地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

この国の未来は

2009年01月26日 | sri lanka
アルジャジーラでスリランカ北東部の戦況の映像を見た。
数百kmの場所で起こっていることが、嘘みたい。
いよいよ佳境を迎えているだけれど、挙国のために長い間血を流してきたLTTEは、20万人の市民とともに、ものすごい狭いスペースに追い込まれている。
LTTEと20万人の国内避難民は一緒の場所に居るから、この先の空爆は許されないのだ。
この先どうやってこの恐ろしい戦いが終わるのか、その結末は誰にもわからない。

国内避難民のいる地域はLTTEが支配しているから、アクセスも物資の供給も限られていて、私たちは計算機をはじいて、必要な支援をの量を数えているだけ。

少し前に、勇敢に政府を批判してきた有名な新聞記者がコロンボで暗殺された。
ジャーナリストの暗殺は多発していて、政府の仕業だと誰もが口にしている。

彼が、いつか殺されることを察して、遺言を書いていた。半分は大統領にあてた内容。(英語)

いたたまれない。
どんなに勇敢でも、口を封じられて、残されるのは家族。
そしてまた、誰もが口を閉ざす。

Sunday Leader Editorial

数日前は、元同僚が相談に来た。
契約終了で事務所を去ったのだけれど、次の仕事がなかなか見つからないという。
彼女はとても真面目で優秀だし、シンハラ語、タミル語、英語も何でもござれ。
「でも私はタミル人だから」
と彼女はさばさばと言った。
「今のこの国では、悲しいけれどこれが現状」

この国の将来を憂う、日曜日の夜。

何もできないけれど、何かできるかもしれないから、明日からまた一週間がんばろう。

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