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80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

山梨の香りを箱詰め

2022-09-11 17:04:38 | 中央東線周辺
ぶどうが旬ですがぶどうの話ではありません。

コトの発端はトラムウェイのタキ25000が発売になったとの報を某模型店のメールで受信したこと。タキ25000はLPガス専用のグレーのタンク車ですが、中央線の1970年代の黒貨車を再現するために1セット2両を予約していました。お約束の発売遅延で油断していたら一気に巻いてきましたねー。笑

同じく編成に組み込む予定のTOMIXのタキ9900キットも入手済みなので、こりゃ早いとこEF13を仕上げなくちゃなあ・・・いやまてよEF64でも時代的にはOKじゃないか?写真、写真、、、

ということで困ったときの駆け込み寺、「懐かしの国鉄列車・車両編(=懐かしの中央線)」を拝見するのですが、だいたいブラウジングしているうちに本来の目的を忘れていろいろ見入ってしまいます。隅から隅までもう何度も見ているのに、いつも何かしらの発見があって中央線好きにはたまらないページです。

で、今回も別のターゲットにロックオンしてしまいました。「中央線ー1」というリンク先のページをご覧いただくと、最後の方にオレンジバーミリオンの旧型国電が写った写真が2枚掲載されています。阪和線から身延線に転じて間もない頃に撮影されたクモハ51830とされています。元々は両運のモハ42として生まれ、その後片運化、3扉化、おまけに主電動機載替え・・・と魔改造を繰り返してきたとのことで旧国ファンの間では有名な車両だったようです。

当然この写真は前々から気になっていたのですが、特に食指が動くわけでもなく見過ごしていました。しかし今回はいろいろ結びついてしまいました。「大糸線シリーズを少し整理しないとなぁ・・・」「買ったまま放置してあるKATOのクモハ41+クハ55もそろそろ何とかしないと・・・」と考えていた矢先のことだったので。


大糸線シリーズというのはだいたいこんな感じで、ほとんどがペーパーキットかペーパースクラッチのもので未完成含めて12両(ぐらい)あります。ところがこのうち4両がクモハ43で、なんなら800、802、804、810の実車全部が揃ってしまうというアンバランスさ。



まあ全部いても悪くはないのですが、そうすると一時期本気で目指しかけた「長キマ全車制覇!」がまた発動してしまいそうで怖いので、未完成の1両をネタにしてクモハ51830へ改造してみようかなという話です。狭窓が並ぶ平妻42系で低屋根化済みと、タネ車として申し分ありません。



主な改造ポイントは中央のドア増設と、両運時代の面影を残す車端部の窓配置の再現といったところでしょうか。



ちなみにこの車両はすでに改造車となっていて、なんと、いさみやのクモハユニ44のキットを切り継いで作ったものです。何十年前か忘れましたが、いさみやさんに行くとクモハユニ44とオハ12のキットだけが山のように売れ残っている時期がありました。狭窓国電の改造ネタにいいということで3、4両買ってきた思い出があります。



いちおう電装準備車ということで穴開きの床板に日光のDT12が取り付けてあります。確認していないけどまず軸受メタルなしの旧製品のはず。



そうガンガン走らせる車両でもないので旧製品でもいいのですが、幸いストックパーツのなかにメタル入りのDT12を発見。渡りに船。



さらにWB=31mmのMPギヤはクモニ83を動力化しようと思って買ってあった電動車ユニットを分解して捻出(モーターなどはE353系プロジェクトへ供出)。片台車駆動でモーターはFK-130SHで十分かな?連結相手もあるし・・・



そう、ここで放置プレイ中のKATO旧国の出番です。これをなんとかしてクモハ60とクハ68に変身させてスカ色に塗って連結させる。



幸いドア改造パーツもあります。



さて、3両は中途半端なのでもう1両欲しいですね。やっぱ狭窓でしょ!ということで、クハ47のうち前面雨樋が直線のサハ48からの改造編入車をチョイス。このタイプは061と063があったようですが、写真を探したら富士電車区へ入れてもらって撮影したクハ47063がありました。前面窓もHゴム改造されていなくてカッコイイ♪

(クハ47063/1978年8月,富士電車区にて)


ちなみにこの063はかなり以前からコロ軸受のTR34を履いていたとのことです。どれどれ?・・・と写真を拡大したら本当にそうでした。気づかずに貴重な写真を撮っていたものです。できればクモハ51830にも出会っておきたかったですね。この富士電車区訪問時の写真は別の機会にご覧に入れたいと思っています。



TR34ではありませんが、分解した電動車ユニットからDT13が捻出されたので、ブレーキまわりを整形して履かせればバレナイ、バレナイ♪これでギヤ、モーター、台車などほとんどものが再利用できました。アンコウ鍋のようで気分がいいですね。爆



さて、再利用できましたとか言ってまだ完成どころか着工も未定ですが、とりあえず今日の本題である箱詰めをしましょう。先日大量に買った紙箱ですが、KATOの2両は内箱のまますっぽり収まりました。タネ車の車体やパーツも収まってめでたしめでたし。



この4連は身延線ではありますが、完成の暁には「塩山⇔韮崎」のサボを掲げた甲府ローカルに仕立てたいと思います。冒頭に紹介したサイト「懐かしの中央線」の世界ですね。



ちなみに、いさみやのクモハユニ44は、残骸をかき集めたらもう1両分あることが判明。供養として(?)これはガチのクモハユニ44として組んだ方がよさそうですね。



213系5000番代の製作(16)

