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地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

『ピエール・エルメ』

2006年11月09日 | france
お世話になっている知人が大のお菓子好きで
その影響でフランス菓子の世界に足を踏み入れている

今までほとんど興味のなかった世界だけど
意外に楽しいかも!


昨日 サン・シュルピスにある『ピエール・エルメ』のケーキを買ってみました

20代で『フォション』『ラデュレ』などの有名カフェのチーフ・パティシエを歴任している人で
この業界では”巨匠”と言われる人らしい
私はまったく知らなかったのだけれど
青山にも支店があって
新宿の伊勢丹にも入ってるんだって

今や定番と言われている
どのガイドブックにも載っている『イスパハン』と
その他の計3つのケーキを購入してみました

上写真がそのイスパハンなんだけどさ


・・・驚きました。


どのくらい驚いたかというと

自分がミスター味っ子になったかと思うくらいでした

「こっ、これは・・・!!!」

と思わずなりきってしまいました


いやね 今まで30年生きてきて
初めて「お菓子は芸術だ」と思ったよ
どっかから借りてきたフレーズじゃなくて
ほんとに

見た目が芸術だけじゃなくて
味が芸術なんですよ
ほんとに舌が芸術を感じたんだって!

どういうことかというと
イスパハンはまず ライチの味がしてきて 気がつくと上に乗っているローズ(かっこつけたけど、まあバラです)の花びらの味もしてきて 
一番想像していたラズベリーの味はほのかにするのね
そのバランスが絶妙なのです

エルメ氏の”作品”が「創造性に溢れる」という意味がわかっちゃったよ

あと一つ付け加えると
バラの花びらの上にポツンとしずくが垂れていて
これもわざわざゼリーを乗せているんですって
ひとつひとつにね
言われるまで気がつかなかったんだけど


いやー お菓子はアートだよね

なんてね


あとの2つも イスパハンほどの感動はなかったけれど
繊細な味でした

でもチョコレートのやつは 台所で準備していて手が滑りました
箱ごと宙に浮きました


あのエルメ氏の芸術を、だよ?

まぁそこが私らしいっていうかね

こちらはすっごく甘かったです

これが全3品↓

ピンクの『イスパハン』と緑色の『デジレ(情熱)』、チョコレートは『タルト・プレニチュード』

イスパハンは960円くらい
高くないよ 決して
良い体験した!って感じ

まぁでも 日本じゃ絶対買わないよね
日本ではもっと高いのだろうけどね


貴重な体験でした
開眼しちゃいました

すごいよ~ この世界!

今後も他のお菓子をアップするので乞うご期待

ルイ・ヴィトンにおつかい

2006年11月08日 | france
今日はちょっと変なことがありました。

サンジェルマン・デ・プレを歩いていたら中国人の中年カップルに呼び止められた。

「あそこのルイ・ヴィトンの店に行って、お財布を買ってきてくれない?」
「はい?」
「僕たちは1点ずつしか買わせてもらえないんだ」

「格好が汚いからじゃないの?」という言葉は飲み込んだ。
よくあの敷居の高い店にそんな汚いジャンパーとスニーカーとウエストポーチ(!)で入れたわね。という出で立ちの二人。
近所の商店街じゃないんだから。

最近中国人の買占めがとてつもないから、有名ブランドショップは売るのを渋っているというのを聞いたことがある。

中国人は確かに海外に増えた。それもものすごくお金持ちの。

しかし私から見ると、日本人以上に買い方に品がないのだ。
まさに『買い漁り』。
お店の前まで観光バスが乗りつけ、どばっと中国人が出てきて、買い漁る。
ギャラリー・ラファイエットなどには中国人用のコーナーがあるらしい。
海外旅行できて、ブランド品を買えるだけの中国人が増えたということだけれど、
国に持って帰って転売しているらしいし。

しかし私はなかなか断れない、損な性格なのだ。
偽札でも掴まされるんじゃないかと疑ったけれど、
すごい勢いで「この型じゃなくて、この型でもなくて」とヴィトンの財布が出てくる。
「この330ユーロの財布がいいの」と紙を見せられる。

私「じゃあ、ここの店じゃなくて、シャンゼリゼとか、ギャラリー・ラファイエットで買えばいいじゃない」
彼ら「あっちはだめだ。現金を受け取ってくれないから」
私「ごめんなさい。私、できません」
彼ら「お願いだから頼む」

かなり強引だ。
結局引き受けてしまった。

「モノグラムでも良いよ。小銭入れはジッパーがいいな。はい、じゃあ330ユーロ。あ、あとキーホルダーもこの6個のやつを、2つ。120ユーロずつ。店の前で待ってるから」

ぽいっと570ユーロ渡された。

「……。」

やっぱやめとけばよかった。

どう考えてもおかしい。
偽札だったらどうしよう???

