とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

再びの合併論議

2010年02月16日 | とだ*やすこの町政報告
本日、議員全員協議会が開かれました。新聞報道でご承知のように、高槻市・島本町広域化行政勉強会の設置要綱に「合併の議論も含め調査・研究するため」という文言が加えられました。これによって、もはや広域化の課題と合併の問題を切り離して取り組むことはできなくなりました。

正式に議会に対してなんの説明もなく、2月5日施行の要綱に「合併」の文字を盛り込み、これによって新聞報道が先行する。あまりに時代遅れな感覚に驚きと失望を隠せません。

し尿処理施設の問題、清掃工場の更新課題への無策が招いた結果であるのは明白であり、当然議会にも責任があります。現在、東上牧にあるし尿処理施設は、撤退および島本町内での新設または近隣自治体との広域化が必要。尺代の清掃処理工場は、長寿命化と同時にその後の建替え問題、あるいは近隣自治体との広域化行政の実現化が必要です。

しかし、デリケートな問題、過去の経緯がある、簡単なことではない、などとして問題を先送りにしてきました。今回の合併問題は、平成の大合併を見送ったときとは事情が異なってきています。まず政治的に「駅ができる前」「駅ができた後」の違いが想像以上に大きい。高槻市になれば、あの場所に駅を通知できた可能性は低く、島本町である必要がありました。

また、経済的には、島本町は財政が比較的豊かであるという「神話」が崩れました。正しくは、以前は意図的に表面化を避けていたといえますし、また昨今は財政健全化に向かって一定の情報公開がされています。民意として、小さくとも個性を活かしてやっていくという期待と自信が薄れてしまっているという状況があります。

橋本知事の大阪府政のめざす効率化、スケールメリット、合理性などによる実質的な影響が大きいのですが、正直、ここのところがまだ具体的にに把握、理解できていません。まさに「勉強」しなければなりません。本来、これはまず、島本町が住民に対して情報を公開することで自ら行うべきであり、「合併の議論」のなかで高槻市とともに行うことではありません。

わたしがもっとも恐ろしく思うのは、合併を見送った後の島本町と島本議会に、単独でやってゆくという決意と具体的な努力が皆無であること。

このあたり、身近な陳情などから町政と向き合うことで、住民は肌で感じておられます。役場がこんな調子なら、高槻と一緒になった方がええのんとちがうやろか!という憤りと諦めです。しかし、これでは、合併でわたしたちの暮らしがよりよくなる保証は限りなくゼロに近い。「合併」とはそういうものです。

広域化勉強会の必要性も、広域化を論じれば合併の議論は避けられないということも承知の上で、それでもなお「合併」と「広域化」とは別であるという位置に立てるよう「勉強」する必要があったはずです。この点は、議員も反省するべきです。

みなさんの声を拾い、民意が活かせる政治をめざします。民意が鍵です。身近な暮らしの課題から関心を寄せ、勉強しましょう。ご意見をお寄せください。議論から生まれる学び、気づきが大一歩です。

黄水仙つひに白髪を染めし朝  靖子
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