滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0701/66:彦根市、場外馬券売り場問題】市議会常任委が場外馬券場同意の請願を再び採択

2007-01-31 00:35:17 | Weblog

彦根市議会・産業建設常任委員会は1月29日、同市鳥居本学区自治会連合会などが出した同市原町に計画中のJRA(中央競馬会)の「場外勝馬投票権発売所」設置同意の請願を5:1で採択しました。昨年12月の定例議会でも同委員会が採択しましたが、本会議では継続審査になっています。

同施設は十数年前に計画されましたが、住民団体の反対運動で“立ち消え”状態になっていました。同委員会では、「法に基づいて民間が進めていることであり、不採択にする根拠はない」などの意見が出されました。同施設を巡っては住民グループの根強い反対があるだけに、結果が報告される3月定例議会での取り扱いが注目されます。

(1月30日付け毎日新聞が報道)

【0701/65:栗東市、産廃処分場問題】県対策委が1月29日、委員長に岡村・京大大学院教授を選出

2007-01-31 00:05:31 | Weblog

栗東市小野のRDエンジニアリング社(昨年6月に破産)が管理していた産廃処分場の跡地から有害物質が検出され環境汚染が懸念されている問題で、県は1月29日、「RD最終処分場対策委員会」を開き、委員長や専門部会のメンバーを選任し、事務局の県側がこれまでの調査結果と考察を報告しました(ニュース番号0612/58、12月24日を参照)。

委員会は昨年12月に初会合を開きましたが、委員長の選任がまとまらず、今回に持ち越していました。この日は委員から選んだ「選考委員」が、岡村周一・京都大学大学院教授(行政法)を委員長候補に選出し、委員会で委員長として了承されました。

副委員長には福岡大学大学院工学研究科の樋口壮太郎教授(環境工学)と地元代表の木村利兵衛さんの2人が選ばれました。

また、今後、理工学的な面で専門的に問題を検討する専門部会委員には委員の中から6人の学識経験者を選びました。

県はいくつかの観測井での有害物質の観測結果について、処分場の影響の可能性を指摘する内容の報告を行いました。

県の最終処分場特別対策室は、年度内に3回目の会合を開く見通しです。

(1月30日付け毎日、朝日などが報道)

【0701/64:ひきこもり問題】甲賀市で1月27日、「社会的ひきこもり」についての講演・体験発表会

2007-01-30 14:25:03 | Weblog

甲賀市甲南町の「忍ぶの里プララ」で1月27日、「社会的ひきこもり」についての講演・体験発表会が開かれました。精神科医の斉藤環さんが社会的な背景などの理解の枠組みを話し、フリースクール生徒の男性2人が自身の体験を発表しました。

斉藤さんは、日本の若者の犯罪率の低さに触れながら「70年代後半以降、おとなしく、社会に背を向けるという若者の気分の傾向は変わっていない」と話し、ひきこもりには社会的背景があることを指摘しました。その上で、ひきこもりの人は一般に、我慢強い一方で情緒を伝達するコミュニケーションの問題から不安な状態にあると説明しました。保護者に向けては、本人の成熟を促し早期にひきこもり状況から脱するために「叱咤激励ではなく、本人が安心してひきこもれる環境づくりを」と注意を促しました。

京都府向日市のフリースクール「みらいの会」の生徒で、ひきこもり経験を経て短大で学ぶ松原和毅さん(23歳)と、同じく整骨院勤務の山田知弘さん(25歳)が自身の体験を整理して、「人とかかわるのが嫌になった」経緯や、人に感謝されることで自分の進む道が見えた経験などを発表しました。同会の野田降喜代表との対談では、働き続けることの大変さなどを話しました。野田さんは「親の世代とは社会的背景が違う。『どうすればいいか分からないけれど、一緒に考えよう』と、親が勉強するしかない」と締めくくりました。

この日の会は、甲賀市甲南町の青少年自立支援ホーム「はじめの一歩」(0748-86-7443)を運営するNPO法人「サポートハウス・ほほえみ」が主催しました。また、「みらいの会」(075-924-0820)は3月14~21日、1期生の体験からつくった演劇の韓国公演に合わせたツアーへの参加者を募っています。

(1月28日付け毎日新聞が報道)

【0701/63:車庫飛ばし】大阪府警が130名の警官らを動員、1月28日、滋賀朝鮮学園などを捜索

2007-01-30 01:01:16 | Weblog

排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車の「使用本拠地」を偽って登録したとして、大阪府警警備部は1月28日、金属店経営の男性と、知人で在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)大津支部委員長の男性を電磁的公正証書原本不実記録などの容疑で逮捕しました。府警は同日、捜査員や機動隊約130名を動員して、同支部や滋賀朝鮮学園など県内の4施設を家宅捜査しました。

調べによると、金属店経営の男性は排ガス基準を満たしていない業務用トラックの使用本拠地を、大阪市内から大津市内の総連支部委員長の自宅と偽っていわゆる「車庫飛ばし」を行い、滋賀運輸局に登録した容疑だとされています。

トラックは大津市の滋賀朝鮮初中級学校を運営する滋賀朝鮮学園の敷地内の駐車場を保管場所としていましたが、実際には大阪市生野区内に置いていたとされています。

同学校には、同日朝から大阪府警の捜査員らが家宅捜索に入りました。保護者ら約100人が学校近くで抗議活動を行い、一時騒然となりました。同校の尹日和校長は「(駐車場を)どう使っていたかは詳しく知らないが、教育の場に入ってくることが許されていいのか、配慮がない」と話しています。

(1月29日付け朝日新聞などが報道)



【0701/62:医師不足問題】彦根市立病院、産婦人科の診療制限で看護学生らの実習を中止

2007-01-30 00:15:25 | Weblog

彦根市の市立病院産婦人科で分娩などの診療制限が行われる問題にからみ、同科で4月から予定されていた県立大(同市八坂町)の看護学生30人の産婦人科実習が中止されたことが1月26日に分かりました(ニュース番号0701/61、1月29日を参照)。

同大学によると、産婦人科での実習は看護師になるための必修科目で、人間看護学科の3年時の後期から4年時の前期の間に同科で研修を行ってきました。しかし、来年度から同科の医師が1人になり、原則的に分娩を担当しなくなることから、十分な指導ができないとして、今月上旬に実習中止を通告されたとのことです。同大は緊急に市外の病院へ実習生を割り振って対応しました。

同大学の関係者は「現状でも実習施設が足りないのに、これ以上減ると困る。出産の面からも医療スタッフ育成の面からも、憂慮すべき問題だ」と話しています。

(1月27日付け産経新聞が報道)