バッゲージクレイムでは、
色んな空港から漂着したスーツケースたちがベルトから放り出され、
ぐっちゃぐちゃに転がっていた。
一通り探して、自分の荷物がないことを確認し、
しばらくボーッと待っていたけれど、
いてもたっても居られなくなり、
私はぐっちゃぐちゃに放り出されたスーツケースたちを整頓し始めた。
間にちゃんと通路も作ったりして。
だって、日本人なんだもん。
ああ、気持ちいい。
小一時間くらいそうして過ごしたのち、
無事にスーツケースが出てきて、
ホテルの予約も何とかゲットしたけれど、
空港の外に出たら、
また何の情報もなく、
外で長い間待たされる。
出た、このリアル放置。
どうしてこういうときに、
スタッフで話し合って、
「じゃあ君は外で客をシャトルバスで誘導して」とか
「あと何分位でバスが来ますのでここで待っていてください」と知らせるとか、
何とか考えないものなんだろうか。
ここは日本ではないのだ…。
うろうろしながら聞いても、誰も何も知らない。
第一、大半のトルコ人は英語を話さない。
100人くらいでみんなで待っていても、
本当にシャトルバスが来るのかどうかもわからないので、
私はタクシーでホテルに向かうことにした。
ホテルまでは10~15ユーロというので、
特に疲れているわけでもなかったけれど、
これ以上情報もなく待ち続けて、振り回されるのが嫌だった。
ベルギー人の即席相棒は一緒に来るのを躊躇して断ったから、
一人で向かった。
(あとで聞いたらそのあと10分後くらいにシャトルバスは来たらしい)
ホテルは同じくイスタンブールを回避して足留めになった旅行客で溢れていた。
そんなことより、ホテルの装飾がどエライことになっとるやないか。
キンキラキン、シャンデリア、さらにソファーの色は紫…。
奥にホストクラブみたいな美容室があり、
一度入ると色々厄介なことになりそうだ。
どさくさに紛れて、
中国人やインドネシア人の客たちは、
階段の踊り場でポーズを決めて写真撮影などしてる。
あああ。
自分の階に着くと、
そこはカラオケボックスさながらの、
ピンクの照明。
もう自分の状況が不思議すぎて、
忌々しくさえ感じる。
しかも部屋にはwi-fiが繋がってない。
私は、まだお昼前の11時だけれど、
とりあえずふて寝することにした。
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