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80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

キハ51の製作3(模型で偲ぶ設計者の苦労)

2013-05-01 02:29:08 | 大糸線方面
こんばんは。

引き続きキハ51の組み立ての様子です。

床下機器はエアタンクとブレーキシリンダーだけ先に取り付けた状態で床板もろともジャーマングレーを吹き、別途ライトグレーに塗ったその他のパーツを後付けしました。さすが2エンジン車。見事な密集感です。



こうして模型を作ってみると、実車がなぜ20m超にならざるを得なかったのか、その理由がよーくわかります。実際、タテもヨコもこれ以上縮めようがありません。
ラジエーターファンのフードがエンジンを吊るフレームと干渉するので、このへんの設計を見直せばもう少し短く出来るのでは?と素人は考えてしまいますが、ローカル線、亜幹線の無煙化が強力に進められていた時代背景を考えると、コスト面、保守面からは極力部品の設計を統一する必要があったのでしょう。まさに設計者の苦労が偲ばれるところです。


床下機器だけでもそこそこの重量感がありますが、テスト走行では集電に不安を感じたのでウェイトを1個載せました。パワトラは両絶車輪に左右それぞれシューを当てて集電するので、それ単体でも走ります。つまり極端な話、ボルスターの真上にウェイトを載せるのが集電効率を上げるにも、トラクションを稼ぐにもベストなのですが、多少は非動力台車にも荷重をかけないと線路状態が悪いところで飛び跳ねたりして脱線の原因となるため、写真の位置にしました。早い話、縦型モーター時代と同じ発想です。



車体の方も無事箱になり、ひょろ長い独特のプロポーションが姿を現しました。



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キハ51の製作2(窓抜き)

2013-04-29 20:07:01 | 大糸線方面
こんばんは。

あっという間にGW前半が終了ですね。好天が続いたので皆さん収穫が多かったのではないでしょうか。

さて、下まわりに続いてキハ51の車体に手をつけました。10系気動車の華とも言うべきバス窓をひたすら抜いていきます。沖野彫刻さんのR=1mm丸刀が威力を発揮していますが、半分抜いたところで休憩。。(^^;



そして無事窓抜きが終わった状態がこちら。すでに窓枠とドアを貼ってあります。窓枠は中厚のケント紙、ドアはFUJIモデルのエッチングパーツです。



乗務員ドアは外板とツライチにつく(若干引っ込んでいるようにも見えるが・・・)ので、このようにユニット化して裏からはめ込みました。



前面はいつものように天井板で後退角を出して組み立ておきます。手前に見えるのは窓下につける予定の補強板で、今回は車体を箱にしてから一番最後に貼り付ける予定。



車体中央には排気ダクトに見立てた補強材を入れました。3mmヒノキ材を芯にしてペーパーを巻きつけたもので、天地方向の側板の反り(特に末広がり)防止に役立つのではと期待しています。



窓抜きの仕上がりチェックとケバ防止のため、僚車キハユニ26と一緒に軽くサーフェーサーを吹いたところで今日の作業はおしまい。



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キハユニ26の製作5(オデコまわりの整形)&キハ51

2013-04-28 10:20:16 | 大糸線方面
おはようございます。

今日もいい天気♪
アウトドアでも・・・と思いつつ、朝からゆるゆるとモデリングにいそしんでいます。
前面を作り直したキハユニ26。オデコまわりを整形し再び箱にすることができました。

まずはヘッドライトケースの加工から。今回の編成は他の車両も含めて晩年の姿を再現しますのでシールドビーム2灯、いわゆる"ブタ鼻ライト"仕様にする必要があります。エコーのホワイトメタル製パーツと、ジャンク箱にあった出所不明のヘッドライトケース(外径5mm-内径4mm)を組み合わせることにしました。



点灯化のためブタの鼻に穴を開けます。ライト径は実測したところφ2mm。付属しているクリアレンズ(実際は透明な板)をつけるためのノリシロが必要なのでφ1.6mmドリルを使いましたが、まー目測でど真ん中に開けるのは難しい。。一応、見苦しくない程度には開けることができましたが・・・



ヘッドライトケースは、本来前向きとなる細い方を後ろに向けるのですが、どう細工してもLEDの足と接触するのは避けられないため、カットして単純なパイプ状にしました。これを所定の位置に瞬着で固定し、後ろからφ3電球色LEDを差し込みます。



オデコ部分には、電車用の薄めの屋根板から切り出したブロックをライトケースの左右に乗せます。残りのあいている部分にはペーパーの屋根を被せてふさぎます。



パテを盛ってあらあらの整形をした状態。車体コーナーのRもつけてみましたが、もう一段削り込む必要があるようです。



そしてお次はキハ51ですが、相変わらずバス窓に立ち向かう気力に乏しく、まずは床下まわりから作っていくことにしました。以前書いたように、編成のメイン動力車となる天賞堂のキハ55が1モーター1台車駆動だったため、補助動力としてキハ51にパワトラを1台仕込むことにしました。写真右上がDT19台車枠を仕込んだWB-24.5パワトラ、左上が今回の取り付け高さに合わせて加工したボルスターで、下が取り付け部分をくり抜いた床板です。



