地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

一本の松

2011年04月02日 | japan

町の面影を残さない

瓦礫の野原を眺めると

どこから始めていいのか

絶望感に襲われる

 

でも

でも

日本人ってすごいんだ

被災者の人たちがすごいんだ

 

市町村の職員さんたち

ずーっと走り続けている

 

ぜんぶなくなっちゃったのに

仮の役場に

廊下に机一個出して

一人で孤軍奮闘していたり

 

同僚がたくさん犠牲になったけど

プレハブのオフィスの中から

「未来をつくるのは一人一人の子どもたち!

今こそ学校、家庭、地域が一体となり

協力し合いながら

未来をつくる子どもたちをしっかりと守り

育てていきましょう!」

というお知らせを発行したり

 

この人たちのお蔭で

この町はきっと立ち直る

そう思う

 

その後押しをできる位置にいることを

心から幸せに思う

おんぶにだっこじゃなくて

被災者の人たちが

絶望の中から

明日を見つめるためのサポート

被災者の人たちが強いからできる

 

帰りの車の中で

「今日は本当に良かったね」と口々に言い合った

私たちは特に何もしていないんだけれど

いろんな方々のご支援があって

私は今日 今までの8年くらいやっているキャリアの中でも

本当に印象に残る

「何かできた」と思える日だった

前線にいられる幸せな私は

もっともっとがんばらないと

 

まだまだ道のりは長いけれど

まだ涙が止まらないけれど

一歩一歩踏み出している

 

花粉が恐ろしい程蔓延している三陸

私の涙腺が緩いのかどっちだかよくわからない