滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1001/229:国保補助】県、国保補助維持へ / 県会決議受け一転

2010-01-31 23:59:55 | Weblog
 滋賀県は1月30日までに、財政難に伴って来年度に廃止する方針だった国民健康保険給付対策費補助について、廃止方針を撤回して維持することを決めた。県議会では制度を維持するよう求める付帯決議も可決されており、廃止撤回は不可避とみられていた。

■市町の国費減額を補てん

 制度維持の方針決定により、来年度当初予算案に同補助の費用約1億6800万円を計上する。

 同制度は市町が子どもや障害者の医療費を助成する「福祉医療制度」を導入した場合に減額される国費について、県が半額補てんする内容。県は昨年10月、財源不足を受けた事業見直しで同制度の廃止を明らかにした。

 県議会の全会派が制度を維持するよう求めている。また同12月の県議会では、制度維持の財源として、中止になった新幹線新駅の関連基金を積み替える「福祉・教育振興基金」を用いるよう求める付帯決議を賛成多数で可決。嘉田由紀子知事は「予算編成でバランスをもって考える」と述べていた。

【関連ニュース番号:0912/139、09年12月16日】

(1月31日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100131000049&genre=A2&area=S00


【1001/228:聾話学校】教員の増員など求め1万8千人署名提出

2010-01-31 00:18:04 | Weblog
■県立聾話学校の保護者ら

 県内唯一の聾(ろう)学校である県立聾話学校(栗東市川辺)の保護者らで作る「聾話学校を守り発展させる会」のメンバー16人が1月29日、県庁を訪れ、教員の増強などを求める要望書と1万8210人分の署名簿を提出した。同会は今回を含め4年連続で1万5千人以上の署名を集めているという。

 要望は、教員の増強▽教室不足を解消するための校舎増築▽異動希望のない教員の留任-など。3~5歳児の「幼稚部」には現在22人在籍するが、来年度は28人になる予定という。

 事務局の松岡範恭(のりやす)さん(51)は「幼少期に言葉をしっかり習得しないと、その後の考える力に影響する。耳の聞こえない子どもに言葉を教える能力の高いベテランの先生を異動させないでほしい」と話している。

(1月30日付け朝日新聞)

【1001/227:高校入試】特色選抜3.74倍 推薦は1.09倍 /県立高入試の出願状況

2010-01-31 00:01:26 | Weblog
 滋賀県教委は1月29日、2010年度県立高入試の特色選抜と推薦選抜の出願状況を発表した。特色選抜は、952人の募集枠に3557人が出願し、平均倍率は3・74倍で前年度比0・2ポイント下がった。推薦選抜は、2482人の募集枠に2696人が出願し、平均倍率は1・09倍で、前年度比0・05ポイント上がった。

 各高校が独自に問題を課す特色選抜は、12校15学科が実施する。倍率が高いのはいずれも普通科で、草津東高が5・89倍で最も高く、大津高5・73倍、守山高4・90倍と続く。

 中学校長の推薦が必要な推薦選抜は、36校67学科が実施。倍率は大津高家庭科学科が2・25倍と最も高く、安曇川高普通科1・75倍、草津東高体育科、栗東高美術科1・73倍と続く。定時制の瀬田高は推薦選抜を取りやめた。両選抜は2月5日に試験を実施、同15日に合格者に通知する。

(1月30日付け京都新聞・電子版:同日付け中日・電子版なども報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2010013000028&genre=F1&area=S00
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100130/CK2010013002000003.html

【1001/226:子ども電話相談】「無」で生の声と向き合う 「チャイルドライン」活動7年目

2010-01-30 23:39:31 | Weblog
【毎日新聞特集「湖国の人たち」:オピニオン’10】 
 NPOカズン理事長・谷口久美子さん /滋賀

 ◇「無」で生の声と向き合う 「チャイルドライン」活動7年目--谷口久美子さん(60)=大津市

 子どもの悩みなどを受け止める電話窓口「しがチャイルドライン」の活動が7年目を迎えた。運営するのは大津市のNPOカズン。県は昨年から、カズンと連携して電話の受け手養成講座を開くなど、窓口の充実に力を入れている。谷口久美子代表に設立の経緯や活動内容を聞いた。【後藤由耶】

 --始めたきっかけを教えてください。

 子どもや子育てを支援するカズンを立ち上げたのは01年2月。当時は子どもによる殺人事件が騒がれていました。子どもたちに向き合い、生の声を受け止めてみようと思ったのが始まりです。02年5月、試験的に3日間、72時間続けて「チャイルドライン」を開設すると300件以上の反応がありました。最も多かったのは、いじめに苦しむ子どもからの電話でした。反応の大きさに、翌年から常設を決めました。

 --無名のチャイルドラインの存在を知らせる苦労があったそうですね。

 カズンのメンバー10人ほどで県内の小中高校約400校を回り、電話番号を書いたカードを約20万枚配りました。当初は知名度もなく、ある高校の校長には「こんなもの持って来てもらってもごみになる。帰ってくれ」と言われ、別の高校では「うちにいじめはないから必要ない」と門前払いされたこともありました。それでも開設を待っている子どもたちがいるんだという思いで、配り続けました。

 --どのような電話が寄せられていますか?

