三浦弘行八段と目が合ったので、以前何かのイベントで、三浦八段の扇子が当たったことを報告しておく。きょとんとする三浦八段。
村山慈明六段が手持ち無沙汰のようだ。村山六段は、3年前に銀座で開かれた、「原田泰夫九段遺墨展」でお見かけしたことがある。その後私は当ブログで、「村山六段は体を絞れ」と書いたことがあり、村山六段がその文章を読んだんじゃないかと疑心暗鬼を生じた私は、声を掛けられなかった。
Hak幹事は鷲北繁房幹事とともに、カメラ係。私とKun氏の持っている米長邦雄永世棋聖の色紙に目をつけ、ふたりがそれを手にしているところを、1枚収めた。
その画像を確認したが、頭部中央の髪が薄く、暗澹たる気持ちになる。これじゃ中住まいの玉だ。△5六歩と突かれただけでしびれる。
金子タカシ氏に挨拶。金子氏は昨年「寄せの手筋200」で、ペンクラブ大賞の技術部門大賞を受賞している。氏は往年の強豪(失礼)で、アマ竜王戦の前身である、読売日本一で優勝の実績がある(のちにTag氏の指摘により、アマ竜王にも輝いていることが分かった)。
金子氏とは「LPSA木曜ワインサロン」でいつも顔を合わせていたが、言葉を交すことはなかった。今回1年遅れで、お祝いを述べることができた。
きょうはパーティー馴れしている棋士が多いのか、テーブルの食事があまり減らない。客自体も少ないのだろうか。
私は再びパスタを盛る。もっと高級そうな料理もあるのに、つい大衆料理にハシが行ってしまう。そして、こうして炭水化物ばかり摂っているから太る。
神谷広志七段にも挨拶。神谷七段といえば「公式戦28連勝」である。私はその話を振る。
「あの中には米長先生や青野先生に勝った将棋もあって、価値があったですよねえ」
しかし神谷七段は当時のことがあまり記憶にないらしい。私は話題を変え、浜松市周辺のローカル線の話を一方的に述べる。
さらにウナギの話。地元だからといって安く食べるツテがあるわけではないらしい。高級食はどこへ行っても高級食ということだ。
神谷七段は投げっぷりのいい棋士と思う。それを問うと、まあそうだね、という返事だった。
神谷七段は数年前の竜王戦で、佐藤康光現王将相手に互角以上に戦ったが、武運つたなく投了。しかしその局面で△4三桂と指せば、むしろ神谷七段持ちだった。
そのときのことを聞こうと思ったのだが、そこで長田衛幹事のお開きの声がかかった。う~ん、残念。これは次回のお楽しみとしたい。
ときに午後8時25分。今年の贈呈式は、式次第どおりスピーディーに進行して、とても内容が濃かった。
一番手に会場を出た私は、エレベーターに乗ろうとしたが、先客もあり、ちょっと躊躇する。結局乗らなかった。
そこへ、後ろから鷲北幹事が来て、二次会に誘ってくれる。
ここが運命の分かれ道。せっかくなので、参加させていただくことにした。
しばし受付付近で待つ。今年はこれだけの棋士が参加したにもかかわらず、一般客の参加は少なかったようだ。30人前後か。将棋ペンクラブは会員制だから絶対数は知れているが、もう少し参加があってもよかった。
ところで鷲北幹事によると、米長永世棋聖の揮毫は、きょうこの場で書いてもらったものだという。それが証拠に、落款がない。
改めて「無心」を見直して、実に力強い揮毫だと思った。
二次会会場は、スクロール麹町からスグの地下にある、沖縄料理居酒屋。店内には、まあ名前を書いても支障はないと思うから書くが、青野照市九段と上野裕和五段が先乗りしていた。といっても、これは単独の酒席のようだ。
私たちは奥のテーブルに座る。湯川博士幹事の向かいは遠慮させていただいて、ちょっと離れた場所に座った。
幹事は、1,000円で飲み放題のメニューを頼んでいた(ただしビールはない)。さすが将棋ペンクラブ、安い店を知っている。まずはハイボールで、そろっている者だけで、乾杯。
木村晋介会長、湯川幹事、西川慶二七段は落語談議。西川七段が落語好きだとは知らなかった。
15分後に湯川恵子さんやHak幹事が着席し、参加者はここまで。ではここで、席の配置を記しておこう(「不明」とは、名前が分からない人)。
美夏 恵子 不明 鷲北
壁
不明 不明 中野 Kan Mo
不明 西川 木村 博士
Tag 壁
Kun 一公 三上 Hak
総勢18人。そういえば今年は、A幹事の姿がなかった。
西川七段が右前に座ったので、挨拶。
「むかし『週刊将棋』で、芹沢博文九段の、若手棋士を斬る、みたいな企画がありましたよねえ。あれでホメられてたの、西川先生だけじゃなかったですか?」
目の前にどの棋士が来ようと、その人に見合った話題を出す。これが肝要である。
「ずいぶん古い話ですねえ。あとは阿部(隆)さんもほめられてました」
「ああ、そうですか。でも辛口の芹沢先生がホメるということは、それだけ期待していた、ということでしょうね」
「……」
何だか、微妙に失礼なことを言った気もするのだが、深く考えないようにしておく。
しばらくして、湯川幹事は青野九段のテーブルに向かう。両棋士は次期の理事候補、と私は期待している。湯川幹事は果たして何を語るのか。