しかし、私の困惑などソッチノケだ。
私もなかなかきっぱり断れない。

なんて馬鹿のお人好し・・・


私はルイ・ヴィトンに向かって歩き出した。
振り返ると、二人は私のことなんてもう見てやしないのだ。
このままダッシュすると思わないのかな?


ルイ・ヴィトンに入った。
パリに来て、初めてだ。本場のヴィトン。
日本と同じ、これでもかとばかりに高貴な雰囲気。
嫌いではないけれど、ヴィトンは私にはまだ早いと思ってしまう。
デザイナーズブランドを身に着ける前に、そのブランドの格に見合う女性になりたいと思う。もちろん背伸びもしたくなるのだけど。

特に今回は自分が買うのではないし、シチュエーションがシチュエーションだけに、さっさと目当ての品を見つけて買った。

店員はフランス語で話しかけてきた。
当たり前か。

でも日本人でフランス語を話せる人は少ないだろうから、英語で話しかけられるのかと思っていた。
これが良く話に聞く、「絶対に英語を話そうとしないフランス人か?!」と偏見の目を向けてみた。
みんな、「フランス人はプライドが高くて性格が悪い」というけれど、
まだそういう対応をされたことはない。
ただ単に鈍感なのかもしれないけれど。

と思っていたら、フランス人の男性の店員が、隣の日本人の客にぎこちない日本語を話していた。
「パスポート ヲ ミセテクダサイ」


支払いを済ませ、私は店の外へ出た。

二人を探したが・・・

いないんだよ、これが。

嘘でしょ?!

キョロキョロ見渡しても、本当にいない。

もうほんとに、このまま帰っちゃうぞ?!

遠くの方で、やっと見つけた。

「いやー、近くにいて見つかったら怒られちゃうからさ」

本当に、市場にいるおっちゃんおばちゃんのような人たちだ。

「あのー、これにしましたが、良かったんでしょうか」
「あー いいよ、いいよ」

・・・大して中身を調べもしないんだよ、これが。

「アリガトウ。アリガトウ。箱、あげる。じゃあね。よい旅を」

箱から中身を出して粗雑にポケットにしまって、
二人はにこやかにそこを去っていきました。

は、箱もらってもさ・・・

まったく意味がわかりません。
やはり転売なんだろう。お土産じゃあないよね。

それにしても天下のルイ・ヴィトンを相手にして、
品がなさすぎるというか、一体何なんだ?!

第一、何でそんなに簡単に私に570ユーロ(8万5千円)預けたのだ?

本当に、引き受けなきゃ良かった。

今度は二度とやりません。

家に帰ってお友達に話したら、しょっちゅうあることだという。

中国人、恐るべし。。。

モンマルトル散策

2006年11月07日 | france

すっかり気に入ってしまったモンマルトルをご紹介します。

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まず、住んでいるお家がテルトル広場っていう観光スポット。ドアを開けると観光客だらけ。沢山の絵描きさんが肖像画を描いて商売しています。モンマルトルは昔、ピカソやルノアールも住んでいた、芸術家の溜まり場だったんですって。

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朝は人がいないからサクレクール寺院ものんびりと深呼吸してる感じ。家々の合間から「よぉっ 元気?」てな感じで覗くサクレ・クールがお洒落です。

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パリで2番目に観光客が多いというサクレ・クール寺院。モンマルトルの丘にそびえたちます。やっぱり『アメリ』のシーンを思い浮かべてしまう。ちなみに観光スポット1位はノートルダム寺院?

