一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

今年最初のジョナ研(後編)

2013-01-23 00:04:29 | ジョナ研
しかし物事はいい方に考えなければならない。かえってカロリー摂取が少なくて済み、ありがたいと思うようにした。
R氏は▲4五歩と仕掛けるが、Tod氏は△5四金と、森安秀光ばりの力強い受け。Kun-Kaz戦は息詰まる中盤戦だ。見物のHon氏、Fuj氏、私は世間話を続けるが、横目でチラチラ戦況を見ている。
Tod氏、△6二飛・7六馬の局面から△7五桂が当然ながら好手で、後手勝勢。数手進んで▲4八飛・5七銀・6九金、△6七竜の局面から、Tod氏は△5七竜!
この辺の感覚が異能だ。ふつうは△6九竜と金を取るところ。△5七竜には▲5八金打とされ、紛れた。
Kun-Kaz戦が終わったようだ。Kaz氏が指せる局面に見えたが、Kun氏の追い上げが急だった。△8七銀の▲7六飛取りから、再度の△8七銀が厳しかった。Kaz氏はどこかで▲8八玉と上がっておきたかった。
R-Tod戦はいつの間にかひっくり返って、R氏勝勢。最後は着実な攻めでうれしい勝利となった。Tod氏はもう少し終盤を鍛えないといけない。
午後10時9分、ここでHon氏は退席。美しい奥さんのもとへ帰るのだ。
R-Tod戦の感想戦を眺めていると、Kaz氏が私の肘をつつく。将棋を指しましょう、の合図だ。あまり気は進まないが、応じる。
私が振って、後手。▲2六歩△3四歩▲7六歩に相当迷った。横歩取り△4五角も考えたが、△5四歩からゴキゲン中飛車に。居飛車から見れば、振り飛車のくせに飛車先の歩を受けず、銀の進出にも動じないのが不愉快だが、それゆえに逆をもって指してみたいと思った。
Kaz氏は▲3五歩-▲2四歩と突き捨てて馬を作る。私は△6三金と上がった後、端を受けて△8二銀だが、これではつらいと思っていた。
向こうではKun-Todの平手戦が始まっている。
私は▲5六馬との交換を狙って△6五角。▲5七馬に△5六歩▲6八馬△4三角▲2六飛△7四歩▲6六銀(引)。この局面が下である。

先手・Kaz氏:1七歩、1九香、2六飛、2九桂、4六銀、4七歩、4九金、5五歩、5八金、6六銀、6七歩、6八馬、7八玉、8六歩、8九桂、9五歩、9九香 持駒:なし
後手・一公:1一香、1三歩、2一桂、2四歩、3二金、3三銀、3六歩、4三角、4四歩、5一飛、5六歩、6三金、6四歩、7二玉、7四歩、8一桂、8二銀、8三歩、9一香、9三歩 持駒:歩3

以下の指し手。△6五歩▲7七銀△2五角▲6六歩△6四金▲6五歩△同金▲2五飛 まで、Kaz氏の勝ち。

私は△6五歩▲7七銀と凹ましたあと、△2五角と△3六の歩を守ったが、この2手は悪手だった。自ら角道を止め、どうでもいい3六の歩を守っている。冷静に見たらあり得ない指し手だ。
Kaz氏に▲6六歩とされ、事の重大さに愕然とした。▲6七馬-▲5六馬とされては完封負けになってしまう。私は△6四金-△6五同金だが、Kaz氏に▲2五飛と角を取られ、次に▲5四角の王手金取りを見られてはそれまで。ここで無念の投了となった。
感想戦で私は開口一番、△9四歩を示した。いかにものんびりした手だが、9筋の歩が切れれば△9八歩が厳しい。よって▲3六飛△9五歩となるが、この歩の取り合いは後手がよい。
△9四歩は△6五角を放ってからの狙い筋だっただけに、この手が指せなかったのは悔やまれた。
あちらの将棋はKun氏の勝ち。平手では手合いが違うから当然だが、Tod氏にも惜しいところはあったらしい。
感想戦を終えると11時すぎ。ここでKun氏が退席。ややあってKaz氏、Tod氏も退席となった。
彼らといっしょにお開きにしてもいいのだが、R氏、Fuj氏と残っておしゃべり。この粘りがジョナ研である。
「大沢さんは仕事を覚えたの?」
とR氏。
きょう幾度と聞かされたが、ここでも言われた。昨年末は、「来年こそ仕事を覚えよう」と意気込んだが、年が明ければ例年どおりの体たらくだ。やっぱり私はクズ人間なのだった。
11時50分ごろ、散会。今年最初のジョナ研は笑いあり、また笑いありの楽しい会だった。実戦も何局かあり、久々の正統ジョナ研だったといえる。
昨年秋から植山悦行七段の「(金曜)将棋教室」が蕨駅前で始まり、W氏やHon氏、Fuj氏がそちらへ行く公算が高くなったので、月2回のジョナ研開催はむずかしくなった。それでもジョナ研は私の心の拠り所であり、今年も継続できればうれしく思う。
コメント (2)
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