goo blog サービス終了のお知らせ 

80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

【レイアウト】初鹿野ライクなセクション(4)

2022-05-02 14:07:17 | レイアウト
初鹿野ライクな3連セクションのうちの2区間の基本的な線形が決定しました。一部まだフレキを固定していないところがありますが、ペンディングになっていた内回り線のプレートガーダー橋の橋台と橋脚についてはすべて所定の位置に設置完了です。



右手側のトラス橋とプレートガーダー橋。実際の初鹿野周辺にこのようなトラス橋はなく、むしろかつて鳥沢駅近くにあった国道20号を超える旧線のトラス橋がそっくりなので下は道路にしてもいいのですが、ここはやはり山岳区間ということで渓流でまとめていきたいと思います。



左手側にも2連のプレートガーダー橋がかかりますが、ここは山肌にへばり付く感じで越えていきます。奥の外回り線には新たにブルサンを投入して通電走行試験を実施。トンネル内となるこの区間は結局ユニトラックのR790 1本とR867-10°2本を使って緩やかに結ぶことができました。



この2枚のセクションは施工がえーかげんになってしまってすき間が開き放題なのでローラーキャッチで繋いでいます。駅セクションの一部にも使いましたがカチッと固定できてなかなかスグレモノです。ちなみにこんな場所に堂々と付けたのは山で隠れてしまうためなのでご安心を。



今回は橋台4個と橋脚2本をスクラッチ(橋台はモーリンの製品をアンコにしてますが・・・)したので結構時間がかかってしまいましたが、前作よりいい感じに仕上がったので、まずはお題をひとつクリアといったところです。



3連セクションの一番右側の1枚もベースボードまでは完成しました。下に少し見えていますがベッドの上を乗り越す感じになるのでボード面が高くなります。というかむしろこちらが標準高で、初鹿野セクションが高低差を出すためボード面を下げているというのが実態です。



ということでレイアウトの方はだいたい形が出来上がってきたので、次回からは仕掛り車両の方も手をつけていきたいと思います。まずはこちらのスイスの電車からいきますか。



それにしても赤、黄、青、期せずしてよく揃ったものだ。しかもこれは典型的な16番ワールドではないか。ゲージもサイズも違う車両を同じ16.5mmのレールに載せて遊べるのが16番のいいところ。とはいえ「ガニマタ上等!」と叫びながらメーターゲージまで走らせてる人はたぶんいないよね(笑)。正統派メーターゲージャーの皆々様には本当にごめんなさいなのですが、ここの管理人はまだまだ増殖させる気満々です!



【レイアウト】初鹿野ライクなセクション(3)

2022-04-26 22:30:46 | レイアウト
レイアウトは微速度前進で進んでいます。

写真は3つのボードから成る“初鹿野ライクなセクション”のいちばん左側のボードに、外回り線の路盤を施工したところです。ほぼトンネル内となるためR700で設計したのですが、なんか急だナと思って測り直したらR600になってました。R700で中心線を引いてみるとギリ路盤からはみ出ない!見えない部分なのでこれでいくことに。。



デスク上には左右に2か所、電源コードやLANケーブルなどを通す穴が設けられていてフタの出っ張りがあって、最初はボードの裏を彫刻刀でコリコリ削るつもりでしたが、面倒なので丸穴を開けてしまいました。デスクまわりの配線が整理できて便利な穴ですが、山肌からLANケーブルがにゅっと出てるのもナンだなと思い埋め込みとします。



横吹高架橋をイメージした橋台・橋脚ですが一部がこんなことに。現物も「よくぞこんな場所に」と思うほどの急峻な山肌にへばりついて建てられていますが、いくら裾の方は地面で隠れるからといってこのお座なり感はいけません。もう少しちゃんと補強しないと・・・。



内回り線の路盤、橋台、橋脚、ガーダー橋を仮置きし、カーブ、高さとも問題ないことを確認。外回り線はどうせトンネルで隠れるからとKATOのユニトラックを仕込むことにしました。半径もさらに拡大してR790が入ることを確認。もちろんここまでやると内側のはみ出し量が限度を超えるので路盤の拡幅を行います。





さて、話題変わりますがPLUMの115系300番台のテストショット(3D-CAD)が公開されました。
確かに「既にかっこいい!」のは同感なんですが、な〜んとなく窓と柱のバランスや、窓幅と天地寸法のバランスが悪いような・・・?