(つづく)
村山慈明六段が手持ち無沙汰のようだ。村山六段は、3年前に銀座で開かれた、「原田泰夫九段遺墨展」でお見かけしたことがある。その後私は当ブログで、「村山六段は体を絞れ」と書いたことがあり、村山六段がその文章を読んだんじゃないかと疑心暗鬼を生じた私は、声を掛けられなかった。
Hak幹事は鷲北繁房幹事とともに、カメラ係。私とKun氏の持っている米長邦雄永世棋聖の色紙に目をつけ、ふたりがそれを手にしているところを、1枚収めた。
その画像を確認したが、頭部中央の髪が薄く、暗澹たる気持ちになる。これじゃ中住まいの玉だ。△5六歩と突かれただけでしびれる。
金子タカシ氏に挨拶。金子氏は昨年「寄せの手筋200」で、ペンクラブ大賞の技術部門大賞を受賞している。氏は往年の強豪(失礼)で、アマ竜王戦の前身である、読売日本一で優勝の実績がある(のちにTag氏の指摘により、アマ竜王にも輝いていることが分かった)。
金子氏とは「LPSA木曜ワインサロン」でいつも顔を合わせていたが、言葉を交すことはなかった。今回1年遅れで、お祝いを述べることができた。
きょうはパーティー馴れしている棋士が多いのか、テーブルの食事があまり減らない。客自体も少ないのだろうか。
私は再びパスタを盛る。もっと高級そうな料理もあるのに、つい大衆料理にハシが行ってしまう。そして、こうして炭水化物ばかり摂っているから太る。
神谷広志七段にも挨拶。神谷七段といえば「公式戦28連勝」である。私はその話を振る。
「あの中には米長先生や青野先生に勝った将棋もあって、価値があったですよねえ」
しかし神谷七段は当時のことがあまり記憶にないらしい。私は話題を変え、浜松市周辺のローカル線の話を一方的に述べる。
さらにウナギの話。地元だからといって安く食べるツテがあるわけではないらしい。高級食はどこへ行っても高級食ということだ。
神谷七段は投げっぷりのいい棋士と思う。それを問うと、まあそうだね、という返事だった。
神谷七段は数年前の竜王戦で、佐藤康光現王将相手に互角以上に戦ったが、武運つたなく投了。しかしその局面で△4三桂と指せば、むしろ神谷七段持ちだった。
そのときのことを聞こうと思ったのだが、そこで長田衛幹事のお開きの声がかかった。う~ん、残念。これは次回のお楽しみとしたい。
ときに午後8時25分。今年の贈呈式は、式次第どおりスピーディーに進行して、とても内容が濃かった。
一番手に会場を出た私は、エレベーターに乗ろうとしたが、先客もあり、ちょっと躊躇する。結局乗らなかった。
そこへ、後ろから鷲北幹事が来て、二次会に誘ってくれる。
ここが運命の分かれ道。せっかくなので、参加させていただくことにした。
しばし受付付近で待つ。今年はこれだけの棋士が参加したにもかかわらず、一般客の参加は少なかったようだ。30人前後か。将棋ペンクラブは会員制だから絶対数は知れているが、もう少し参加があってもよかった。
ところで鷲北幹事によると、米長永世棋聖の揮毫は、きょうこの場で書いてもらったものだという。それが証拠に、落款がない。
改めて「無心」を見直して、実に力強い揮毫だと思った。
二次会会場は、スクロール麹町からスグの地下にある、沖縄料理居酒屋。店内には、まあ名前を書いても支障はないと思うから書くが、青野照市九段と上野裕和五段が先乗りしていた。といっても、これは単独の酒席のようだ。
私たちは奥のテーブルに座る。湯川博士幹事の向かいは遠慮させていただいて、ちょっと離れた場所に座った。
幹事は、1,000円で飲み放題のメニューを頼んでいた(ただしビールはない)。さすが将棋ペンクラブ、安い店を知っている。まずはハイボールで、そろっている者だけで、乾杯。
木村晋介会長、湯川幹事、西川慶二七段は落語談議。西川七段が落語好きだとは知らなかった。
15分後に湯川恵子さんやHak幹事が着席し、参加者はここまで。ではここで、席の配置を記しておこう(「不明」とは、名前が分からない人)。
美夏 恵子 不明 鷲北
壁
不明 不明 中野 Kan Mo
不明 西川 木村 博士
Tag 壁
Kun 一公 三上 Hak
総勢18人。そういえば今年は、A幹事の姿がなかった。
西川七段が右前に座ったので、挨拶。
「むかし『週刊将棋』で、芹沢博文九段の、若手棋士を斬る、みたいな企画がありましたよねえ。あれでホメられてたの、西川先生だけじゃなかったですか?」
目の前にどの棋士が来ようと、その人に見合った話題を出す。これが肝要である。
「ずいぶん古い話ですねえ。あとは阿部(隆)さんもほめられてました」
「ああ、そうですか。でも辛口の芹沢先生がホメるということは、それだけ期待していた、ということでしょうね」
「……」
何だか、微妙に失礼なことを言った気もするのだが、深く考えないようにしておく。
しばらくして、湯川幹事は青野九段のテーブルに向かう。両棋士は次期の理事候補、と私は期待している。湯川幹事は果たして何を語るのか。
(つづく)