気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

「大漁」

2008-09-13 05:36:41 | Weblog
朝焼小焼だ/大漁だ/大羽鰮の/大漁だ。
浜は祭りの/ようだけど/海のなかでは/何万の/鰮のとむらい/するだろう。

これは、大正後期を過ごした人々の憧れの的でもあった「金子みすゞ」の代表的な作品である。彼女は当初から、北原白秋、西條八十、野口雨情の発行する雑誌に投稿して何れにも入賞していたそうである。特に西條八十には認められていたという。
現在では小学校の教科書にも採用されている彼女の作品であるが、昭和5年26歳の若さで自殺した彼女の未発表作品の多くは行方不明であったようで、戦中戦後に小学校時代を過ごした私などは、彼女の名前も知らずに過ごしてきた。
その後、彼女と同じ童謡作家である矢崎節夫が彼女の作品に魅かれ、長い努力の末にそれ等を見つけ出したそうである。その彼は、現在「金子みすゞ記念館」の館長をも務めている。
彼女の作品からは、一貫して、弱く虐げられた者にたいする優しさが感じられる。

立て看板

2008-09-12 05:54:06 | Weblog
写真は“バイク乗り”のhirOshiさんのブログに載っていた1枚である。
真っすぐ延びる道路は田園地帯を走る国道と思われる。その道端に1個の立て看板が設置されているのだが、それが私の興味を引いた。
まず看板の上にはトイレであることを示すお馴染みの男女のシルエット。
その下の赤地の部分には、白字で大きく「ここはトイレです」と書いてある。
更にその脇には、黒文字で「ご自由にご利用ください」と書かれている。
この看板の後ろに簡易トイレがあるのだろうか? 通常の立て看板と簡易トイレの大きさから考えてそうも思えない。それとも看板のサイズが想像以上に大きいのであろうか?  あるいは写真の場所にトイレはなくこの看板だけなのであろうか? 何のために? ブラックジョーク?
『軽犯罪法で立ち小便は禁止されていますが近くにトイレはありません。立ち小便はこの辺りですませましょう!』との意味かな? まさかそんなことがある筈はないか?!

晩酌

2008-09-11 05:39:04 | Weblog
もう何年になるであろうか? 少なくとも10年以上は経つと思う。
私は血圧が160mmHg前後と高くなり、血圧降下剤を飲むように勧められた。その時、医師からは「なるべく日本酒は止め、蒸留酒にした方がいいですね」との忠告も受けた。
日本酒は確かに旨い。だが私は、どちらかというとアルコールによる酔いを楽しむ方だから蒸留酒でもいい。そこで、その時の気分で色々のものと混ぜて楽しめる焼酎に決めた。「焼酎の甲類」、焼酎の中で1番くせのない焼酎である。
量に関しては煩い女房の意見を入れ、毎晩“25度のものを1合”で手を打つことにした。実際には、酒飲みの意地汚さから200㏄も注いで飲んでいるのだが・・・。
ところが最近とんでもないニュースが入ってきた。焼酎の原料として話題の「事故米」が使用されていたという情報である。私の飲んでいる銘柄は大丈夫だと思うのだが、不安でもある。これを機会に昔よく飲んだ「ジンライム」にしようかとも考えている。
若いころの懐かしい雰囲気に浸るのも、またいいかもしれない・・・

居眠り議員

2008-09-10 05:28:02 | Weblog
ブログに“居眠りをする議員の写真”が掲載された事件を契機として、茨城県議会では傍聴規則が改正?されたそうである。
そのブログ管理者は、予てより資料作成の目的で本会議の撮影許可は得ており、「茨城空港」をテーマに多数の記事を掲載し、議員や県幹部の言動についても論評していたようである。だが、居眠りブログを見た一部の県議が「傍聴目的として適切か?」との声を上げ、規則改悪の動きに繋がったようである。
今後、傍聴希望者は身分証の提示を求められ、撮影許可は報道関係者や「公益的見地から必要と認められる者」に限定されるようである。因みに全国の都道府県議会で身分証明書の提示を求める傍聴規則は初めてだそうである。
この件に関し、共産党議員は「議会公開の原則を踏みにじるもので、認められない」と反対の立場を表明したが、それ以外の議員からは明確な反対意見は示されなかったという。
開会から閉会まで居眠りのし通し、今回の改悪はそんな恥を隠蔽する以外の何物でもない。

