一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

冬の北海道旅行2015・2「モロボシ・ダン登場」

2015-02-11 21:00:08 | 旅行記・北海道編
さっき、高校の同級生から電話がかかってきた。2004年のクラス会以来だから、かなり久しぶりである。今回はみんなで飲んでいて、私の名前がたまたま出たようだ。
あのころの自分、とくに高校3年の11月6日以降を語ると辛いものがあるが、電話口ではみんなと交代で話し、少しばかり高校時代に戻って、懐かしい気持ちになった。
…あれ? 今回の電話…。私は飲みに誘われていたのだろうか。

(きのうのつづき)
会場の客はとくに驚くふうでなく、やしろ優も意外そうだった。やしろ優は、こちらの髪型の方が似合っているかもしれない。
3人目のゲストは山川豊。ヒット曲「函館本戦」を歌った。私は2曲目は聴かず、その場を離れる。メロンパン(100円)で小腹を満たす。いつもミニ列車が走っていた場所には、今年はスノーモービルが走っている。うしろにゴムボートが付いており、ちびっ子諸君が乗っている。今年はこれでみんなを楽しませようということか。
隅には巨大迷路があるが、ひとりでは愉しむ気が起こらない。
正面出入口付近のバルコニーには、ウルトラマンダイナとウルトラマンコスモスの人間大人形が展示されている。これは相当に珍しいと思うのだが人通りは少なく、記念写真を撮る人もいなかった。
私はそのまま、常磐公園内にある旭川美術館に向かった。今回は「感じるからだ」(510円)と「平面×立体対決!」(170円)の2本立て(セットで580円)。「感じる…」は、作者のからだを感じさせるものが展示されている…ようだが、よく分からない。
入室すると、作者?のミニコンサートが開かれていた。奇妙な楽器を演奏するもので、けっこうな数の客が鑑賞している。音は癒し系で落ち着くが、かなりシュールでもある。
10分ほど拝聴して、私は室内の各作品を鑑賞した。
隣の部屋の「平面×立体」は、同一の対象物を、ひとつは絵画で、ひとつは三次元で表現したもの。展示点数は少ないが、こちらのほうがおもしろかった。
湖畔会場に戻ると、三面怪人ダダが現れた。といっても動きがコミカルで、特有の不気味さはない。客も「ダダ」「ダダ」とつぶやいている。ウルトラ怪獣の知名度は抜群だ。
昨年も出店していた製麺店で「スキとんうどん」を食す。500円はギリギリの出費額だ。まずまず、美味かった。
今度はウルトラマンダイナがパトロールをしていた。こんな機会は滅多にないから、ちびっ子たちが一緒に写真に収まったりしている。私も収まりたいが、私の方がウルトラマンダイナより背が高いのは具合がわるい。私は遠巻きに眺めるよりなかった。
ステージ上では、午後3時からアコースティックライブ、3時半からはカラオケ大会が行われている。とくに聴くべきものではないので、5時まで抜けようと思う。
再び古本屋に寄り買わずもがなのマンガを買ったあと、平和通買物公園に戻り、蕎麦屋に入った。
ここは昨年初めてお邪魔した店で、そばが美味いのはもちろんだが、おばちゃんの気風がよかったことに好感を持った。
今年の先客は2人。しかしおばちゃんの姿はなく、オジサン客と主人の話を聞くに、体調を崩しているらしかった。
もりそばを手繰っていると、その客が「いいカメラですね」と話しかけてきた。
こんなのはとっかかりみたいなもので、客が私と話したいのだ。私は今回の旅のルートを話したが、そうなると森次晃嗣のトークショーのことも話さざるを得ず、いささか面倒なことになった。
「かくかくしかじか」
「モリツグコウジっていい歳になるでしょ。50歳過ぎてる?」
「とんでもない。70近いですよ」
我ながらまったく、奇妙な行動をしていると思う。私はほかにも「持駒」があるので、旭川冬まつりの今と昔、北海道の蕎麦についてひとくさり語った。
再び湖畔会場に戻るが、黄昏時になり、気温も低くなってきた。会場右手にミニ列車が走っていて、ここでもちびっ子諸君が楽しんでいた。ミニ列車はなくなったと思いきや、どっこい場所を代えて活躍していた。
ああ…あと数分で森次晃嗣のトークショーが始まる。ステージ前にも客が集まり始めているが思ったより少なく、しかも年齢層が高い。まあそれも道理で、現役のちびっ子諸君にはピンと来ないだろうし、ひし美ゆり子のような色気もない。客が集まる要素が少ないのである。
定刻の5時になった。女性司会者の進行により、モロボシ・ダンこと森次晃嗣がゆったりと登場した。
ウルトラ隊員を生で見たのは初めてで、大山康晴十五世名人を見たような感激である。
しかし不思議と言えば不思議である。森次晃嗣が演じたモロボシ・ダンは、48年も前のキャラクターなのだ。その彼の登場に、いい歳をしたオッサンが感激している。いかにウルトラセブンが日本を代表するキャラクターか分かるというものだ。
森次晃嗣はオレンジのジャケットを着ていたが、これはウルトラ警備隊ではなく科特隊のイメージカラーだ。
「皆さんこんばんは、森次晃嗣です。…私は滝川出身で、旭川とは川つながりです」
ここは笑いどころなのだろうか。それはともかく、森次晃嗣が北海道の出身とは、失念していた。
以下は司会者のリードで、トークが進む。森次晃嗣は年に1回北海道に来ているが、旭川へは来る機会がなかったという。ウルトラセブンのロケでは北海道に来たことはないが、隊長役を務めたウルトラマンレオでは、札幌でロケをしたことがあるという。
ウルトラセブンでは、フルハシ隊員が主役の「北海道編」があったが、ダンは北海道に行っていなかったようだ。
以下もトークショーは快調に進む。東京ではひし美ゆり子のトークショーが大フィーバーだったのだろうが、ここ旭川だって渋く盛り上がっている。ちなみに私は今回ビデオカメラを携行しているが、それはこのあと7時から行われる「ULTRAMAN THA LIVE~光の国からみんなのために~」のプロジェクションマッピングを録るためである。トークショーはさすがに、録画までする必要はないと思った。
そのとき、「フッフッフッ、モロボシ・ダン!」と侵略者の声がこだまし、ステージの下手から、メトロン星人が現れた。
「メトロン星人、地球に何をしに来た!」
森次晃嗣が、モロボシ・ダン(の口調)に変わる。粋な演出に、私はドキドキした。
と、モロボシ・ダンが、ウルトラアイを取り出した。
「ジュア!!」
ステージに閃光が走り、煙の中からウルトラセブンが現れた!!
(つづく)
コメント (2)
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