これ、どなたかのTweetでも見かけましたが「窓幅」の解釈大丈夫でしょうか。形式が違いますが同類のユニットサッシをサンプルに出します。本来BとなるべきところをAで設計してないかなーと。上の側面画像を測ってみると柱÷窓は0.36、一方実車は0.29(柱314mm:窓1082mm)と結構違っています。Aで測ってみるとだいたい0.3ぐらいになるので、うーん画像が荒いのでなんとも言えませんがちょっと心配。思い過ごし、目の錯覚であってほしい。。。製品は大いに期待してますので♪

【レイアウト】初鹿野ライクなセクション(2)

2022-04-18 11:48:57 | レイアウト
レイアウト製作の続きです。
年度が明けたら本当はもっと車両もレイアウトもグイグイいくはずだったんですがうまいこといきません。牛歩です。。

現在製作中のセクションの両隣に配置するベースボードを切り出したので、イメージアップのために所定の場所に置いてみました。ロケーションは机の奥、机と壁の間になります。手前側にくる1枚はまだ両端の“ついたて”を組み立てていないのでとりあえず2枚だけ置いた状態です。トラス橋と壁の間はもう3,4センチ空けたかったのですが、用地難につきこれでがまん・・・



ガーダー橋の橋台と橋脚に使うため津川洋行の「シーナリーペーパー」を買いに行ったところ、こんな橋台を見つけてしまいました。発売元はモーリンで、スタイロフォームをカットしてグレーに塗装済みのものです。特に凝ったデザインでもなく、端材で自作できるっちゃーできますが面白そうだったので買ってみました。



上下に木材を継ぎ足して高さを合わせます。この時点ですでに「製品とは何だったのか」状態。



レンガ模様と一部石積み模様のシーナリーペーパーを巻いて橋台の出来上がり。もはや製品の面影なし。モーリンさんすみません。。でも前作と比べれば格段にリアリティが増していい感じです。



レール敷設も近いので検測車を出してきました。前作の時も活躍した“キレンジャー”こと921-1形新幹線軌道検測車です。軌道面がちゃんとしていないと中間台車が脱線するというスグレモノ(どこがw)。至福のひと時のためにレール敷設は慎重にいきたいと思います。

【レイアウト】初鹿野ライクなセクション(1)

2022-04-11 18:13:11 | レイアウト
久しぶりにレイアウト工作を再開しました。しばらくはレイアウト3、車両7ぐらいの割合の二刀流(笑)で進めてまいります。

「初鹿野ライクなセクション」てナニ?という方のために再掲します。単線時代の中央本線の初鹿野(現甲斐大和)~勝沼(現勝沼ぶどう郷)間に存在したこんな崖っぷち区間を再現しようとしています。

(「鉄道青春時代ー中央線」(電気者研究会)より)


一度はかろうじて周回運転できるところまで完成していたのですが訳あって解体。心機一転、作り直しを始めたというわけです。



ベースとなる9mm厚ベニヤを切り出します。解体したセクションのものを再利用しています。元々1.8mあったものを3分割する形となり、このセクションは700mあります。奥行きは狭い方が250mm、広い方が320mmで机の上に置くためにギリギリまで狭くしました。



今まではノコギリを引いて地道にベースボードを切り出していたのですが、歳のせいかだんだん億劫になってきたのでマシーンを購入しました。マシーンといってもジグソーの安価なエントリーモデルです。曲線の切り抜きも楽でスピードも速い反面、ものすごい騒音を発するのには参りました。電動工具というよりはまるでエンジン工具ww。残念ながら夜中にちょっとだけ工作・・・という使い方はできないようです。



