一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

ムリヤリの旅・6

2013-01-17 00:10:05 | 旅行記・その他の地域
「チャンネルが設定されていません」
な、何ィィィ!? 黒い画面に白抜きの文字でそう表示され、私は目を剥いた。バ、バス旅が観られないの!?!? 私は愕然としつつ、何回も「7」を押したが、当然ながら結果は同じだった。ややややや…何てこった!!
旅先でのテレビは地方局も乱立しているので、観られない番組があるのは覚悟している。東京キー局の中で、最も不安なのがテレビ東京であった。しかし「バス旅」は全国を踏破しているし、前日の宿でもテレ東系は観られた。よってここ福島県でも安全とフンでいたのである。それが甘かった。
いつもならこんな事態も想定して、自宅でビデオの録画予約をしていたのだが、今回は年末年始の番組を予約しすぎて、ハードディスクが満杯になってしまい、それが適わなかったのだ。まったく間が悪いとしかいいようがない。
しかしそれでも不満は残る。このホテルはエレベーター前に新聞が置かれており、客は無料で一部いただける。そのテレビ欄を見ると、テレ東系の番組はしっかり掲載されていた。とするならば、ちゃんと設定をしていないホテル側の怠慢ではないのか!? 駅前の「郡山東口」だったら設定されていたのではないか!?…とグチはどんどん出て来るが、詮無い。
とにかくこうなってはお手上げである。まさかフロントに電話して文句を垂れるわけにもいかない。私はただただ、自分の愚かさを呪うしかないのだった。
またこういうときに限って、ほかの番組もおもしろくない。となれば、有料ビデオを観るしかない。喉が渇いたので飲み物を買いに行くことにしたが、表に出たついでに、カード(実際は、4ケタの暗証番号が書かれた印画紙)も購入した。
部屋に戻って、番号を入力した。例によって、ハードディスクに記憶された番組をチョイスして観るという方式である。今回も一般映画と成人映画があり、成人映画は「今月の入荷作品」「女優」「バラエティ」「フェチ」に分かれ、それぞれ6本、32本、33本、35本が収録されていた。ただ実際は、重複している作品もあるので、実数はもっと少なかった。
早速1本観てみるが、まず、画質が悪いのに閉口した。現在テレビはほとんどが薄型で画質も格段によい。しかし肝心のソフトがそれに対応しておらず、画質の悪さばかりが目立ってしまうのだ。
リモコンでは32倍速だったが、これも頗る動きが遅い。こっちは女優のどうでもいい会話はすっ飛ばし、メインを観たいのだ。しかしそこまでいくのにけっこう時間がかかる。
また女優の質もよくない。別に名のある女優を出せとは言わぬが、十人並くらいの女優は揃えられないものか。ちょっとブサイクすぎる!
話のスジもどうかと思う。たとえば痴漢バスの映画で、乗客のほとんどが痴漢で、女性が脱がされてしまうのがあるが、こんなこと実際はありえないでしょう!? ウソでしょう!? いくらフィクションでも、それなりのリアリティは出してもらいたいのである。
失敗だった…。これなら、ビデオなど観ないほうがよかった。そもそもパソコンがあるのだから、たっぷりある夜の時間を利用して、将棋ペン倶楽部用の原稿でも書けばよかったのだ。
またテレビだって、9時からは「西村京太郎のトラベルミステリー」や「ダブルフェイス」など、おもしろい番組がたくさんあったのだ(もっともこれらは、自宅のビデオに予約録画済み)。しかしここでも話が戻るが、ビデオ券を購入してしまったため、出費のモトを取るべく、成人映画を観続けるしかなくなってしまったのだ。
さらに書けば、全国の「α-1」グループの無料パソコンのほとんどが、パソコン画面はテレビ画面と共用になっていて、ここ「郡山」もそうだった。つまり成人映画を横目で観ながらブログを書くこと、という裏技さえ適わなくなってしまったのである。テレ東が観られないせいで、完全に歯車が狂った。
私は数あるビデオソフトの中から観賞に堪えうるものを選び、無聊を慰めたのだった。
けっきょくきょう(5日)は、午前3時に就寝した。
(20日につづく)
コメント
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