滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0706/01:環境保全】高島市が生活環境汚損行為を罰する条例、犬舎問題にも対応

2007-05-31 23:27:10 | Weblog

高島市は、市民の良好な生活環境を汚損する行為に対して罰則を設けることを柱とする「高島市未来へ誇れる環境保全条例」の詳しい内容を、31日発表しました。市は1日開会する6月定例議会に提案します。違反者には最高で1年以下の懲役か100万円以下の罰金が科されます。市内では、大阪市の動物愛護団体「アーク・エンジェルズ」が犬の飼育施設を建設中で、市は「条例によって一定の指導が可能」としています。

同市では基本理念を定めた環境基本条例を2005年12月に制定しました。だが山間部を中心に不法投棄が後を絶たず、市民からも意見が出たことから、罰則規定があった合併前の旧高島町の条例などを参考に作りました。

内容は、廃棄物不法投棄、自動車放置などに1年以下の懲役または100万円以下の罰金▽埋め立ての順守事項違反に6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金▽事業者による騒音や粉じんなどの公害に10万円以下の罰金▽犬猫の鳴き声による騒音や汚物による公共の場所の汚染に2万円以下の罰金-などです。いずれも勧告に従わなかった場合に適用します。

条例は市民ら約30人らも加わり、今年1月末まで検討してきました。動物の多頭飼育の規制条項はないが、可決されれば、飼い主はこれまで以上に適切な飼育が求められます。

市議会で可決されれば周知期間を経て10月に施行されます。高島市では今津町酒波に動物愛護団体「アークエンジェルズ」(大阪市)による大規模犬舎計画が進行中で、騒音や悪臭などの懸念があるとして地元住民が反対しています。31日の記者会見で海東英和市長は「アーク・エンジェルズのことも視野に入れた条例案」とし、条例で同団体に指導を徹底する考えを示しました。高島市は「裏付けのある対応がとれるようになる。規定に抵触すれば罰則の対象になる」としています。

(6月1日付け京都、毎日、朝日などが報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007053100154&genre=A2&area=S10
など


【0705/81:栗東、産廃処分場問題】跡地の昨年度調査、有害物質が常に基準値を超える場所も

2007-05-31 22:50:00 | Weblog

栗東市小野のRDエンジニアリング社(破産手続き中)の産廃処分場跡地の有害物質が検出され環境汚染が懸念されている問題で、県最終処分場特別対策室は5月30日、昨年度の周縁地下水などのモニタリング調査結果を発表しmした。周縁地下水ではシス-1、2-ジクロロエチレンが常に基準値を超えた井戸があったほか、鉛やダイオキシン類が基準値を超えた井戸もありました(関連ニュース番号0705/39、5月18日など)。

周縁地下水と場内浸透水、浸出水の処理施設を調査しました。その結果、周縁地下水の井戸1カ所では、年4回の調査でシス-1、2-ジクロロエチレンが基準値の2倍~4倍弱程度の範囲で常に検出されました。別の井戸では、ダイオキシン類が2倍以上、鉛が1・8倍、それぞれ検出されました。

また、年1回の場内浸透水の計測では、4カ所すべての井戸でホウ素が基準値を超え、最大5倍となっていました。

処分場跡地の下流の栗東市の観測井戸から基準値の280倍の総水銀が検出されましたが、県の観測井戸から総水銀は検出されませんでした。

(5月31日付け毎日新聞が報道)

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070531ddlk25040518000c.html

【0705/80:県警捜査費訴訟】偽名領収書問題で最高裁が逆転判決、非公開決定を是認

2007-05-31 00:09:57 | Weblog

滋賀県警が捜査協力者に支払った謝礼をめぐり、偽名で署名された領収書を非公開とすることが認められるか否かが争われていた訴訟の上告審で、最高裁第三小法廷(堀籠幸男裁判長)は5月29日、県警本部長による非公開決定の取り消し求めていた滋賀県市民オンブズマン(浅井秀明代表)側を敗訴とする判決を言い渡しました(関連ニュース番号0609/44、06年10月1日)。

