朝焼小焼だ/大漁だ/大羽鰮の/大漁だ。
浜は祭りの/ようだけど/海のなかでは/何万の/鰮のとむらい/するだろう。
これは、大正後期を過ごした人々の憧れの的でもあった「金子みすゞ」の代表的な作品である。彼女は当初から、北原白秋、西條八十、野口雨情の発行する雑誌に投稿して何れにも入賞していたそうである。特に西條八十には認められていたという。
現在では小学校の教科書にも採用されている彼女の作品であるが、昭和5年26歳の若さで自殺した彼女の未発表作品の多くは行方不明であったようで、戦中戦後に小学校時代を過ごした私などは、彼女の名前も知らずに過ごしてきた。
その後、彼女と同じ童謡作家である矢崎節夫が彼女の作品に魅かれ、長い努力の末にそれ等を見つけ出したそうである。その彼は、現在「金子みすゞ記念館」の館長をも務めている。
彼女の作品からは、一貫して、弱く虐げられた者にたいする優しさが感じられる。
浜は祭りの/ようだけど/海のなかでは/何万の/鰮のとむらい/するだろう。
これは、大正後期を過ごした人々の憧れの的でもあった「金子みすゞ」の代表的な作品である。彼女は当初から、北原白秋、西條八十、野口雨情の発行する雑誌に投稿して何れにも入賞していたそうである。特に西條八十には認められていたという。
現在では小学校の教科書にも採用されている彼女の作品であるが、昭和5年26歳の若さで自殺した彼女の未発表作品の多くは行方不明であったようで、戦中戦後に小学校時代を過ごした私などは、彼女の名前も知らずに過ごしてきた。
その後、彼女と同じ童謡作家である矢崎節夫が彼女の作品に魅かれ、長い努力の末にそれ等を見つけ出したそうである。その彼は、現在「金子みすゞ記念館」の館長をも務めている。
彼女の作品からは、一貫して、弱く虐げられた者にたいする優しさが感じられる。