滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0908/252:戦争体験】大津で模擬原爆投下訓練/終戦間近の7月

2009-08-31 23:31:21 | Weblog
【写真:模擬原爆「パンプキン」の実物大模型=大津市御陵町の市歴史博物館】
【写真:「原爆は県民にとって至近距離にあった」と話す水谷さん】

■巨大爆弾 死傷者120人/長浜北星高校・水谷教諭 詳細調べ出版

 終戦間近の1945年7月24日、大津市に一発の巨大爆弾が投下された。長崎に落とした原爆と重さも形も同じ模擬原爆。米軍の原爆投下訓練のために120人の死傷者が出た。県立長浜北星高校教諭の水谷孝信さん(53)がその詳細を調べ、「湖国に模擬原爆が落ちた日―滋賀の空襲を追って」(サンライズ出版)を出版した。

 「滋賀県に空襲なんてあったんですか?」。5年前に耳にした高校生の言葉が、水谷さんを突き動かした。「空襲で亡くなった人たちは、どのような思いで命を絶たれたのか。少年と同世代の人たちの生活は戦争中どうだったのか。戦争体験者の声や思いを伝えなければ」

 模擬原爆「パンプキン」はプルトニウムの代わりにTNT火薬を詰め、1945年7月20日~8月14日、各地に50発が投下された。目的は原爆投下訓練で、約8900メートル上空からの目視による投下と急速退避を繰り返した。

 大津への投下は、兵庫県西宮市の第1目標が雲で見えず、代わって一部が軍需工場に転換していた東洋レーヨン滋賀工場が目標にされた。県のまとめによると、死者16人、負傷者104人の被害が出た。水谷さんは本に「被災者は『練習』の犠牲になった」と記した。

 県内の空襲について調べ、本の4割近くを割いて記述しているほか、彦根市の近江航空に配置された沖縄県女子勤労挺身隊、県内の学徒勤労動員の記録、旧日本軍の毒ガス、学童疎開などについても記している。

 1890円(税込み)。県内を中心に全国の主要書店で発売。サンライズ出版(0749・22・0627)からの郵送による購入も受け付けている。(上野満男)

【関連ニュース番号:0907/142、7月19日】

(8月31日付け朝日新聞・電子版)

http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000908310001

【0908/251:新型インフルエンザ】滋賀県で学級閉鎖など相次ぐ

2009-08-31 23:20:09 | Weblog
 滋賀県で8月31、小学校や保育園で新型インフルエンザによる学級閉鎖などが相次いだ。

 長浜市立長浜南小は、6年3組の1学級が4日まで学級閉鎖になった。同小は8月25日から2学期が始まっていた。2学期に公立学校で学級閉鎖になったのは初めて。

 近江八幡市では同市西本郷町のありす保育園5歳児クラスが3日まで閉鎖になった。

 湖南市菩提寺の菩提寺学童保育所みちくさクラブ(児童64人)も、21人にインフルエンザA型感染が確認され、新型インフルエンザの可能性が高いため2日まで臨時休業を決めた。

(8月31日付け京都新聞・電子版:9月1日付け毎日・電子版、朝日なども報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009083100231&genre=C4&area=S00

【0908/250:県職員交通事故】リハビリセンター主任主査を処分/滋賀県、酒気帯び運転事故で

2009-08-31 23:14:53 | Weblog
 滋賀県は8月31日、酒気帯び運転で交通事故を起こしたとして、県立リハビリテーションセンターの主任主査の男性(46)を懲戒免職処分にした。

 県によると、主任主査は8月12日、大津市内の市道で乗用車を運転中、前の車に追突、乗っていた男性に軽傷を負わせた。大津署の調べで呼気から、基準値以上のアルコールが検出された。

 主任主査は当日、自宅で発泡酒などを飲んだと言い「迷惑をかけ、大変申し訳ない」と話しているという。

(8月31日付け京都新聞)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009083100234&genre=C4&area=S00

【0908/249:高校職員交通事故】信楽高・実習助手を停職3月に/死亡事故で県教委が処分

2009-08-31 23:11:47 | Weblog
 滋賀県教委は8月31日、死亡事故を起こした信楽高の実習助手(31)を停職3月の懲戒処分にした。

 県教委などによると、実習助手は昨年11月6日午後7時半ごろ、甲賀市の国道307号で、乗用車で草津市の70代の女性をはねた。女性は出血性ショックで死亡したという。

 大津簡裁は今年8月、実習助手に対し罰金50万円の略式命令を出した。

(8月31日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009083100232&genre=C4&area=S00

【0908/248:衆院選】政界展望 自民再起へ課題/滋賀民主独占 参院・知事選へ主導権

2009-08-31 23:03:57 | Weblog
 「政権交代」を掲げた民主党が県内4小選挙区の議席を独占し、来夏の参院選と知事選に向け、滋賀政界の主導権を握った。自民党は県内選挙区選出の衆参国会議員がゼロになるという未曽有の惨敗を喫し、党勢の立て直しは容易ではない。

 国政で県民の声を代弁する役割を一手に担う民主の責任は重い。県内の厳しい雇用情勢や地域経済の疲弊など山積する課題を新政権の施策と連動させ、どう解決に導くのか。「湖国第一党」としての真価が問われる。

 滋賀政界の次の焦点は参院選と知事選だ。参院議員(次回改選)の任期満了は来年7月25日で、知事は7月19日。両選挙は近接し、国会日程次第では同日選の可能性もある。

 参院選では民主現職の林久美子氏が改選を迎える。嘉田由紀子知事は再立候補の意向をまだ表明していないが、民主は基本的に知事と協調関係にあり、「参院は林氏、知事は嘉田氏」の組み合わせで臨む戦略もありうる。

 ただ、県議や市町議など地方議員数は、まだ自民に及ばない。国会と地方議会の多数派が異なる「ねじれ現象」は、国と自治体の関係がぎくしゃくする要因になりかねない。政権運営の安定には、民主の系列地方議員を増やし、支持層に厚みを加える努力が欠かせない。

 自民は2006年知事選で推薦候補が嘉田知事に敗れて以来、07年の県議選、参院選に続き、県内で4連敗となった。地方から国への陳情を仲介し、国から地方へ事業や補助金を誘導してきた自民にとってパイプ役を務める県内選出の国会議員不在は大打撃だ。

 保守地盤の湖北などで民主に競り負けたことは、底堅かった自民支持層が「ぶっ壊れた」ことを実証している。これまで自民支持だった各種団体は今回、一部が民主支援に回った。野党への転落で「自民離れ」が一気に加速することも考えられる。公明党との連立が解消に向かい、選挙協力が得られなくなれば、さらにダメージは広がる。

 国民生活の将来像を明確に示さないまま、借金を重ねて将来世代にツケを回してきた自民に対し、県民の多くは政権の舞台を降りるよう求めた。体質改善や信頼回復を急がなければ、参院選や知事選を戦うどころか、県内の党組織維持さえ困難になりかねない。

 公明、共産、社民の各党は比例代表を中心に票の上積みを目指したが、存在感を十分には示せなかった。小規模政党には、二大政党に対抗して無党派層の心をつかむ政策の提示が一層求められる。

【関連ニュース番号:0908246、8月31日:0908/244、8月31日など】

(8月31日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009083100035&genre=A1&area=S00