滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1010/19」臓器移植】臓器提供、意思表示を / 県腎臓病患者福祉協会副会長・林繁晴さん

2010-10-02 23:09:51 | Weblog
【毎日新聞特集「湖国の人たち」:オピニオン’10 林繁晴さん】

 ◇臓器提供、意思表示を--県腎臓病患者福祉協会副会長・林繁晴さん(59)=甲賀市

 家族の承諾のみで脳死での臓器提供が可能になった改正臓器移植法の施行から2カ月半。県内でも先月(10月)18日、近江八幡市立総合医療センターで20代女性が30代男性の腎臓の移植を受けた。だが、本人の意思が不明の場合、遺族や臓器提供を打診する医療機関の負担が増すという声もある。3日の全国一斉の腎臓移植普及推進キャンペーンを前に、腎臓提供を待つ県腎臓病患者福祉協会副会長の林繁晴さん(59)に話を聞いた。【稲生陽】

 ◇家族に可否判断は負担

 --林さんは、なぜ移植が必要になったのですか?

 私はJRの駅員だった12年前、急に疲れやすくなる症状に襲われました。尿管の弁が逆流し、腎臓が機能しなくなっていたんです。電車好きで入ったJRで、いつかは大きな駅の駅長になりたいという夢も断念。上級職の試験に通って辞令が出る直前だったので本当に悔しかった。やむなく泊まり勤務のない子会社に出ましたが、人工透析のために休むことが理解されず、居づらくなって退職しました。不摂生をしていたわけでもなく、「なぜ自分だけこんな目に」と落ち込みました。

 今は週3回の透析が欠かせず、水は1日500ミリリットルまでと制限されています。この夏は熱中症が本当に怖かった。地震など災害時にはどうなってしまうのかと恐れています。

 --脳死者からの移植についてどのように感じますか。

 正直言って、死者からの提供が最も犠牲の少ない方法です。

 腎臓は二つある臓器。腎移植が必要な人の大半は家族からもらいますが、私の場合、妻には乳がんの疑いがあってできません。息子や娘が提供を申し出てくれますが、これから長い人生のある若者からもらって生き延びるのがよいのか……。透析患者の平均年齢は65歳を超えています。この年で若い家族から臓器提供を受けるのは現実的でないように思います。

 -今回の法改正で、遺族が同意すれば本人の意思表示は必要なくなりました。

 自分の体は何でも提供しますが、家族については悩むものです。私の父も15年前、がけから転落して脳死状態になりました。手を触ると温かく、医師から臓器摘出を提案されたとしても同意できたかどうか、ジレンマがあります。

 提供しないと判断しても、家族や医師に負担をかけないために、あらかじめ意思表示をしてほしいものです。3日のキャンペーンでは、県腎協のメンバーらが県内19カ所でカードとリーフレットを配ります。今では臓器提供意思表示カードを持たなくても、免許証や保険証で意思表示できるようになりました。この機会に家族で話し合ってみてください。

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 ■提言

 ◇迷わせないために
 臓器提供を待つ自分ですら、かつて家族が脳死したときに病院から提案されていたら、どう判断していたか迷いを感じる。死者がどう思っていても、残された家族や医師にとって、意思の分からない人からの提供可否を判断するのは大きな負担になる。自分は提供するという人も、したくないという人も、残される人のために意思表示すべきだ。

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 ■人物略歴

 ◇はやし・しげはる
 1951年2月生まれ。週3回、各4時間の人工透析を受け、日常生活でも水分や塩分は厳しく制限されている。県によると、県内で臓器移植希望者として登録しているのは、いずれも腎臓で60人(6月末)。県内の死者からの摘出は、日本臓器移植ネットワークができた95年以降、法改正までの間に9件あったが、脳死段階での摘出は08年の1件にとどまっている。

【関連ニュース番号:1010/14、10月2日】

(10月2日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20101002ddlk25040616000c.html

【1010/18:中国漁船・尖閣領海内接触】「ビデオ公表を」 県議会が意見書 

2010-10-02 23:03:39 | Weblog
 県議会は10月1日、尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件で、海上保安庁が撮影したビデオの公表などを求める意見書を可決した。

 政府と国会に対し、▽日本の領土であるとの態度と根拠を中国や諸外国に示し、同様の事件が起きた際は国内法で厳正対処する▽海保が撮影したビデオ公表を含め、事実関係の解明に努める▽検察の判断の根拠を含め、国会で説明責任を果たす▽中国との関係をこれ以上緊張させず平和的な解決に努める--ことを求めた。自民党・真政会が提案し、共産党と対話の会・びわこねっとの2会派が賛成。民主党・県民ネットワークは「内容に与党批判が一部含まれている」として反対した。【安部拓輝】

【関連ニュース番号:1009/229、9月28日】

(10月2日付け毎日新聞・電子版:同日付け朝日なども報道)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20101002ddlk25040565000c.html

