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80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

房総海水浴列車の製作(キハ17型紙の料理法)

2016-07-14 23:11:55 | 房総方面
こんばんは。夕立が通り過ぎて涼しい夜になりました。今夜は工作の進展はありませんが、次に組み立てるキハ17と18の工法について考察しています。


まずはじめに減車のお知らせ。当初予定のキハ17×2+キハ18は重いので、キハ17+キハ18の2両に減車することにしました。早くも夏バテですな。。


歌川模型謹製の型紙を使うのですが、屋根板を使う仕様なので屋根板を調達しなければなりません。現状で手に入るのはのぞみ工房ブランドのもので、屋根の浅い10系気動車に合うのはそもそもありませんので、JR電車用(t=5.0mm)を使って幕板部分で接ぐような形になります。ただしよく行く模型店には在庫がなく、発売元に通販を依頼せざるを得ない状況です。


木製屋根板ではなく、ペーパーからカマボコ状の屋根板を自作するという手も考えられます。雨樋の上、すなわち屋根部分のみを作ろうとすると両肩のカーブをうまく出すのが難しいので、これも幕板部分で接ぐような設計にすれば不可能ではないと思われますが少々面倒。。


そして第三の方法。型紙に印刷されている内貼りはどのみち別に作り直すことにして、このスペースを屋根板にしてしまうのはどうでしょうか。側板に屋根の半分がついた状態、すなわち脳天唐竹割り状態のものを作ってセンターで接ぐというやり方です。これ意外といけそうじゃない?(笑)


ところが、そうは問屋がおろさんよとばかりに試練が。。なんと紙の目の方向が直角です!




しかしここで思考停止していてはイカン。気骨に満ちた歌川のご主人の魂がこもった型紙なのだから必ずや突破口はあるはず。
まずはダメもとで「曲げ試験」をしてみましょう。しょせん紙は紙。優しく接すれば優しく応えてくれるはず。(謎)とにかくサンプルを切り出して・・・




いつもより細かい間隔で強めにスジをつけます。これを机のカドに当ててエイヤッと曲げればー!?




なんだ曲がっちゃったわ♪♪しかもゴワゴワにならずかなり綺麗な曲面。サフ&研ぎで十分カバーできるレベルです。




やはり何事もトライすることが大事ですね。写真のように、むしろ天井の大カーブの方が折り曲げ線が出やすいので注意が必要ということもわかりました。かくしてキハ17&18は「逆脳天唐竹割工法」にて製作することにいたしました。




最後にDMH17Cエンジンのカラカラアイドリング音をどうぞ!

(2013年5月 鉄道博物館のキハ11一般公開日に採取)



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房総海水浴列車の製作(キユニ19の車体組立)

2016-07-13 18:52:59 | 房総方面
こんばんは。キユニ19を引き続き組み立てています。


各パーツにサーフェーサーを吹き、乾燥後に#800ペーパーで軽く研磨を行いました。




荷物ドアは一段凹ませるため、開口部よりひと回り大きく切った板目紙(t0.7程度)を貼ります。穴を開けてから貼ると絶対に大きさが合わないため、このようにまず穴ナシ状態で貼ってしまい、後から開口部をガイドにして切り抜きます。




切り抜いたあとは断面にタミヤパテをすり込んでおき、乾いたらペーパーをかけて断面を整えます。屋根にはベンチレーター取付用の穴を開けました。10系でありながら、この車は、電気式気動車のキハ44000系列をタネ車としているため、ガーランドベンチレーターを装備しているのです。




あとは排気管の穴も開けたいのですが、これがどうも実態不明でよくわかりません。電気式を液体式に改造した「キハ19」の図面をみると屋根上へ立ち上がる排気管が見当たらないので、この頃はどうやら床下排気を行っていたようです。キユニ19へ改造後はというと、この図面のように片側1か所だけ排気管らしきものが描かれていますが、側面図の屋根には排気口はもとより、キハ17などでみられる排気管冷却用のベンチレーターも描かれていません。