ボルスターは床上から穴に落とし込むような形で固定。窮屈な感じですが、なぜか昔からパワトラのボルスターは薄くて剛性がないので、自重でシャコタンになるのを避けるにはオーバーハングはできるだけ短い方がいいのです。



10系気動車のナローボディーに合わせて調製した床板はW=30mm。実車同様細長~い♪



その細長~い床に吊るす床下機器がこちら。日光の気動車用Bセットです。2エンジン車とあって2両分のパーツがぎっしり。エンジン用パーツだけ別パックされているのは良心的ですね。すでにキハユニ向けに1エンジン車用を組んでいるのでまだしもですが、先にこちらを開封していたらその場でギブアップしてたかも知れません。。(^^;;



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キハユニ26の製作4(前面を作り直す)

2013-04-27 01:24:58 | 大糸線方面
こんばんは。

久々の気動車ネタです。

前回は、キハユニ26の車体を箱にしたところ、寸法取りのミスから前面の幅が狭すぎたというお話でした。努力を無にするのは忍びないものの、コーナーのRが丸すぎたきらいもあるため、前面部分だけイチから作り直すことにしました。まずは側板の他の部分にダメージを与えないように注意しながら前面を外します。



次に新しいパーツを切り出しますが、今度は前面と側板はイモ付けし、最後に角を落とす方法で作ることにして、このように前面と側板を分けて切り出しました。前面には既に内貼りと補強板を貼り付けてあります。側板は乗務員ドアを一旦切り抜いてからひと回り小さくなるように周囲をカットし、内貼りの上にもう一度貼り戻してあります。手すりの下穴もすべて開けてあります。



車体に組み付けたところ。
今度はうまくいきそうです。



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キハユニ26の製作3(車体を箱にする)

2013-04-14 22:00:16 | 大糸線方面
こんばんは。

4月に入っても何となく引きずってる仕事があったりして先週まではバタバタしていたのですが、この土日は久々にまったりと、ある意味ルーズに過ごしました。実質、新年度の業務が立ち上がってくるのは毎年GW明頃なので、しばしの骨休めといったところですか。。

ということで、引き続きキハユニ26の組立てを進めていきましょう。今回は車体を箱にします。

まず前面パーツを切り出します。折妻車体なので側板を延長して正面センターで継ぐ方法もとれたのですが、ペーパーキットで育ったためか、どうも「お面は別パーツ」という刷り込みが抜けず、気づいたときには手遅れでした。しかも寸法取りをミスっていて、左右で長さが違います。。。orz



曲げぐせをつけた前面と車体にサーフェーサーを吹きます。今日は朝のうちは何ともなかったですが、10時頃には風が出てきて、かなりガードしないと台紙もろとも飛ばされてしまうような状況でした。塗料の無駄も多いので、なるべくこういう日は避けるか室内で塗装できる環境を整えないと辛いですね。



荷物ドアを貼ります。ノリシロ部分のマスキングを忘れたのでカッターでこすりましたが気休めですね。。



折り曲げ前の状態。まだ補強材を貼っていません。普通ならこの段階で1回サクッと研磨するのですが、荷物ドアのスペーサーの厚みがある関係で車体を平らにして研磨できないのでやめました。



そして次に3×3mmヒノキ材の補強を車体上下に貼り込み。



ところが、奥まってつく荷物ドア部分の「逃げ」や客用ドアの下にある明り取り窓部分の「逃げ」には気を使ったのに、郵便室の明り取り窓の裏側までは頭が回らず補強材がコンニチハ。



仕方なく、接着剤が乾いてから角材を斜めに削って見えないようにしました。普通に削ると上辺が1mmくらいしかなくなり、補強材としての用をなさなくなってしまうため斜めに削ったのですが、模型は上から見る機会が多いのでごまかせるかな・・・と(^^;



前面はあらかじめ、上下に折妻の後退角出しと補強を兼ねた板を裏側から貼って立体にしておきます。



連結面妻板を何となくまだ作ってなかったので作り、ボールペンでプレスドア表現をしておきました。こちらは目にとまる機会は少ないので市販エッチングパーツは使いません。



これらを組み合わせて車体が完成。何度も同じような作業をしてるので折り曲げ中の写真は割愛させて頂きます。。。って、ただ撮ってなかっただけですが。。



実はこの車両、先ほどの「前面パーツ」の補強板に幅方向の寸法取りのミスがあって、車体幅が1mm狭いので修正が必要です。このままオデコの成形、研磨・・・と進めるかと思ったら叶いませんでした。床板がうまくはまらないので気づいたから良かったものの、あやうく流線型になるところでした(^^;



さて先週末、銀座・天賞堂へ行く機会があり、WB=24.5のパワトラを買ってきました。これをDT19に装着してキハ51を動力化します。やはり省電力モーター+片台車駆動のキハ55だけでは不安なので。



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