとしたら「7」と「9」は間違えやすいので。8900番台は、ワキ10000からの改造車のうち電暖引通しを持つグループで、昭和50年頃のワキ8957の配置は隅田川(北スミ)とされています。
こちらのサイトによると、東北本線から奥羽本線に入り、山形や秋田へ向かうパレット貨車(荷物車)には「北東荷217」や「北東荷219」といった運用があり、時間帯的にみても上り424レに連結されていた可能性はありそうです。

ということで、真相不明ながら、本車はワキ8957(北スミ)として仕上げていきたいと思います。


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