一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

三十二たび大野教室に行く(後編)

2012-09-02 01:23:04 | 大野教室
「LPSA日めくり詰将棋カレンダー」8月31日出題分は、▲1一飛以下7手詰が作意だったが、初手より▲1四飛△2三玉▲2四飛△1三玉▲1四金△1二玉▲2二飛成でも詰む。

(きのうのつづき)
私は続けて某氏と一般対局。私の△四間飛車に、先手氏は居飛車穴熊。私は腰掛け銀から△6五歩とし、1歩を手持ちにする。数手後、それを△6五歩と打ったのは筋が悪かったかもしれない。
先手陣は▲6七金▲6八角型だったので、私は△4五歩(角道を通す)から△6六歩。▲7七金△6五桂▲7八金引△6七歩成▲同金△6六歩とダンスの歩が決まって、私が優勢になった。以下私の勝ち。
きょうは大野八一雄七段の弟子の、M君が来ている。M君は植山悦行七段に教えてもらいたかったようだが、私がM君に教えていただく。
M君にはこれまで2局教えていただいたが、いずれも私の負け。さすがに奨励会員は強い。本局は当然私が先手と思いきや、振り駒になった。よく分からない。
私が先手になって、矢倉模様。先手番だから▲4六銀▲3七桂型にでも組んでバリバリ攻めればよかったのだが、それはM君の研究範囲と考え、私は腰掛け銀から4筋攻めを考える。
しかしM君は△4四歩をなかなか突かないので争点が見出せず、私は▲3八飛から1歩を交換する。しかし飛車を▲3九まで深く引いたのは疑問だった(と、局後の大野七段の見解)。
M君は△2八角。私は▲6九飛。これに△1九角成の香得なら▲6四歩△同歩▲同飛と捌いて先手よし。しかしM君はじっと△4六角成。ここで私が▲3七角と合わせればよかったのだが、△3六馬(と▲5八金取りに当てる)が気になってやめた。しかし△3六馬には▲6八飛と浮いて、先手も指せたという。このあたり、読みが浅かった。
以下は私の無理攻めを的確に咎められ、反撃されたところで投了。受けても一手一手なので、やむを得なかった。
なおM君は先日の奨励会で、4級に昇級した。まだ先は長いが、頑張って四段に昇段してほしい。
これできょうの対局は終了。しばらく将棋から離れていたものの、3勝2敗はまずまずだった。
食事会の参加は、大野七段、植山七段、W氏、Minamiちゃん、M君、私。このメンバーは意外に初めてではないか。
とんかつ屋に行く。雑談の中で昼の指導対局の話になり、
「(私との対局は)▲4五歩(と位を取られた時点)で負けたと思った」
と植山七段。指導対局で、寄せ合いで下手が勝つのは、立派な勝ちである。しかし寄せ合いまで行かずに、上手が戦意喪失のような形で投げるのは、その上を行く勝ち方ではないかと思う。
植山七段は続けて、
「大沢さんとはもう平手…いや香落ちだな。香落ちなら自信があります」
男性棋士がアマに対して「香なら自信がある」とはよく分からないが、私はホメられて伸びるタイプなので、ここまで持ち上げていただければうれしい。しかし香落ちはお断りである。いままでどおり角落ちでお願いします。
私はとんかつ定食を美味しくいただく。食後のゆんたくだが、植山七段、M君、Minamiちゃんとはここでお別れ。
大野七段、W氏と3人で、駅前の喫茶店に入った。このメンバーでゆんたくするのは、それこそ初めてと思う。意外になかった組み合わせである。やはりレギュラーのFuj氏がいないのが大きい。
大野七段、W氏はアイスカフェオレを注文したが、私はアイスコーヒーとコーヒーゼリーのセットを頼む。ここで肥満か否かの差が出てくる。
喫茶店では将棋界の話をいろいろ。しかし恐くて、ここには書けない。
私と中井広恵女流六段が親しくなったのはいつからか? という話になる。私は長い年月をかけて自然に…と解していたが、W氏によると、昨年秋に私が体調を崩したとき、中井女流六段が親身になって相談に乗ってからだ、と推理していた。
ああ…そう言われてみれば、そうかもしれない。昨年は、中井女流六段にとてもお世話になった。いま私がこうして元気でいられるのも、中井女流六段のお陰である。
そして、私の愚痴を黙って聞いてくれた、植山七段と大野七段、安西勝一六段、野月浩貴七段にも、御礼を言わねばならない。
きょうは喫茶店の閉店時間である、11時まで粘って、散会となった。まあとにかく、楽しいゆんたくであった。
コメント (4)
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