二審の大阪高裁の判決は「捜査協力者と特定されないようなペンネーム(偽名)で署名しており、公開しても支障ない」と判断し、非公開決定を取り消していました。これに対し第三章小法廷は、捜査に支障を及ぼすおそれがあるとして、非公開にできると判断しました。

(5月30日付け朝日新聞などが報道)

----------------------------------------------------------------------

         ■イラク戦争による民間人死者数■

          (2007年5月30日現在)

     最小:6万4632人 (5月15日より1022人増)
     最大:7万0783人 (5月15日より1125人増)

イラク・ボディ・カウント(IRAQ BODY COUNT)より

http://www.iraqbodycount.net/

《イラク・ボディ・カウント》英米の市民による調査組織であり、欧米や中東の複数のメディアで確認された者を死者としてカウントしており、その調査精度は高いものと考えられます。しかし、これらの数値はあくまでもメディアで確認されたものであり、実際の死者数はこの数倍から十倍以上と推測する調査結果もあります。詳しくは上記のサイトをご覧ください)

【0705/79:県政】琵琶湖リゾートネックレス構想、県が廃止を含め見直しへ

2007-05-30 23:29:35 | Weblog

県は5月29日までに、リゾート開発構想「琵琶湖リゾートネックレス構想」について、廃止も含めて抜本的に見直す方針を決めました。構想に基づく観光施設などの整備率が17%にとどまっていることを受け、2008年度をめどに見直し作業を完了させます。

琵琶湖リゾートネックレス構想は、国の総合保養地域整備法(リゾート法)に基づき、観光客らの滞在促進や地域活性化を狙いに、1990年に策定されました。大津市や竜王町など9市2町を重点整備地区と位置づけ、宿泊施設やレジャー施設など247の施設整備を目標としていました。

ところが、これまでに整備された施設は42しかなく、特に、民間施設は目標の208のうち25施設で、整備率は12%にとどまっています。

県は今後、民間事業者や市町への聞き取り調査を行い、現状と課題を把握したのち、構想自体を廃止するか、整備目標を縮小するかどうかを検討します。

県地域振興課は「バブル経済期とは社会情勢が大きく変わっている。関係者の意向を伺いながら早急に見直したい」としています。

(5月30日付け京都新聞が報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007053000049&genre=A2&area=S00

【0705/78:難病問題】難病ALSの症状を知って、男性患者が療養環境の整備などを訴える

2007-05-30 23:23:26 | Weblog

全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病、筋委縮性側索硬化症(ALS)の男性が、自らの病気の進行状況や心境を、支援者を通じて一般の人たちに伝えようと試みています。男性は「多くの人にこの病気を理解してもらうことで、患者の療養環境の整備につなげたい」と訴えています。

滋賀県湖南市の前田重一さん(63)。和装関連の職人でしたが、2002年に発症しました。以来、肩や手、足が徐々に動かなくなり、今月に入ってからは車いすの利用を余儀なくされています。現在は甲賀市内の病院に入院しています。

前田さんは、県難病連絡協議会の葛城貞三常務理事(68)の支援を受け、この春から定期的に葛城さんに病状を話したり、手渡されたレコーダーに思いを吹きこんだりしています。

一般の人々にどう伝えるは検討中ですが、日本ALS協会滋賀県支部の会報に掲載したり、立命館大大学院で社会学の視点からALS問題に取り組んでいる葛城さんの研究に生かしてもらう予定です。

ALSは、発症から2-4年後には呼吸筋がまひし、呼吸障害で亡くなるケースが少なくありません。人工呼吸器をつければ延命できますが、滋賀県支部によると、県内では施設やヘルパーなど患者を支える態勢が不十分なため、家族の介護負担が重く、全国平均より呼吸器装着率が低いとのことです。

葛城さんは「ヘルパーや訪問看護の充実、入所施設整備が進み、患者が生き方や住む場所を選択できるようになれば」と話しています。前田さんは「私は間に合わないかも知れないが、ほかの患者のためにもできるだけのことはしたい」と話しています。

(5月30日付け京都新聞が報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007053000030&genre=O1&area=S00