一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

冬の北海道旅行2015・4「2年ぶりの再会」

2015-02-13 22:41:08 | 旅行記・北海道編
8日(日)朝になった。旅は午前中を有効に使うのがカギだが、きょうはさっぽろ雪まつりのみの観光なので、そんなに急いてもしょうがない。Compa3.7を余裕でチェックアウトし、08時55分発の特急スーパーカムイ14号に乗った。
車内で今夜の宿を考える。候補は「コンフォートホテル札幌南3西9」と、「ホテルカイコー札幌中島公園」である。前者は宿泊料4,000円で朝食・コーヒーが無料で付く。後者は4,800円でビデオが無料である。札幌駅には前者が近く、徒歩でも行ける。
15年前の私なら前者を選ぶはずで、実際このホテルは何年か前に泊まったことがある。とはいえビデオ無料にも食指が動く。が、ビデオを観たいなら前者のホテルでおカネを出せばいい。後者もいいが、ビデオの代金を上乗せされていると考えれば、それほどおトク感もない。
そこでビデオの内容になるが、後者のそれは「VOD(ビデオオンデマンド)」で、数十本のビデオが見放題というヤツである。これは大きなポイントだ。
検討の結果、今回はカイコーにお世話になることにした。
スマホで予約を完了するが、便利な世の中になったものだと、改めて唸った。
札幌には定刻を2分遅れの10時22分に着いた。地下街を通り、大通駅付近で地上に出る。私の27回目のさっぽろ雪まつりスタートである。…が、雨が何となくパラついている。旭川でも雨(雪ではない)が降ったそうだが、ここ札幌も暖冬で、確実に東京より暖かい。
右手が4丁目・STB広場で、「雪のスター・ウォーズ」の大雪像が目に入った。ファンにはたまらない雪像なのだろうが、私はそれほどピンとこない。ただ、細かい造形に唸るのみである。
人通りはまずまず。しかし日曜日にこれでは、少ない方かもしれない。
ところできょうは、女流名人戦第3局をやっている。スマホで確認すると、里見香奈女流名人が中飛車に振っていた。
挑戦者の清水市代女流六段は、24手目△4四歩。いかにも清水流の手で、この手が指せるのは棋界広しといえども、清水女流六段しかいない。でも私は支持しない。
5丁目西・毎日氷の広場は、「台湾-行天宮」。雪像もそうだが、氷像は夜のライトアップ時に見るのがよい。
5丁目東・環境ひろばは「雪の国のアリス」。魔法使いのおばあさん?の顔がステージいっぱいにアップになっている。もう少しシャレたデザインでもよかったと思う。
6丁目・市民の広場は「食の広場」。ここではあまり食したことはないのだが、どうなるか。
観光案内所に入り、公式ガイドブックをいただく。これは基本的定跡なのだが、実行している人は少ない。
中を開くが、これといったイベントはない。毎年楽しみにしている陸上自衛隊第11音楽隊のコンサートも、11日になっている。日曜日だから何かあると踏んだのだが、とんだ肩透かしだった。
7丁目はHBCフィリピン広場。「マニラ大聖堂」の大雪像だ。傍らではエバラが試食品を振舞っている。その名も「じゃがキムチ鍋」で、先着200名だ。行列が長くめまいがしたのだが、朝食も摂っていなかったので、最後尾に並んだ。
数分並んでいただけたが、大きいじゃがいもがゴロッと入り、肉もかなり入っている。スープを飲むとピリ辛で美味い! これが無料とはありがたいことで、これがさっぽろ雪まつりの醍醐味といえる。
何やら音楽が聴こえてきた。その主は陸上自衛隊第11音楽隊だ。しかしステージ下での演奏で、すぐに終わってしまった。11日のリハーサルだったのだろうか。
反対側へ移ると、マルコメがみそ汁を提供していた。量は少なかったが料亭の味を謳うだけあって、これも美味かった。
その先はアサヒ緑健の「緑効青汁」が配られていて、これもいただく。かくして試食三連発で、これで十分に朝食となった。
とはいえ昼食の時間が近づいてきた。私は雪まつり会場をフェードアウトし、すすきのの狸小路に向かう。このアーケード街で、むかしにぎり寿司のランチを食べたことがあり、また食べたいと思った。
雨は本格的な振りになり、傘なしではおれなくなった。冬の札幌に来てまで傘か…。やはり私は雨男なのだろうか。
狸小路に入るが、寿司店はなかった。以前探したときもなかったから、移転してしまったのかもしれない。
そのままアーケード街を歩いていると、一本はずれたところに蕎麦屋があった。
中に入り、そば定食C(750円)を頼む。数分で運ばれてきたが、もりそば、ごはんにザンギ(鶏の唐揚げ)が3つ付いて、美味そうだ。
しかしいかんせん、口の中が苦い。例の歯を残している限り、こんな状態が続くのだろうか。しかし抜歯をしても、隣の歯への影響が心配だ。何でこんなことになっちまったんだ。あのヤブ医者のせいで…クソッ!!
たぶん美味しいに違いない定食を平らげて、あまりの口の苦さに、店を出てからガムを買った。

大通りを歩き、12丁目会場に入る。ここは市民の広場で、「市民雪像」が設置されている。しかしこの暖冬と雨で、崩れかかっている雪像もある。まるで最終日のごとくである。
半分ほど鑑賞したあと、私はそのまま直進し、札幌市資料館に入る。これも毎年の定跡である。
2階に上がるが、今年は中央の部屋でレコード鑑賞会がなかった。左奥の部屋では例年クラシックコンサートがあるが、これは11日のみとのこと。そうか、私が毎年聴いていたのは、たしかに11日だった。大通会場で聴く「ナツキ&ブライトサッポロゴスペルクワイア」のコンサートも11日だろうし、イベントは11日に集中していたんだの思いを強くする。
気を取り直し、右隅の部屋から「こどものための作品展」を見る。手作りの絵本があたたかい。
その隣は「楽しいわら細工」。気のよさそうなオジサンがいたが、いまは長い藁があまり採れないらしい。わら細工はもはや、民芸品なのだ。
「ゆきみどりの間」に入る。みどりさんは元気そうで、すぐに私を認識した。2年振りの再会だが、みどりさんは全然変わっていない。しかし私は頭がさびしくなり、ブクブクに太ってしまった。しかも左上の奥歯はほとんどなくなり、抜歯の危機になっている。仕事は相変わらず冴えず、無為な毎日だ。
「今年はあったかいですねー」と当り障りのない会話をするが、考えてみたら将棋関係者と医者以外の女性と話したのは、かなり久しぶりではあるまいか。でも我ながら弁舌滑らかなので驚いた。
気に入った絵ハガキを1枚購入する。書き遅れたが、ゆきみどりさんは(たぶん)フォトグラファーで、毎年ここで自作を展示、販売しているのだ。
名残惜しいが、ゆきみどりさんとはこれでお別れ。来年も会えればうれしいが、もうちょっと、来年のことは考えたくない感じである。
(つづく)
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