両サイドに横板を立てます。加工のしやすいファルカタ集成材を使用。奥側の外回り線は内回り線より40mm高くしてあります。従前は50mm以上ありましたが勾配がきつすぎるため低くしました。



外回り線に架かるトラス橋を復活します。足で引っかけたりしてレイアウト解体前からバラバラになっていたものです。ATLAS社製のHOスケール。



流水でホコリを洗い流します。



実物では絶対あってはならぬ上弦材の破断!瞬着で補修しましたが力学的にはどうやら「引っ張り」の力が加わる部分のようでヤバいかもです。もともとこの製品はオールプラ製ですがかなり強くできており重量級電機の重連でも問題なく通過するので、ちゃんと補修した方がよさそうですね。。



仮置きするとこんな感じ。内回り線のガーダー橋も前作からの再利用品ですが、内外回りとも前作より10~20mm高くなるため、より渓谷感が出しやすいものと期待。


ワルツ、大糸線を走る(1)

2022-02-21 03:37:12 | レイアウト
今夜の投稿は2本立てです。

この美しい写真はアッペンツェル鉄道の公式HPに掲載されている宣材写真のうちの1枚です。この電車の終点、ヴァッサーアウエンの1つ手前のシュヴェンデという地区にある聖マーティン教会をバックに「Walzer」(ワルツ)が駆け抜けていきます。

(Photo by Appenzeller Bahnen AG)


製作中のWalzerが完成した暁にはこんな「お立ち台」をセットして写真を撮りたいなぁなんて考えてるわけですが、その一方で、この電車を日本国内で走らせたらどうなるかという興味も製作当初からあって、恐らく似合うのは「立山」か「信濃大町」か「新島々」あたりの行先表示ではないかと思ってたりします。(笑)

ということで、アンドンに「信濃大町」こそ入れませんが、まずは大糸線ライクな情景の中を走らせることを目指して「碌山美術館」を作ってみることにしました。もっともスケールモデルは大変なのであくまで「タイプ」です。

日本近代彫刻の扉を開いた荻原守衛(碌山)の作品を展示する「碌山美術館」は大糸線穂高駅から徒歩約5分のところにあります。外観はレンガ造りの教会風で木立の中にひっそりとたたずんでいます。



実は線路からは微妙に離れていて電車と一緒に撮るのはけっこう難しいのですが、そこは模型の世界、電車が引き立つように自由に“レイアウト”しようと思います。



ベースにはアイテム豊富なHO(1/87)のストラクチャーを使います。いろいろ探してファーラー(FALLER)の「小さな町の協会」がイメージ的に近いのでネット通販で購入しました。



箱を開けるとランナーパーツがどばっ!1枚ずつビニールに入れてある国産品を見慣れているので最初は驚きます。ていうか、半完成品ぐらいをイメージしていたらバラバラのプラモデルだったので、そっちの方がびっくりしました。



しかし主要なパーツはこのように一体成型されているので思ったより早く組み立てることができます。ウェザリングというかエイジング処理が施してあるのでプラモデル臭さはありません。



「飾り」はエッチングパーツになっていました。要所にこれを散りばめることで作品がピリッと締まるのはいいですね。



あっという間に4面完成。



こんな「大人」なキットなのにこの子供っぽい紙はなに?



と思った私はシロウトでしたすみません。こうやって四角く張り合わせて中に入れると・・・



なんとなんと立派なステンドグラスがそれぞれの窓に現れる仕掛けなのでした。黒いのは恐らく遮光のためでしょう。



軽く電気にかざしてみればはいこの通り、色鮮やかなステンドグラスが浮き上がります。十分大人の鑑賞に堪えられますね。



ただ、このままだと内部が真っ白なので、ドアを開けるとちょっと不自然かも知れません。レンガ模様の紙を貼るか入口から中が見えないように衝立を置くなどの対策を考えます。