一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

一公の将棋雑記・2011年度自選エントリベスト5

2012-09-15 00:46:10 | ランキング
だいぶ遅くなったが、毎年恒例の「一公の将棋雑記・2011年度自選エントリベスト5」を発表する。対象日は、2011年4月1日~2012年3月31日。なお今回は、「続き物」も1回として数えたものもあることをお断りしておく。

第1位「サヨナラ、ワインサロン」(前・中・後編)(2011年9月13日~15日)
〔カテゴリー・小説〕
船戸陽子女流二段が昨年8月に入籍し、大きなショックを受けた私は、彼女に会うのがつらくなってしまった。しかし沖縄土産を買っていたので、それを渡すべく参加したのが、9月1日の「木曜ワインサロン」だった。
しかし当日の参加は私ひとりで、たいそう緊張した。「サヨナラ、ワインサロン」は、このときの模様を軸に、私が船戸女流二段に会ってから当日までを、抑えた?筆致で描いたもの。ちょうど1年前のエントリである。
当時船戸女流二段は、もう当ブログを読んでいなかったが、これをどこで目にするか分からない。直接的にも間接的にも抗議がくるようなら、最悪このブログを閉鎖することも考えていた。
しかしそれは杞憂で、エントリの内容に関しては、どこからもクレームが来なかった。いやひょっとしたら、どこかに来ていたのかもしれないが。
いずれにしてもこの掌編は、当ブログ3年半のエントリの中で、他の追随を許さない最高傑作である。…否、全貌が明るみに出たいまとなっては、私の究極の思いこみと独りよがり、甘っちょろいロマンチシズムが入り混じった、最低最悪のエントリとなったかもしれない。もっとも当時の心境を考えると、そんな自分を嗤うこともできないのだが。
なお「木曜ワインサロン」は、このあともう1回開催されたが、それをもって休止。結局再開はせず、本当に「サヨナラ」になってしまった。そして私は9月1日以後、船戸女流二段に一度もお目にかかっていない。

第2位「A氏夫妻と飲む」(前・後編)(2011年9月21日・22日)
〔カテゴリー・プライベート〕
昨年9月上旬、作家であり、将棋ペンクラブの幹事である、A氏と奥さんを強引に飲みに誘った。私は基本的にひとりが好きなのだが、このころは誰かに会っていないと、やってられなかった。
ご夫婦とは神田駅前の鉄板屋で飲んだのだが、このときの会話の中に、すでに発表した「沖縄旅行延長戦」のキモや、これから書こうとする「サヨナラ、ワインサロン」の構想が入っている。
ブログには、第三者の思想が入ってはいけないと思っている。しかしこのエントリは、事前にA氏に送信し、多少手を入れてからアップした。
そんな苦労をしてまでアップした本エントリは、顔をしかめたくなるような、往生際の悪いもの。A氏ご夫婦にはたいへんな迷惑を掛けてしまった。

第3位「飲みに行こう!」(2011年9月10日)
〔カテゴリー・プライベート〕
私が気落ちしているのを見て、W氏が、Ayakoさんとの飲み会をプロデュースしてくれた。といっても彼女を誘うのは私。ジョナサンでこちらのテーブルに来た彼女に、私は飲み会の約束を取り付ける。
この当時、重たいエントリが続いていたので、驚くほど爽快な一編だった。2011年度で、最も好きなエントリ。

第4位「大工鉄夫さんの思い出」(2011年8月21日)
〔カテゴリー・旅行記〕
八重山諸島に行くと毎回訪れる鳩間島。昨年は定宿のご主人の姿がないので不審に思ったら、亡くなっていた。命日は7月20日で、むかしの「海の日」である。元船乗りのご主人らしい命日だった。
ご主人の逝去を知らない常連客は、決まってご主人の居所を聞く。そのたびに娘さんが「あそこにいます」と遺影を指さしたそうだ。
本文では最後に、ご主人を一瞬だけ生き返らせた。

第5位「沖縄旅行延長戦・運命の1日」(後編)(2011年8月26日)
〔カテゴリー・小説〕
この8日前の8月18日は、沖縄・那覇から羽田までの航空チケットが取れず、東京に帰るのに丸一日を費やしてしまった。そしてこの日は、船戸女流二段が入籍を公表した日でもある。読者は私がいつこの事実を知ったのか、に興味を抱きながら読み進めていく。果たして結末は…。
本文の終わりのイメージは、完全犯罪を達成した殺人犯が大型船に乗るが、寄港地には刑事が待っている、という「火曜サスペンス劇場」のエンディングをイメージした。

以上、今回の5編は、8月下旬から1か月の間に集中した。良くも悪くも、このころの私は、異常な精神状態だった。
来年はもう少し、明るいネタを上位に挙げたいものである。
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