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丘を下ったところの、ブランシュという駅の界隈は、キャバレーといかがわしいお店のオンパレード。あの有名なムーラン・ルージュ。

images images imagesS○X SHOPなるものが一体何の店なのか・・・。PEEP SHOWは「のぞき」だとわかるけれど・・・。きっと大人のおもちゃの店?こんなのが何十件も並んでいます。

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お気に入りのパン屋さん "Le Grenier a Pain"

パリの良いところは、焼きたてのフランスパンやサンドウィッチを買って、店を出るなりがぶっと食べながら歩けるところ!食べ歩きが何かかっこいいって、何て素晴らしい文化でしょうか。一人だとレストランには入らない私には嬉しい習慣。

 

そして丘の反対側は、移民が住む貧民街っていう、本当に多様性に溢れた街です。

愛着湧いちゃったよー。

どこの街でもそう思うのかな?


パリは危ない街

2006年11月01日 | france
この間 怖いことがありました

バスに乗っていたら 
歩道をすごい勢いで走っているお兄さんを見た

何で走ってるんだろう?
このバスに追いつきたいのかな?

しばらくしたら今度は別のお兄ちゃんがバスに乗ってきました

満員の乗客をかきわけてバスの中ほどまで進んできて
キョロキョロ周りを見渡し
私の隣にあった小さなデッドスペースに紙袋をどかっと入れて
すぐに下りて行ったの

残された私たちは「も、もしや・・・」とパニック

ば、爆弾?!?!

そしてバスの外で その爆弾のお兄さんは 
さっき走っていたもう一人のお兄さんにつかまえられ
カバンの中をまさぐられている

やっぱりこのバスに残していった紙袋は・・・

ば、爆弾?!?!?!

バスの中の私たちはドキドキ ヒソヒソ
「爆弾かもよ」
「爆弾じゃないよ」

私の鼓動が高まって
ええ 本気で死を覚悟しました

今 ここで爆弾のスイッチが入るんだ
そして一番近くにいる私は粉々になるんだ 顔も判別できないくらいに

今 紙袋の隣から 少しでも遠くへ逃げるべきか? 
ここで覚悟を決めるべきか?

もう間に合わないから 運命に従うまでだ
30年間のある娘の一生がパリで幕を閉じるのだ

お父さん お母さん 私の姉弟 今までありがとう

私の人生幸せでした・・・


紙袋の近くに居た乗客のおじさんが
勇敢にもそれをむんずと掴んで前まで持っていき
バスの運転手と何やら叫んでいる

そうこうしているうちにさっき外でギャング(?)の取り調べを受けていたお兄ちゃんが
猛スピードで走ってきてバスに追いついて
紙袋を取って外へ出て行った

乗客一同 ほーーーーーーーっ


こ、怖かったよぉ・・・
しばらくドキドキが止まりませんでした


紙袋の中は一体何だったのか?!

ダイヤモンドか 麻薬か それとも不倫現場の写真か

持って逃げるものを通りすがりのバスに置いていくなんて
ハリウッド映画みたいじゃないか

パリは物騒な街だ
聞くところによると
昨夜パリで起こった車の放火件数は250数件?

(昨日はハローウィンだから街は仮装した酔っ払いばかりでした)

おそろしい・・・


できる限り気をつけますが
防ぎようのない事件事故もあります

そのときは悲しまないでください
私は幸せです
なんて
半分ジョーク 半分本気

今日生きていることに感謝
そう思ったパリの日常の出来事でした

パリ三昧と中華三昧

2006年10月29日 | france

今日はパリ郊外のアウトレット ”ラ・ヴァレー”に行ってきました

すんごいブランド揃っていました

SO SHI TE

買ってしまいましたよ コートを。。。

本当はトレンチ買うつもりだったのに 思いっきり冬物です

もうすぐ急に冷え込むっていうし 12%免税だし いいよね!

これでパリを闊歩するぞーっていうMax Maraの一着

その他にもブラウスとかニットとかいろいろ

アウトレットと言っても 決して安くはないけれど

いつもなら手が出ない良い品を そこそこのお値段で「大人買い」

 

あとお隣のショッピングモールに ZARA HOMEを見つけちゃった

ZARAにホーム・グッズのラインがあるのは初めて知ったよ

なかなか素敵です

BANANA REPUBLIC の HOME に似ている感じもするけど

さすがにスペインのデザイナーだけあって

ちょっとスパイスが効いた感じのものもあります

とりあえず ヴァニラ・ビーンズの香りのボディ・クリームをお買い上げ~

 

もうパリに居る間は買い物をしないよ ・・・

というのはもちろん嘘八百です

 

