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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第52回将棋大賞、決まる

2025-04-02 13:53:55 | 将棋雑記
1日、日本将棋連盟から、第52回将棋大賞が発表された。
では、雑感を記そう。

最優秀棋士賞 藤井聡太竜王・名人(5年連続5回目)
優秀棋士賞 伊藤匠叡王(2年連続2回目)
敢闘賞 永瀬拓矢九段(2回目)
新人賞 岡部怜央五段(初)
最多対局賞 岡部怜央五段 63対局(初)
最多勝利賞 岡部怜央五段 49勝(初)
勝率一位賞 服部慎一郎七段 .843(43勝8敗)(初)
連勝賞 藤本渚六段、岡部怜央五段 17連勝(ともに初)
最優秀女流棋士賞 福間香奈女流五冠(10年連続15回目)
優秀女流棋士賞 西山朋佳女流三冠(4年連続4回目)
女流最多対局賞 加藤桃子女流四段 53局(2年連続3回目)
東京将棋記者会賞 青野照市九段
升田幸三賞 佐藤天彦九段(▲6六角型向かい飛車)
名局賞 第9期叡王戦第5局 藤井聡太叡王VS伊藤匠七段
女流名局賞 第4期白玲戦第1局 西山朋佳白玲VS福間香奈女流五冠
名局賞特別賞  第74回NHK杯将棋トーナメント準決勝 藤井聡太竜王・名人VS増田康宏八段

最優秀棋士賞の藤井竜王・名人は当然として、伊藤叡王の優秀棋士賞は、意見が割れたかもしれない。
というのは、タイトル獲得後に、これといった活躍がなかったからだ。だが順位戦も昇級したし、ほかに候補もいなかったということで、伊藤叡王に落ち着いたのだろう。
敢闘賞は永瀬九段。私はまったく視野に入らなかったのだが、王座戦、王将戦、名人戦の挑戦者になったのだから、当然か。
東京将棋記者会賞は、青野九段。私は昨年、青野九段と予想したのだが、1年遅れた。
升田幸三賞は佐藤天彦九段の「▲6六角型向かい飛車」になったが、これには異論がある。「▲6六角」は金沢孝史六段が2014年に指したもので、その後も採用している。もちろん、向かい飛車に振った将棋もある。
メジャーではない戦法に光を当てた佐藤九段の功績も大きいが、当ブログでは、金沢六段の名前も挙げておく。
女流名局賞は、第4期白玲戦第1局。私の勉強不足で、この将棋は再確認しなかったのだが、いま見てみると、確かに熱戦だった。
名局賞特別賞は、予想では書かなかったのだが、NHK杯の藤井竜王・名人VS増田八段戦になった。これは納得である。
この将棋、増田八段が入玉した藤井玉をしっかり寄せていれば、候補には上がらなかったと思う。そこで増田八段が正着を逸し、双方入玉模様になって俄然、熱を帯びてきた。
最後は藤井竜王・名人が増田玉を詰まして、勝ち。自陣の金銀が詰みに一役買うという、奇跡的な詰みだった。
名局とは、双方に悪手がなかった将棋ではない。見る者の心を熱くさせる将棋をいうのだ。
今年度も熱い将棋を期待したい。
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