いろいろモンモンとしながら探していると、こちらのサイトで比較的わかりやすい写真が見つかりました。上の2枚の写真を見ると、どちらも向かって右側(公式側)の屋根の中央付近に排気口と思われる黒く汚れた部分が見えています。やはり排気管は1本だけだったようで、ベンチレーターはなく、直接屋根上に開口していたことがわかりました。



とりあえず排気口の加工は後回しにして、荷物ドアを貼り、側板の加工を終わらせました。




もう1点不確実なところで、台車が何を履いていたのかという疑問がありましたが、これもネットの写真で解決できました。図面では電気式時代のDT18をそのまま引き継いだことになっていましたが、千葉時代の昭和40年代の写真をみると、すでにキハ17などと同じDT19に換装されていたようです。なのでO氏からの引継品に紛れ込んでいた、この年代モノのDT19を有難く使用させていただくことにします。




車体の補強は3×3ヒノキ材を使ったオーソドックスな構成。ただし窓が少ないユニ車のメリットを活かし、縦の補強材を多めに入れて車体の強度を高めました。




ウィンドウシルとか雨樋とか諸々の仕上げがありますが、とりあえずこんな感じで箱になりました。




車体長は19.5mなので先に作ったキハ45などよりは短いのですが、いかんせん車体断面が小さい10系ゆえ、ペンシル型のひょろ長い車体となっています。右半分の郵便室は窓がほとんどないので夏はさぞ暑かったことでしょう。まあ護送扱いなので暑いのは郵袋さんなのですが・・・(笑)




さてさて、どんどん増える仕掛車両群。。撮影用のお立ち台も手狭になってきましたよ~




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房総海水浴列車の製作(キユニ19の車体切り出し)

2016-07-11 21:23:21 | 房総方面
こんばんは。今日も暑い1日でした。この時間、外はだいぶ涼しくなったようですが、部屋の中に籠った熱気は出て行ってくれそうにありません・・・


気動車列車の2作目は、郵便荷物合造車のキユニ19です。4両改造されたうち、裾のステップ部分が妻面まで回り込んでいる2号車を題材に選びました。
窓が少ないので、手ケガキのペーパースクラッチでいきます。10系気動車は以前にキハ51をスクラッチしたことがありますが、図面を描いたソフトがWin7で動かないので、今回新たに設計図を起こすことにしました。


しかし毎度のことながら形式図の寸法をスケールダウンすると、実車のイメージとどうも違って見えるのです。今回は腰、窓、幕板のそれぞれの天地寸法がうまく合わず、特に窓高さに疑義あり!という結果になりました。形式図では窓高さは910mmと表示されていますが、この車両は上段固定のいわゆる「バス窓」。てっきり窓の下から「バス窓」の上辺までの高さがこの寸法と思っていたのですが、どうも違うようです。


10系気動車の窓の内側はこのようになっています。網棚のパイプに隠れて見にくいですが、窓の開口部としてみると、上辺はこのパイプの裏側、すなわちHゴム窓の上辺よりもわずかに上にあります。その差はおよそ40mm、1/80換算で0.5mmとなります。これを踏まえて寸法取りし直したところ、Hゴム窓から上の幕板の寸法が実車により近くなりました。ちなみにこの写真は、鉄道博物館のキハ11がエンジン始動デモを行った日に撮ったものです。




使用した紙はスノーマット#300(t0.33~0.35mm)です。窓と扉をケガいたのちに屋根の曲げぐせをつけているところ。




窓抜きが終わった車体。妻面はすでに内貼りを貼り合わせてあります。たかだかこれっぽっちの窓抜きにも息切れ。。この調子じゃキハ17などおぼつかんゾ。頑張れ自分!(笑)





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房総海水浴列車の製作(キハ45の床下組立)

2016-07-06 01:43:48 | 房総方面
こんばんは。ここしばらく続いた熱帯夜で窓を全開にして寝ていたら、見事にノド風邪にやられてしまいました。1週間くらい経ちますがまだ調子悪いです。これでは海にもプールにも行けませんね・・・。ゴホッ


