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地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

途上国でスポーツが果たす役割。

2005年03月15日 | development
昨日に引き続き、スポーツ談義。

nojiさんからのコメントにもあったように、
私も発展途上国においてスポーツが果たせる役割は大きいと信じてやまない。

スポーツは身体能力の向上だけでなく、いろーんな効果がありますよね。
とくにシエラレオネのようなポスト・コンフリクト(紛争後)地域では、
トラウマを解消したり、生活に活力や希望を与えるだけでなく、
かつての反乱軍兵士との間に「和解」を生み出すかもしれない。

かつてスリランカの内戦の最中に、同国がクリケットのワールドカップで優勝して、
一般市民はすごく勇気づけられたとか、
昨年サッカーのアフリカ・カップでもルワンダが健闘していて、
国内でものすごく盛り上がっていたとか、実例はいくらでもありますね。
ブラジルやアルゼンチンでは、貧しいサッカー少年たちに生きる希望を与えています。

ガーナでもシエラレオネでも、サッカー人気は物凄い。
皆、そこらじゅうでボールを蹴っている。
ボロボロのボールに、しかも裸足だったり。

アフリカには、南アフリカのDSTVという素晴らしい衛星チャンネルがあって、
貧しい村にもDSTVのサッカーを上映するパブ(ほったて小屋?)があって、
好カードの日は村の若者が溢れかえって応援していました。
(ちなみに、アフリカにはアーセナル・ファンが多いけど、シエラレオネはマンUファンが多い

そんな些細なことでも、皆、活力を与えられていると思うんです。
(もちろん私も

とにかく、スポーツの可能性は無限大だ!

実は大学院の修士論文で「途上国開発におけるスポーツの役割」を研究したかったのですが、「文献がないから修士ではムリ。やりたければ博士課程でやれ」と先生に言われて、挫折した

そう、文献がない。
実践では沢山行われているのにね。
まだ学術の世界では、スポーツは新しいのです。
スポーツする前にまず、食べなくちゃ、学ばなくちゃ。ってことかしら。
でもその効果を考えると、この分野を確立していく価値は大アリですよねー

では実践から学ぼう!と思っていたところ、
ちょうどJICAシエラレオネの新しいプロジェクトは、スポーツを取り入れていくとのこと。
なんて偶然!

まだプロジェクトはプログラミング段階なので詳しいことは決まっていないのですが、
今後も興味深く見ていきたいと思っています。

日本でこういう研究をやっている人を知ってたら、ご一報下さーい。
いろいろ学ばせて頂きたいです。

それでもって私も、ワールド・スイム・フォー・マラリアという世界的なイベントを日本でも展開しようとしています。
(ウェブサイト日本語版は現在作成中)

これは今年の12月3日に、世界中で100万人以上の人で泳いで募金を集め、
マラリア対策に充てようというもの。
新しい試みですが、頼まれたので、ちょっとやってみよかな、と。
これに関しては後日、本格的にプロモーションかけていくのでヨロシクです。

まだまだ何も始まっていませんが、ボランティアを募集中です。
興味のある方、ご一報下さい

ちょっとアツイ今日のブログでした