2022-09-05 01:17:30 | 中央東線周辺
日曜の夜も更けてからガサゴソやったのであまり進んでいませんが、簡単に213系の状況をご報告します。
この車両、全面がFRPなのをいいことに塗装までパーツ状態のまま済ませて、最後に車体と合体しようという魂胆工程で進めています。

マスキングのしやすさを検討した結果、まず幌座と貫通扉のステンレス部分から始めることにしてタミヤのTS-88「メタルシルバー」を吹きました。本来は車体用に買ってあるガイアノーツの「ステンレスシルバー」(ビン)を使うべきところですが、面積も少ないので用具の洗浄の手間を考えてお手軽スプレーで済ませました。



マスキングを剥がしたところ。ん~いい感じです。



このまま続けるには夜も更けすぎたので塗装はここまで。代わりにJRロゴや方向幕用のシールを作りました。「ミニエコー」用の方向幕も入れ込んであります。JRロゴはだいぶ昔にE127系100番代を作った時のデータが残っていたので再利用。便利な時代です。黒の背景が変な形ですが・・・?



カドに合わせて円定規で切り抜くとこんな感じで収まるしくみです。この上から窓セルを貼ることになるので厚みが心配。



ということで、しばらくは微速度前進で進めます。



213系5000番代の製作(15)

2022-08-22 21:19:02 | 中央東線周辺
屋根の塗装をしました。シルバーボディにグレーの床下ということで全体明るめなので、少しメリハリをつけるため暗めの「佐世保海軍工廠グレイ」(タミヤ・TS-67)をチョイス。しっかり残量があってうまく吹けそうなのがコレしかなかった・・・というのもあります。一応車体をマスキングして吹いています。



続いてクーラーを軽く整形します。この車両にはJR東海お馴染みのC-AU711形インバータクーラーが1両につき2台搭載されています。



TOMIXからプラ製の安価な製品が発売されているのでこれを使おうと思いますが、もともとが115系2000番代向けのパーツなので、こんな感じで台座がペロンと舌を出したように付いているので何とかしないといけません。ちなみに映えるようにちょっと違う背景で撮ってみましたが、実はタダのマウスパッドです。



まず台座を単純に取り去ってみるとどうなるか。ん~やはり隙間が空きすぎて実感的ではありませんね。



ではということで、台座を本体にしっかり接着したうえではみ出た部分をカットし(左)、パテを盛って整形することにしました(右)。



乾燥後に研磨して面を整えたところです。実物のように下面が台形カットにならず円弧になってしまいますが、がばっと空くよりマシでしょう。車体と一緒にステンレスシルバーを吹いて仕上げようと思います。



ベンチレーターと一緒に仮置きしてみました。雰囲気ヨシ!




213系5000番代の製作(14)

2022-08-17 11:40:21 | 中央東線周辺
床板を塗装して車体に固定します。

JR東海車なので床下はグレーです。GM、タミヤ、クレオス・・・気が付けばグレー缶の山に囲まれていて選ぶのに困るのですが、今回はおとなしくGMのねずみ色1号に落ち着きました。光沢の表記がないのですが塗った感じでは3/4つや消しあたりでしょうか。屋根テカテカは困りますが床下なら全検出たての感じでOK。台車とスカートも一緒に塗っておきます。モーターは黒に塗ってあったのでマスキングしてあります。



車体との固定はφ1.4×6mmネジを使いました。ブラスモデルのアングルに留める構造にならい、補強用ヒノキ材にタップを立ててダイレクトに留める方法です。内装への干渉が少ないので最近の標準工法にしています。



φ1.2で下穴あけ→φ1.4ネジで仮セルフタッピング→穴に瞬着含浸→半乾き状態で再度φ1.4ネジでタッピング・・・これで強度が出ます。今回の車体は裾絞りの角度がきついので、ネジを締めたときの補強材の“倒れ込み”を防ぐため反対側まで貫通する6mm長のものを使いました。



床下機器がぎっしり埋まったクモハは穴の位置を外側ぎりぎりに置かざるを得ないためうまくいったのですが、スカスカのクハは油断して内側に寄りすぎたため、半分に切ったヒノキ材を貼って補強のうえ穴を開けました。床板の幅がもともと1mm近く狭かったというミスも重なってるんですけど・・・。



車体と床板を仮固定してみました。合いヨシ!強度ヨシ! ん!?クハは高さに疑義アリかぁ??



213系5000番代の製作(13)

2022-08-13 01:34:00 | 中央東線周辺
スカートを作ります。実車のスカートはこんな感じで、電連付きのため本体については切り欠きが少なくシンプルなのですが、下部が強化されているので少々やっかいです。




適当なパーツはなさそうなのでペーパーからスクラッチします。まずはラフに切り出した試作品(下段)から要部の寸法を採取しPCで作図(上段)。これを切り抜いたものが中段です。傾斜角と後退角は現物合わせで決めました。



両サイドを折り曲げ、裏側に洋白帯板で補強を入れます。この段階で写真を撮り忘れたので最後に掲載します。Tc用(上段)とMc用で穴の位置が異なりますがその他は共通です。



補強部分は下側が引っ込んだ形をしているのでどうするか悩みましたが、結局、中央と左右に3分割したペーパーを貼り合わせて表現することにしました。



2個作るのに丸1日かかってしまいましたが、だいたいイメージどおりのものが完成しました。



横から見た感じもまあまあOK。



ちなみに裏側の補強はこうなっていて、スカート本体の上下に0.4×1.5の洋白帯板を瞬着でコテコテに貼り付けてあります。



前面は最後に車体へ接着することにしているため床板に仮止めしてのチェックができません。前面パーツの下にはめ込んでスタイル的に問題ないことを確認しました。この後はパテとサーフェーサーで貼り合わせた部分を整形して完成とします。