一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

冬の北海道旅行2015・6「美瑛へ」

2015-02-15 01:48:14 | 旅行記・北海道編
商業地帯をグイッと中に入ると、ホテルカイコー札幌中島公園が見えてきた。事前にしっかり調べておけば迷わず着けたものを、貴重な時間を無駄にした。
午後9時07分に入室し、早速テレビを点ける。といってもVODではなく、先に「臨場 劇場版」を観るのだ。
が、1時間ほどしたら、以前テレビで観たものだと分かった。私としたことが、とんだチョンボである。しかしここまで来たら、最後まで観ざるを得ない。
11時過ぎ、待望のビデオ鑑賞になる。市販のテレビのリモコンを併用しているので、超高速の早送り機能がないが、テレビ画面は大きいので、それを補って余りある。次から次へと美女が出てきて興奮するが、これを贅沢な時間と見るか、無為な時間と見るかは微妙だ。
それより、翌日をどうするかである。例えば早朝から私の好きな札沼線に乗り、新十津川→滝川→深川のルートで、JRバス深名線に乗ってもいいのだが、時間の関係で政和温泉ルオントに寄れない。また、終点名寄の「なよろ雪質日本一フェスティバル」は13~15日の開催で、今年は観ることができない。これではこのルートは断念せざるを得ない。
またほかの冬まつりも7~8日の日程が多く、あすはふつうの観光をせざるを得ない。
あすは旭川空港から帰るので、その周辺の観光地が望ましい。となれば富良野あたりとなるのだが、もう早起きはイヤだ。私は8時に目覚ましをセットし、もう深夜も2時を過ぎているので、とりあえず寝ちゃうことにした。

翌朝9日(月)は、スマホのアラームで叩き起こされた。これ、どこをいじっても音が鳴りやまないのだが、私の操作方法がマズイのだろうか。
朝食はないからすぐにホテルをチェックアウトできたのだが、またビデオを観たのがマズく、けっこうギリギリになってしまった。
蛇足だが、今回のビデオ群の中の最優秀女優は、「部下と出張先のホテルで相部屋になってしまった…さてどうする?」で自然な演技を披露した、本田莉子であった。
きょうの予定は、高速バスで富良野まで行き、美瑛か美馬牛で観光するつもりである。そこからは旭川空港経由の路線バスが通じているので、ちょうどいい。
中島公園から地下鉄南北線に乗る。この200円もけっこうな出費である。
大通で下車すれば近くにバスターミナルがあるのだが、私はさっぽろまで乗った。最近発売された「中央バスICカード」を購入したいからで、そのためには札幌バスターミナルまで出向いたほうがいいと思った。
09時02分、さっぽろ下車。息せき切ってバスターミナルに着くが、窓口で聞くと、例のICカードは旅行客にあまり特典がないことが分かり、私はふつうに富良野までの切符を買った。
富良野行きは09時20分。その一本前に夕張行きのバスが入線したが、さすがにいまから予定変更はしない。富良野行きバスにそのまま乗った。
私は鉄道が好きだが、バスも好きである。とくに高速バスはシートも高く、乗り心地も静かでよい。私はウトウトするが、この寝てるような寝てないような感覚がいい。
バスは赤平に着いた。ここは根室本線が接続しているが、もちろんこのまま乗る。
しばらく走ると、「赤平○○高校、3月31日をもって閉校」の大看板が立てられていた。
さらに走ると、閉校して何年か経った小学校の姿もあった。
地方の人口減少は深刻で、ここ赤平もそのひとつだ。
天気ははっきりしなかったが、くもりと晴れを繰り返し、12時04分、終着富良野に着いたときは、やや曇りだった。
何はともあれ昼食である。バスから寿司屋が見えたのだが、地元のおばちゃんに聞いたら、休みのようだった。で、おばちゃんの勧めで、その手前の鍋料理の店に入る。といっても洋食や日本そばなどいろいろ出す。私はハンバーグ定食を頼んだ。
出されたハンバーグはデミグラスソースが美味。肉もいい味で、これは我ながらいい選択をした。
昼時なので食後のコーヒーが付くが、おかみさんは「ブラックでよろしいでしょうか」と言う。私はやむを得ずブラックで飲んだが、このコーヒーも香り高くコクがあり、美味かった。専門店でないのにこの味はお見事というしかなく、〆て700円は安かった。
駅前に戻り、図々しいのを承知で、観光案内所に入る。富良野を観光する予定はないからで、美瑛か美馬牛かのアドバイスをいただきたかった。
中のオバチャンは悪びれることなく、美瑛を推薦してくれた。
バスの時刻表もいただき、13時36分の富良野線に乗る。富良野線は本数が少ないが、民間バスがその隙間を補っている。
美瑛でのバス時刻表を観ると、美瑛から白金温泉に行く手前に、「青い池入口」というのがあった。たしかこれは、Macの壁紙か何かに採用された場所ではなかったか。
今年は冬期間も通行可能だそうでぜひ行きたいが、あいにくその時間がない。
こういうことがあるからもっと早くに富良野入りすればよかったのだが、そうなったらそうなったで、別の観光地を訪れていたかもしれない。旅の行程は生き物なのである。
14時05分、列車は美馬牛に着き、国際カップルが1組下車した。
美馬牛の駅舎はいかにも地方にありそうな佇まいで、列車をバックに撮ったら絵になる。私も降りたかったが、時間の関係で先を急ぐしかない。
14時13分、美瑛着、下車する。駅左手にある「四季の情報館」に入った。ここで数年前、私はエンジ色の湯呑を買ったのだが、それをいまでも使っている。
今回は丘からの眺めを楽しみたいが、それは駅の裏手にあるようだった。市街地のパンフレットをもらって、観光開始。
まずは郵便局に向かう。もちろん旅行貯金で、「美瑛郵便局」209円ナリ。
その先、役場に隣接する「四季の塔」にエレベーターで昇り、市街地を一望した。
ここからは一直線で美瑛の丘に向かう。もちろん徒歩なので行ける場所が限られている。オバチャンの推薦は「ケンとメリーの丘」と「北西の丘」で、ふたつ合わせて片道50分ほどである。旭川空港行きのバスは17時54分駅前発だから、時間的には十分である。
富良野線の線路を越え、国道237号を大久保橋のところで左に入る。ここから登り道である。
傾斜はそれほどきつくないが、風がすごい。まさに身を切るような寒さで、前日までの温かさがウソのようだ。
これこそ冬の北海道だが、味わいたいような味わいたくないような、不思議な感じである。
しかし、何で自分はここにいるのだろうと思った。
こう考えるときはあぶない。
(つづく)
コメント
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