キハ45の床下まわりを作っていきます。単行では走らないし、恐らく他の編成に入れる場合でも「編成のアクセント」的な存在になる可能性が高いので動力は入れません。アガチス材から切り出した床板に日光モデル製の床下機器(気動車用C)を配置。各機器が2エンジン車を考慮してコンパクトに設計されているためか、1エンジン車に展開するとなんとなくスッカスカですね。(笑)




カプラーにKATOのキハ58系用Assyパーツ(伸縮式密自連)を使おうとしたら、ブレーキシリンダが見事に邪魔をしております。。




仕方なくブレーキシリンダは剥ぎ取り、カプラーの方は取付ステーを半分カットして木製床板に取り付けられるように加工します。




おおざっぱにカットしていますが、要は、左右に2つ出ている突起のツバというか台座が床面になるので、それを越えていなければOKなわけです。



取付ステーをカットしてしまったら、ではどうやって床板に固定しましょう??幸い両脇に長方形の穴(キハ58ではエアタンクなどを取り付けるためのもの)があるので、そこにZ形に曲げたラグ板の先端を差し込み、M2ネジで床板に固定する方法を試してみました。真鍮板から自作するより楽でいいわいと喜んだのも束の間、こういう形で両端を押さえつけるとパーツが変形し、伸縮機構が引っかかってうまく作動しないことがわかりました。ずいぶんと高精度な設計になっているようです。確かに製品では、パチンとはめたあと少しガタがあるような感じになっていますね。




難しいことは先送り♪(笑) DT22台車を履かせてベンチレーターを仮載せし、とりあえずの鋼体完成としました。ちなみに台車がグレーなのは、某東海旅客鉄道向けの長期放置車から流用したためです。




そして次なるお題はこちら。キユニ19という郵便荷物車です。電気式気動車キハ44200(キハ19)を始祖とし、キニ16を経てキユニ19へ改造されたとのこと。1~4の4両のうち、2号車だけはこの図面のようにステップの残骸が前面に回り込んで特異な顔つきとなっていたようです。もちろん実車を見たことはないのですが、デコボコ編成の先頭に立たせるにはインパクト十分と判断し、この2番をチョイスすることにしました。
現役時の写真が、こちらのブログに掲載されています。線路を横断しての荷物の積み込み方も昭和ノスタルジーにあふれていますね。(^^)




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房総海水浴列車の製作(キハ45の車体組み立て)

2016-07-04 23:49:19 | 房総方面
こんばんは。今日は激しい雷鳴とともに夕立が通り過ぎて行きました。夏はすぐそこです。臨時快速列車を急いで仕立てなければ・・・
ということで、引き続きキハ45を組み立てていきます。


運転室部分は前面の後退角と車幅がきっちり出せるよう、天井板と仕切壁に接着してユニット化しました。




連結面は、おそらくKATOのキハ58系の付属パーツの余りと思われる、幌と貫通ドアが一体になったパーツを使うことにして、これがきっちり入る穴を開けておきます。




いつものように3×3ヒノキ材で補強した側板に、前面と連結面妻板を組み合わせ立体にします。




運転室上部は天井板で塞がれてしまい、屋根板を取り付けてからではヘッドライト類の仕込みができないため、あらかじめライトケースとLEDを取り付けてしまいます。ライトケースはKSのNo.984(キハ40、58用)を使い、お尻側をφ3mmドリルで座グリして、砲弾型電球色LEDが入るように加工します。




ライトケースとLEDを仮に設置してみたところ。方向幕はアクリル導光材のお尻から白色LEDを照射する予定ですが、φ3mm白色LEDの手持ちを切らしていたため、まだ組み込みできていません。




ヘッドライトケースと方向幕用アクリル導光材が収まる部分の屋根板は削っておきます。




仮組みするとこんな感じ。ちょっと屋根板が浮いた感じになるので、ライトケースの切り欠きをもう少し深くする必要があるようです。





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