うたた寝の筈の不貞寝は、とんでもなく長い眠りを誘った。
あれ、ここはどこだ…?
そうか、トルコにいるんだった…。
最初に起きたのは数時間あとで、
とりあえず、相変わらず人種のるつぼみたいになっているロビーに降りて、
まだみんながいることを確認し、
家族や親しい人に連絡した。
ランチに食いっぱぐれたので、
またゴテゴテ装飾の部屋に戻って、
キンキラキンのベッドカバーの下に潜り込んだ。
途中で何度か、廊下にいる若者のキャッキャキャッキャ五月蝿い声で起こされたけれど、
いいよなぁ、若者は…
こんなトラブルもみんなと一緒で楽しいんだろうなぁ…
インドネシアからの旅行者かなぁ…
などと思っているうちにまた眠りに落ち、
そうこうしているうちに、
朝の5時くらいになっていた。
よく寝てたな…
昼も夜もご飯食べずに…
って、えええっ!
16時間くらい寝とるやないか!
赤ちゃん以来か!
忌々しいほどの装飾の部屋は、案外寝やすかったらしい。
時差ボケのせいだけではない、
何かの催眠術にかけられたに違いない。
いや、違う。
出発の前日、終電過ぎてもカラオケしてたからか…。
親友たちを私のスマロスに付き合わせて…。
そんなことより、この状況でこれだけ寝ることができてしまった自分に、乾杯。
ひょっとしてもう誰も居なくなってたりして。
とりあえずお風呂に入り、
さっぱりしたところで朝ごはんへ。←まだ落ち着いてる
朝食会場はまだ早いのに人がいっぱいで、置いてきぼりじゃなかったことに安心した。
みんなお皿を山盛りしてモリモリ食べていた。
こういうとき、人間はサバイバル・モードになるのだと思う。
私も適度に食べて、
またロビーでwifiに繋げようとしたけれど、繋がらなかった。
最悪だ。
どうしたもんかと考えていたところ、
かつての即席相棒だったベルギー人が声をかけてきた。
「Oh hey!どこに行ってしまったかと心配してたよ!
タクシーに乗って、誘拐されたかと!」
かつての相棒は、やはりそういう甲斐性のある人だったことを確認して、私は自分の目に狂いがなかったことを嬉しく思った。
ベルギー「僕はこれから空港に行くよ。
こちらから動かないとどうにもならない。
火曜日には絶対にベルギーに帰らないといけないから」
私「でもイスタンブール発着は大雪で全線ストップしているみたいだけど?」
ベルギー「いや、まずは動かないと!」
10ユーロのタクシーに動かなかった彼は、
ここで動くのか。
でも私の中のギャンブル精神は、
なぜかここでGOサインを出さなかった。
私は直感に従って人生の半分生きてきたのだ。
彼を見たのはこれが最後だった。
とうとう台湾人妻との馴れ初めは聞けなかった。
あれ、ここはどこだ…?
そうか、トルコにいるんだった…。
最初に起きたのは数時間あとで、
とりあえず、相変わらず人種のるつぼみたいになっているロビーに降りて、
まだみんながいることを確認し、
家族や親しい人に連絡した。
ランチに食いっぱぐれたので、
またゴテゴテ装飾の部屋に戻って、
キンキラキンのベッドカバーの下に潜り込んだ。
途中で何度か、廊下にいる若者のキャッキャキャッキャ五月蝿い声で起こされたけれど、
いいよなぁ、若者は…
こんなトラブルもみんなと一緒で楽しいんだろうなぁ…
インドネシアからの旅行者かなぁ…
などと思っているうちにまた眠りに落ち、
そうこうしているうちに、
朝の5時くらいになっていた。
よく寝てたな…
昼も夜もご飯食べずに…
って、えええっ!
16時間くらい寝とるやないか!
赤ちゃん以来か!
忌々しいほどの装飾の部屋は、案外寝やすかったらしい。
時差ボケのせいだけではない、
何かの催眠術にかけられたに違いない。
いや、違う。
出発の前日、終電過ぎてもカラオケしてたからか…。
親友たちを私のスマロスに付き合わせて…。
そんなことより、この状況でこれだけ寝ることができてしまった自分に、乾杯。
ひょっとしてもう誰も居なくなってたりして。
とりあえずお風呂に入り、
さっぱりしたところで朝ごはんへ。←まだ落ち着いてる
朝食会場はまだ早いのに人がいっぱいで、置いてきぼりじゃなかったことに安心した。
みんなお皿を山盛りしてモリモリ食べていた。
こういうとき、人間はサバイバル・モードになるのだと思う。
私も適度に食べて、
またロビーでwifiに繋げようとしたけれど、繋がらなかった。
最悪だ。
どうしたもんかと考えていたところ、
かつての即席相棒だったベルギー人が声をかけてきた。
「Oh hey!どこに行ってしまったかと心配してたよ!
タクシーに乗って、誘拐されたかと!」
かつての相棒は、やはりそういう甲斐性のある人だったことを確認して、私は自分の目に狂いがなかったことを嬉しく思った。
ベルギー「僕はこれから空港に行くよ。
こちらから動かないとどうにもならない。
火曜日には絶対にベルギーに帰らないといけないから」
私「でもイスタンブール発着は大雪で全線ストップしているみたいだけど?」
ベルギー「いや、まずは動かないと!」
10ユーロのタクシーに動かなかった彼は、
ここで動くのか。
でも私の中のギャンブル精神は、
なぜかここでGOサインを出さなかった。
私は直感に従って人生の半分生きてきたのだ。
彼を見たのはこれが最後だった。
とうとう台湾人妻との馴れ初めは聞けなかった。