【1010/17:クリーンセンター滋賀】県建設の最終処分場、2年で経営難 事業改善へ委員会

2010-10-02 22:54:09 | Weblog
 ◇処理費値崩れ

 県環境事業公社が甲賀市に建設した産業廃棄物の最終処分場「クリーンセンター滋賀」が、開設2年で経営難に陥っている。リサイクル技術の進歩などで産廃が減り、処理費が値崩れしたのが原因。県は事業改善が急務として経営を見直すための委員会を組織し、10月4日に現地で初会合を開く。

 センターは08年10月末に開業。すり鉢状の埋め立て場所に産廃を入れ、汚染水を浄化させる施設も併設した。総事業費約100億円、容量100万トン。当初は年間6万7000トンを処理し、約10億円の収益を見込んでいたが、93年に56万トンあった産廃は07年に10万トンに激減。事業計画を約3分の1の年間2万トンに縮小し、処分料も値引きしたが、年間収入の約3億円は運営費を賄う程度。県は09年度に工事費の償還額と利息を合わせて11億8500万円を補てんした。

 県幹部は「いつ破たんしてもおかしくない」と言い、同公社の對中和夫事務局長は「公共施設としては営業努力にも限界がある」と話す。

 県議会で経営状況を指摘された正木仙治郎・琵琶湖環境部長は「現状では税金の使い道として県民に説明が難しい」と述べた。【安部拓輝】

【関連ニュース番号:1008/144、8月22日;0912/120、09年12月24日;0810/193、08年10月29日など】

(10月2日付け毎日新聞・電子版:同日付け中日・産経の電子版なども報道)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20101002ddlk25040557000c.html
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20101002/CK2010100202000112.html
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/shiga/101002/shg1010020321003-n1.htm


【1010/16:葬儀設営料水増し請求】大津地裁、業者の申請認める 「市の契約解除、不当」

2010-10-02 22:40:15 | Weblog
 大津市から葬儀のテント設営業務などを委託された業者(同市)が設営料を水増し請求したとされた問題で、契約を解除された業者が「解除は不当」として契約上の地位保全などを市に求めた仮処分申請に対し、大津地裁(栩木有紀裁判官)は10月1日までに、申し立てを認める決定を出した。市は業者や関与した市職員らを詐欺容疑などで刑事告訴しており、業者の代理人弁護士は「刑事告訴は時期尚早。損害賠償請求を検討する」と話した。【前本麻有】

 決定などによると、業者は今年3月、市営葬儀の会場設営業務を指名競争入札で落札。小・中サイズのテントは一張り8571円(税抜き)、特大は1円(同)で応札した。

 市は4月に市内の民家で行われた葬儀4件で、業者が特大テントを使ったのに中テントと偽って約18万円を上乗せして請求したとして、業者との契約を6月に解除。不正があったと報道発表していた。さらに、この業者と、水増し請求にかかわった市葬儀事務所の男性職員2人を詐欺や詐欺ほう助などの容疑で刑事告訴した。

 業者は仮処分申請で、「中テントを横並びで設営したのに市職員が特大テントと誤認した。反論の機会も与えられず、ずさんな調査による契約解除は著しく不当で無効」などと主張していた。

 決定を受け、業者の代理人の近藤公人弁護士らが滋賀弁護士会館で記者会見。「きちんとした証拠もないのに、契約を解除された上に刑事告訴までされた。市に対して損害賠償請求を検討したい」と話した。

 目片信市長は「決定書が届いていないのでコメントできない」との談話を出した。

【関連ニュース番号:1007/162、7月23日;1006/212、6月29日】

(10月2日付け毎日新聞・電子版:同日付け中日・電子版なども報道)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20101002ddlk25040547000c.html
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20101002/CK2010100202000113.html

【1010/15:選挙】守山市長選/小嶋氏、出馬表明

2010-10-02 22:32:35 | Weblog
【写真:立候補を表明する小嶋宣秀氏=守山市】

 来年1月30日投票の守山市長選で、小嶋宣秀・前市議会事務局長(60)が10月1日、無所属で立候補する意向を表明した。記者会見で「この町で生まれ育ち、この町をだれよりも愛する男か。国からおりてきた人間か。どちらを市民が選ぶかだ」と話し、すでに出馬表明している国土交通省の元キャリア官僚、宮本和宏氏(38)への対抗心を隠さなかった。

 3選不出馬を表明している山田亘宏市長は宮本氏を後継者と位置づけている。小嶋氏は「山田市政そのものに対する批判はない」としつつも、山田市長が夏の知事選で嘉田由紀子知事の対立候補を支援したことについて「知事との友好的な関係は市民にとって大事だ。その点に限っては(山田市長と)少しスタンスが違う」と語った。

(10月2日付け朝日新聞・電子版:同日付けその他各紙も報道)

http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001010020001
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20101002ddlk25010567000c.html
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20101001000168