理解不能

2008-09-09 05:47:09 | Weblog
迷惑メールを含め毎日多数のメールが届く。次の文章は、それらの中から抜粋した1部である。意味、理解できますか?
≪日本の古人の好んだ言葉に、「永遠の今」という表現があります。
太陽と海と伊勢神宮、この三つは、宇宙、自然、人が創ったもの、この違いはありますが、永遠の今です。・・・・・。
万人にあたたかい政策を途切れさせてはならない。万人のために常に新しい政策を提供しなければならない。政策が決して古くならないよう、いつも新しくあるよう、手入れを怠ってはならない。・・・・・。
立場上、政治とは何かとよく聞かれますが、「当たり前のことを当たり前に誠実に積み重ねていく」、常にこう答えています。・・・・・≫
これを読んだだけでは誰から送られてきたものかも判らぬであろう。続きを読んで欲しい。
≪私は、月曜日、総理大臣の職を辞する決意をいたしました。それは・・・・・≫
感謝の気持ちは示されていたが、謝罪の言葉は全く記されていなかった。

「事故米」

2008-09-08 05:38:12 | Weblog
米の卸売加工会社が「事故米」を食用に転売して問題になっている。
“自由貿易の拡大を目指した貿易ルールの合意”により、政府は年間計77万トンにも上る米を中国・米国・タイ・豪州・ベトナムから輸入しているのだそうだ。この点に関し疑問を感じないわけではないが、それら輸入米の中で、サンプル検査により農薬・殺虫剤・カビ毒が基準値を超えたものが「事故米」となる。
それらの「事故米」は「工業用接着剤」の原料などとして、政府から民間業者に売り渡される。悪徳業者がそれを洗浄したりして食用として販売したのが今回の事件の流れである。 
だが不思議でならぬのは、食用にならず工業製品の材料としなければならぬ製品を、何故食品を扱う“米卸売加工会社”に譲り渡すのかということである。
「事故米」の価格は、食品用の米の価格の1/10以下だそうである。同じ会社で両方を扱っていれば、悪い奴が悪いことをする機会は増えるというものだ。彼らは米菓・和菓子・焼酎メーカーへ流したようである。業者はもちろん許せないがそれを見逃していた行政の責任も大きい。

高校生クイズ

2008-09-07 05:47:38 | Weblog
“頭脳の甲子園”とも呼ばれる「高校生クイズ」には魅了される。
参加校7,000以上にも及ぶ全国の高校から選抜され、3名1組で日本一を競う“高校対抗のクイズ番組”である。出題のレベルはずば抜けて高く、昨年度の優勝校が予選で敗退している。私などは殆ど答えられない問題である。普段放送されている雑学のクイズ番組とは比較にならない。
彼らは、そうした高度な問題に自信を持って回答していく。アメリカの総ての州が、存在する総ての星座の名前が、総ての元素名が・・・その他多くのものが彼らの頭の中に確りと詰まっている。記憶だけではなく、「数学オリンピック」に出題されたような問題も短時間で解いていた。そうした彼らを見ていると、余りの素晴らしさに涙が出そうになるほどである。
因みに、私の母校も参加していた。1昨年は見事優勝、昨年は惜しくも2位、今年また優勝できればと期待していたが、残念ながら4位に終わった。それにしても後輩の活躍で幸せな気分にさせてもらった。有難う!

腰巻

2008-09-06 06:46:51 | Weblog
先日、五木寛之のラジオ放送を聴いていて、昔、何年間かに亘り「日本腰巻文学大賞」なる賞が存在したことを知った。女性が和服の下に着用する腰巻に関する文学賞ではない。
普通の書籍や文庫本を買うと、外箱あるいはカバーの下1/3ぐらいに帯状の紙が巻いてある。これは帯紙あるいは帯といわれるそうで、俗称が腰巻である。この“腰巻”、もともとは業界用語であったらしい。
この腰巻、その本の広告・宣伝が主な目的で、キャッチコピーや内容の概要が書いてあることが多い。書店で如何にその本を目立たせるか、そして如何にして買う気にさせるかに、デザイナー・編集者・宣伝担当者が腐心するものであるはずである。
限られたスペースで勝負するわけである。当然、練りに練られた素晴らしいフレーズが並ぶ。限られた予算内でデザインにも凝らねばならず、小さな芸術作品といえるであろう。
女性の腰巻というと何となく色っぽく男の気を引くが。書籍の腰巻は男女を問わず多くの人の関心を引き付けるようである。腰巻に魅かれてでもいい、多くの本を読もう!

