来春の県議選の定数を検討していた県議会(定数47)は、合併による変更以外は現状維持とする条例改正案を10月13日の9月定例会最終日に提案する。昨年8月から非公開で協議を重ね、共産を除く各会派が合意した。【安部拓輝】
議長の諮問機関である議員定数検討委員会が昨年8月から16回協議。委員は5会派の代表10人で、非公開で進められた。
定数委は当初、定数削減を念頭に協議を進めたが不調に終わり、大津市選挙区(定数10)を増やし米原市選挙区(定数2)を減らす「1増1減」案も先送りとなった。
大半の選挙区で議席獲得を目指す民主は保守地盤の米原の削減に反対。大票田の大津で議席拡大を狙った自民も最終的に同調した。中村善一郎委員長(自民)は「地域間の均衡などを考慮した」と話す。
◇「県民不在」批判の声も
定数委が非公開だった点については「県民不在」との批判もある。同じく定数削減を議論していた京都府議会(定数62)は今夏、定数の小委員会を公開。9月議会で2減の結論を出した。民主会派の代表だった山本正・府連幹事長は「何事も公開の時代。議会がこそこそしていては示しがつかない」と話す。これに対し、中村委員長は「公開では自由に議論できない」とする。
大津市選挙区に住む同志社大政策学部の真山達志教授(行政学)は「行政審議会のように住民の意見を取り込む仕組みを作れば政治への関心も高まるのでは」と提案。関西学院大総合政策学部の長峯純一教授(公共選択論)は「県議選の公約に定数への考えを掲げ、県民の意見を聞く場としては」と話している。
【関連ニュース番号:1009/235、9月29日;1009/194、9月24日など】
(10月13日付け毎日新聞・電子版)
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20101013ddlk25010451000c.html
議長の諮問機関である議員定数検討委員会が昨年8月から16回協議。委員は5会派の代表10人で、非公開で進められた。
定数委は当初、定数削減を念頭に協議を進めたが不調に終わり、大津市選挙区(定数10)を増やし米原市選挙区(定数2)を減らす「1増1減」案も先送りとなった。
大半の選挙区で議席獲得を目指す民主は保守地盤の米原の削減に反対。大票田の大津で議席拡大を狙った自民も最終的に同調した。中村善一郎委員長(自民)は「地域間の均衡などを考慮した」と話す。
◇「県民不在」批判の声も
定数委が非公開だった点については「県民不在」との批判もある。同じく定数削減を議論していた京都府議会(定数62)は今夏、定数の小委員会を公開。9月議会で2減の結論を出した。民主会派の代表だった山本正・府連幹事長は「何事も公開の時代。議会がこそこそしていては示しがつかない」と話す。これに対し、中村委員長は「公開では自由に議論できない」とする。
大津市選挙区に住む同志社大政策学部の真山達志教授(行政学)は「行政審議会のように住民の意見を取り込む仕組みを作れば政治への関心も高まるのでは」と提案。関西学院大総合政策学部の長峯純一教授(公共選択論)は「県議選の公約に定数への考えを掲げ、県民の意見を聞く場としては」と話している。
【関連ニュース番号:1009/235、9月29日;1009/194、9月24日など】
(10月13日付け毎日新聞・電子版)
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20101013ddlk25010451000c.html