滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1104/117:東日本大震災】障害者の生活と権利を守る滋賀県連絡協議会長 宮本正尚さん(52)

2011-04-14 00:45:46 | Weblog
【朝日新聞特集:◇その時・・・◇住まい早く確立を】

――被災した障害者もたくさんおられます

 聴覚障害者は、避難所内の張り出しなどの文字情報があり、その点ではほんのわずかながら“まし”な方でしょう。しかし、視覚障害者は文字情報がとれず厳しい。さらに厳しいのは自閉症の人や知的障害の人。ふだんの情景と違うので不安がすごく広がります。被災した家で余震におびえながら暮らしている人もいると想像され、保護者も大変だと思われます。

 ――トイレなどが大変だと思うのですが

 バリアフリー化されてない避難所のトイレは使いにくく、排泄(はい・せつ)をどう処理しているのが気になります。常備薬の確保も心配です。寝たきりの人は体位を動かせるベッドが必要。高齢者と同じ心配を抱えています。

 ――阪神大震災の時、現地調査をされました

 作業所の人とも話をしましたが、地域とのつながりが途絶えることを一番不安に思っている。顔見知りの人が近くにいないことは耐え難い不安だと話していました。今、被災地の障害者も同じだと思います。たとえば、避難所で知らない人が隣にいるだけで眠れないということもあります。

 ――仮設住宅の条件は

 トイレ、風呂、手すり、スロープ付き玄関といったバリアフリーの設備が必須です。普通の仮設住宅では使えません。体が不自由な高齢者と同じ設備が必要です。

 ――行政に求めたいことは

 厳しい言い方かもしれませんが、住まいを一日も早く確立させること。出来れば高齢者とともに優先的に障害がある人をバリアフリー化した仮設住宅に移してもほしい。家族ともども精神的にすでに限界を通り越しているはずです。(河野隆二)

(4月13日付け朝日新聞・電子版)

http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001104130003


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1 コメント

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いい記事ですね (特捜最後線)
2011-11-09 18:41:08
障害者の本当の苦しみを分かっている宮本さんとそれを聞き出した記者の思いが伝わってきました。
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