 チャイルドラインは「いつでも、どんな時でも、どんなことでも」というスタンスで、「相談電話」とは少し違います。例えば、母子家庭の少年が下校後、母親の帰宅を待つ間に電話をしてきて「きょうは僕が料理作るねん」などとたわいのない話をして過ごすこともあります。気軽に話す相手すらいない子どもがいるんですね。一方で、リストカットをしている男子高校生や、「死にたい、いま血が出てる……」と言ったきり切れてしまった電話もありました。圧倒的に多いのは「性」の問題です。セックスのことを考えてしまって物事に集中できないとか、時には妊娠したのではという深刻な件もありました。このような時は、医師などと連携し、子どもを専門機関につなぐこともあります。

 --電話を受ける時に心掛けていることは。

 とことん聴き、押し付けや説教はしないこと。単なる雑談のようでも、どんな気持ちで電話を掛けてきたのかなと探りながら話を聴きます。「そんなのあかんやん」と思うこともありますが、その気持ちを抑えながら聴くので、鍛錬がいりますね。自分が持つ価値観をすべて取り去り「無」で向き合うようにしています。

 ただ、深刻な電話を受けてばかりだと、私たちもつぶれてしまいます。1日の電話を終えるとスタッフ同士でどんな話があったかを話して吐き出す「ほぐし」という作業をしてから帰宅しています。

 --活動の原動力は。

 試験的にチャイルドラインをした際、小5の男子が悩んでいる様子もなく毎日のように電話をしてきました。その時は3日間だけの開設だったので連絡は途絶えましたが、後日、その子から県の電話相談窓口「こころんだいやる」に、「チャイルドラインで話せて友達ができるようになった。お礼が言いたくて」という電話があったことを知りました。この話を聞き、電話の向こうで生きている子どもと触れ合っている実感がわき、やめられなくなりました。

==============

 ■提言

 ◇心に寄り添ってくれる人が必要
 子どもは誰でも、自分の気持ちに寄り添い、受け止めてくれる人が一人いたら、持っている力を発揮できます。その一人に自分がなろうと思うことが大切です。

==============

 「しがチャイルドライン」(0120・99・7777)は毎月第1、3金曜日午後4~9時に開設。

==============

 ■人物略歴

 ◇たにぐち・くみこ
 1949年、島根県生まれ。浪速短大の夜間部で保育士の資格を取得。大津市などの保育園で保育士として働いた後、市民活動団体「おやこ劇場」の事務局を経て、98年から同市内の知的障害者施設の職員。

(1月30日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100130ddlk25040475000c.html


【1001/225:食中毒】ノロウイルス:「3秒ルール」通用しません 県「正しい予防法知って」

2010-01-30 23:34:16 | Weblog
 冬場に増えるノロウイルスによる食中毒が今月に入り、長浜市と草津市で3件相次いだ。同ウイルスは消毒用アルコールやせっけんでは死なず、少量でも感染するため、県は「地面に落ちた食べ物もすぐ拾えばOKという『3秒ルール』は通用しない。正しい予防法を知って」と呼びかけている。

 同ウイルスはカキなど2枚貝を生で食べたり、感染者が触れた物を口に入れることで感染する。感染者の嘔吐(おうと)物周辺の目に見えないほどの飛沫(ひまつ)で感染する例もあるという。県内では04~08年度の食中毒の半数以上が同ウイルスによるもので、今年度も12月以降4件、計54人の集団食中毒があった。

 同ウイルスはインフルエンザ予防に使えた消毒アルコールでは死なないことも特徴。予防には、料理をきちんと加熱するほか、こまめに手洗いし、ドアや冷蔵庫の取っ手は200分の1程度に薄めた漂白剤でふくのが効果的という。

(1月30日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100130ddlk25040461000c.html

 県食の安全推進室は「食中毒は実は冬の方が多い。ノロウイルスは症状が風邪に似ており、知らずに家庭で発症している可能性もある」と話している。【稲生陽】