「食育」

2008-09-05 05:53:10 | Weblog
食の安全・自給率、「食」に対する感謝の欠落等、困った世の中だ。
BSE問題や産地偽装など食の安全を揺るがす事件が多発し、消費者の不安や不信感が高まり「食育基本法」が成立した。2005年の小泉内閣当時のことである。だがそれにも拘らず、状況は一向に改善されていない。大変残念なことである。「食育基本法」の附則には以下のように記されている。
『子どもたちの教育には、何よりも「食」が重要である。「食育」を生きる上での基本として、知育・徳育及び体育の基礎と位置付けることが必要であり、様々な経験を通じて「食」に関する知識・マナーを習得させることが求められている。子どもたちに対する「食育」は、生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性をはぐくんでいく基礎となるものである』(要旨)
ところで、この「食育」なる言葉、一般辞書には載っていないが、決して新しい言葉ではない。薬剤師であると同時に医師でもあった石塚左玄(1851~1909年)なる人物が、医食同源の立場から“「食育」を発明”し、それに基づいた教育を提唱したそうである。

干物

2008-09-04 05:34:45 | Weblog
静岡県の伊東市は、伊豆半島の東に位置し相模灘に面している。
海岸沿いを走る国道135号線際には、近くで揚がった鯵の干物などを製造販売している店も並んでいる。また、自家製品だけでなく、メーカーから仕入れた海産物を販売している商店もある。
先日観光バスで立ち寄ったその海産物店の前には、一夜干しにされるべく多数のイカが、あちこちに干されていた。大きさの揃った肉厚の立派なイカである。
私は旅に出た場合、余程のことがない限り干物などの魚類は買わない。店さえ選べば家に帰ってからでも、充分新鮮な品を手に入れることはできるからである。
他の人たちが買い物に夢中になっている間、時間を持て余した私は、表に出て海の景色や立派な造りの店構えなどをカメラに収めていた。そして私は気が付いてしまった!
店に入るときは気付かなかったが、“精巧にできていたイカ”はビニール製であった。度々訪れているはずの添乗員さえも知らなかったというほどよくできていた。「あれは看板」と言われればそれまでであるが、こんなものを見ると、鯵の干物なども他所から運ばれた冷凍品かと思ってしまう。

総理大臣

2008-09-03 05:42:09 | Weblog
福田さんが前任の安倍さんと同様に、突然総理大臣の座を降りた。
本人は、病気理由の安倍さんとは状況が違うと強調していた。自分のそれなりの実績を強調しながらも民主党に対する不満も述べられていた。理想として描いた国会運営をしたかったのであろうが、本人がボヤいていた通り、そうは運ばなかったのが大きな原因であろう。力がないのにプライドだけは高い私としては解る気もするのだが・・・。
就任1年足らずでの辞任に対して、多くの人は口を揃えたように「無責任な投げ出し」と評している。受ける前から周囲の状況を理解していなかったのであろうか? それとも、総理をやったという実績だけが魅力だったのであろうか? 「私は自分を客観的に見ることができる。あなたとは違う」と記者に言い放った傲慢な態度は印象的だ。首相の資質たる大きな器でなかったことは確かであろう。
親が総理大臣であったり、それに近い温室で育った人に、日本を託せる真のリーダー像を期待するのは無理なのだろうか? 次の総裁候補に挙がっている麻生さんも総理大臣の孫である。

1泊旅行

2008-09-02 06:47:40 | Weblog
気分転換に、伊豆熱川温泉泊まりの“小さな旅”に行ってきた。
私は、今までに伊豆へは数え切れないくらい旅行をしている。オーバーな表現をすれば、伊豆の有名な名所で訪れていないところはないと言ってもいい程である。
今回の旅行は、伊勢エビ・アワビ付きの“海の幸を楽しむ伊豆の旅”であるが、手軽なバスのパッケージ旅行であるから、当然、名所のいくつかとお土産店廻りが組み込まれている。その中には「伊豆の踊子」でも知られる定番の「浄蓮の滝」も含まれていた。
この滝は高さ25mでそれほど大きな滝とはいえぬが、「日本の滝百選」にも選出されている美しい滝である。水量はそれほど多くはない滝だと思っていたが、連日の雨の影響で恐ろしいくらいの濁流状態が続いていたそうである。幸い、私の訪れた日には水も綺麗になり、水量の多い最高の状態の景色を眺めることができた。
用意した傘も必要がなく天気に恵まれ、予想以上に楽しいひと時を過ごすことができた。綿密に計画された旅行は勿論いい。だがふと思い立って出かける1泊旅行も楽しいものである。