帰ってきて お腹空かないから とりあえずワインを開けて

チーズと生ハムとスモークサーモンとトマトをつまんで

とっても良い気分です

 

そして「お腹空いてない」クセに

〆(シメ)はラーメン(中華三昧)と雑炊になってしまいました

Je suis contente. (フランス語で「満足~」)


Contrex

2006年10月27日 | france
高い 高いと言うけれど

フランスのものは さすがに安いよ

カルシウム マグネシウムたっぷりの硬水 ”コントレックス”

この1.5ℓのペットボトルが

80円くらいだよ

日本での破格の扱いがアホらしく思えちゃう

こっちでは普通の水です

でも「信じるものは救われる」

現金な日本人の私は

決して美味しいとは言えないお水だけど

せっかくだから ごくごく呑んで健康美を目指すぞ!

あれ 貧乏症かしら。。。

いやいや 美の追求です

3日目にして

2006年10月27日 | france
環境の変化についていくのが精一杯の今日この頃です

まず 朝が暗いのです
日の出は8時20分
8時もまだ暗い

そうするとジョギングに行きたくても
行きそびれちゃう
まあ別に8時半から行ってもいいんだけど・・・

その2 今年の秋は随分と温かいらしくって
今日は半袖Tシャツっスよ
コート買おうと思ってたのに
キャミソール買っちゃったよ。。。(←振り回されすぎ)

その3 物価が高い
高い 高い 高いぃぃぃぃぃ!
今日500mlのペットボトルの紅茶買ったら
450円でした

それから 当然なのですが
行ったことのない場所に毎日毎日遭遇すると
頭が疲れちゃう
それでなくてもフランス語で四苦八苦しているのに・・・


パリってなんて美しいのかしら
と感じるのが心地よいのも最初だけで
今でも行くところ行くところが美しいのは変わりないのだけれど
それに対して心が動かされるのがしんどくなってきてしまいました

何か変な感じぃ!
美しさに疲れるなんて!

歩けば見どころ満載で
今日は語学学校の登録に行って
そのあと リュクサンブール公園、サン・シュルピスSaint Sulpiceから
サン・ジェルマン・デ・プレSaint German des Presを歩きました

別に目的があって行くわけではないのに
歩いていたら
「あれ ここ何処だ?」
地図を見たら もうそこなのです

サン・シュルピスにも
サン・ジェルマン・デ・プレにも
お洒落なお店が沢山あるのに
何故か今日の戦利品は
無印良品のステーショナリー

"MUJI"はヨーロッパでも大人気

だって学生のクセに 
ノートとシャープペンと消しゴム持ってないんだもん
これがまた高いんですよ
日本の値段が書いてあるのでわかるんだけど
74円のノートが300円です
でもフランス製はもっと高いのです

買ってくればよかった。。。

つ、疲れたからワインでも飲もう
唯一ワインは安いしねー
・・・と思っても
種類がありすぎて選べない


刺激が強すぎるから
ちょっとペース緩めます

le paysage

2006年10月26日 | france
写真を載せたいのだけど
うまくいかないのです
真新しいPCだから・・・

この素敵な風景を 
私の小さな喜びを
載せたいのだけど

やさしい秋風の吹くパリ
秋が似合うパリ
風景って
”風”の”景”(ひかり)って書くんだよね・・・

おっと!
何だかちょっと
パリが私をロマンチストにさせちゃってるよ!(照)


色んな顔を持つパリですが
今 お世話になっているお家は
16区のパッシーPassyという高級住宅街
落ち着いたマダムの雰囲気がお気に入りです

古ぼけた閑静なアパルトマンの景色や
パン屋さん チーズ屋さん ワイン屋さんの
可愛いショーウインドウに微笑んでしまう


家から程近いエッフェル塔
完成当初は「パリの景観を乱す」と批判されたらしいけれど
エッフェル塔がなかったら
やっぱり気の抜けたシャンパンみたいに空しくなるよね

16歳のとき 初めてパリに来て
垣間見たエッフェル塔をストレートに覗く公園からの風景に
はっとさせられたのです

14年経っても
変わらずそこにあるパリのシンボル

この澄んだ気持ちは
毎日観ていたら
日常になってしまうのかな
だとしたら この気持ちを
どうやって言葉にしたらいいんだろう?


世の中色んな人がいて
苦しんでいる人がいて
頑張っている人がいて
私が今ここに居られるのは誰のお陰かな