一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

G.W.九州旅行第1日・山口恵梨子女流初段の姉

2010-05-01 04:02:12 | 旅行記・G.W.編
4月30日は早暁5時に起き、羽田空港に向かった。今年のゴールデンウイーク九州旅行は飛行機で博多入りする。しかしそれ以降の予定はほとんど決まっていない。5月2日ごろに鹿児島・吹上浜で「砂の祭典」、4日に「博多どんたく港まつり」を楽しもう、と目論んでいるのみだ。
当然宿も決まっておらず、家を出る前に、九州内にあるユースホステルの電話番号を3軒ほどメモしたのみだった。
今回の飛行機は往復ともスカイマークエアラインズ(SKY)。今年は6日の午前中に帰京予定だが、例年はゴールデンウイークを過ぎると、JALとANAは結構安い料金を設定していた。しかし今年は両社とも料金が高かった。どちらも経営が苦しいから、それが金額に反映しているのだろう。
浜松町からモノレールに乗ると、ドアの上の路線図に、スカイネットアジア航空やスカイマークエアラインズの名前があった。ああ、この航空会社も九州便がある。もっとよく調べるのだった、と軽く後悔する。
6時40分発の第1便に搭乗するがやはり乗客が多く、ほぼ満席だった。SKYのキャビンアテンダントの制服は黒であまりパッとしないのだが、今回ははっとする美人がいた。
スッとした現代的な顔立ちでスタイルもよく、身長は170センチぐらいあるだろうか。山口恵梨子女流初段にお姉さんがいるかどうかは知らないが、いたらあんな感じではないかと思わせる美人である。視界に入る範囲で彼女の行動を追っていたのだが、寝不足による睡魔には勝てず、いつの間にか眠ってしまった。T○○子さん、眼福ありがとうございました。
福岡空港からは福岡市営地下鉄に乗り、2つめの駅が博多駅である。地下鉄に乗るには「fカード」が便利で、1,000円のカードを購入すると、100円のおまけがつく。私はこのおまけに負けて、いつもカードを購入するのだが、使い切らずに残ってしまう。自宅には使い残しのカードが何枚もあるのだが、今回も携行を忘れてしまい、また新たに買ってしまった。これでは得をしているのか損をしているのか分からない。
この地下鉄にはもうひとつ特色がある。ひとつとなりの駅までの乗車なら、100円で行けるのだ。福岡空港-博多間は250円である。それなら福岡空港の次の駅の東比恵でいったん改札を出、再び入場して博多へ向かえば200円で済む。これが現金のみのサービスだとしても、fカードを使うより安い。
しかしバカバカしいので、そのまま博多まで乗った。いや現実的には、もう1,000円を使ってしまったのだから、やっぱりおかしなカネの使い方をしてはいる。
博多駅前の福岡交通センターに行く。ここは高速バスの発着場である。今回は鉄道よりバスを中心にして動こうと思う。九州は鉄道とバスがうまい具合に張り合っていて、バス会社は数年前から、「SUNQ PASS」というフリーチケットの販売を始めた。簡単にいえば九州内のバス全路線に、3日間乗り放題で10,000円というものだ。窓口で確認すると、「4日間有効」も新設されたという。これは14,000円。金額設定は13,000円が妥当だと思うが、せっかくなので今回はこれを買ってみる。いちおう、これで5月3日までの交通の便が確保された。
さあ、どこへ行くか。宮崎あたりもいいが、大分に興味を惹かれる。9時41分に高速バスが発車するので、もうすぐだ。窓口で大分行きのチケットを発券してもらう。
ゴールデンウイークに突入しているが、平日とあってか、バス車内は閑散としていた。高速道路を走行するので車窓に興味はない。ここでも朝の睡眠不足を補い、熟睡した。
定刻の午後12時47分、大分トキハ・フォーラス前に着く。朝から何も食べていない。とりあえず昼食である。大分といえば中津の「鶏の唐揚げ」が有名だが、大分駅近郊の食事処も鶏肉料理が多い。駅前の商店街「セントポルタ」にしゃれた軽食喫茶があった。日替り定食があって、金曜日は「とり天」だ。偶然鶏肉である。これも何かの縁だと思い、入る。
出てきたとり天は文字通り鶏肉を天ぷらにしたもので、それをカラシ醤油につけて食べる。肉は締まっていて、美味だった。食後のコーヒーも、少量ながらいい香りだった。
このあとは郵便局で「旅行貯金」である。今回の平日はこの日しかないから、重要である。駅中の観光案内所でもらった観光パンフレットを見ながら、大分城址へ向かうが、その途中に「大分中央郵便局」があった。しかし「いかにも」という局名だ。私は原則的に「同じ郵便局で2度以上貯金をしない」のだが、ここは怪しい。
ここ数年は大分駅前を散策していないが、私は学生時代に九州を18日間旅行したことがあり、そのときに訪れている可能性が高い。しかしほかの郵便局を調べる気力もないので、ここで貯金することにする。
局内に入ると、おじいさんが局員にわめき散らしている。どちらに非があるのか知らないが、応対する局員は大変だ。しばらくすると、こんどはおばあさんが文句を言い出した。大分のお年寄りは気が強そうだ。
貯金を終え、いただいた通帳を見ると、「ゆうちょ銀行大分店」とある。なんだこのスタンプは? ふつうに「大分中央郵便局」だと思っていた。4月1日から変わったのだろうか。かなり違和感を抱く。
駅前に戻り、大分市美術館行きのバスに乗る。サンキューパスがあるから、今回はバスに乗ることに何の躊躇もない。
10分近くバスに揺られ、終点で下車。現在は銅板画家・駒井哲郎展を展示中だ。鑑賞する。小品ながら心を打つ作品ばかりである。しかし私はまったく別のことを考えていたりする。人生は何か。涙が出る。
常設展と併せ300円は安かった。美術館にはよく喫茶店が併設されているが、ここも例外ではなく、レストラン(喫茶店)があった。今回は時間に余裕があるので、入ってみる。
入口に、結婚式の写真が100枚以上も掲げられている。あとで店員さんに聞いたところによると、ここは要予約で結婚式場にもなるそうだ。そういえば、私のいとこの結婚式が何年か前にあった。新婦はいとこが勤める蕎麦屋にバイトで来ていた女性で、バイトの最終日、彼女に思いを寄せていたいとこは、同僚の応援も得て、彼女に交際を申し込んだ。
結果はOK。それが実って、ふたりはゴールインした。結婚式のとき、いとこは男泣きをしていた。私はカメラマン役だったが、新婦も綺麗だったし、涙にむせぶいとこも、それはそれでカッコよかった。
ところで私は結婚できるのだろうか。毎年伺う長崎県の喫茶店のマスターは、「結婚しますよ。あなたのとなりに、伴侶のオーラが見える」と言った。こんな変質的性質の私が所帯を持つとは思えないが、マスターはウソはつかない。それを信じてもう少し頑張ってみようか。
店内は広く、大きな窓からの、大分市内の眺めが見事だった。また人生について考える。私は喫茶店(今回はレストラン)に入ると30分で出るようにしているのだが、1時間近くいた。
徒歩で駅前まで戻る。時刻は6時を少し過ぎていた。トキハ前のバスセンターまで行き、5月1日午前8時30分発の鹿児島行きを予約するが、満席だという。大分から鹿児島行きの高速バスは、これと午後11時05分発の2本しかない。仕方なくその夜行便を聞いたら、それはあるという。しかし発券された日付を見ると、「5月1日」になっていた。
バカな。行くならきょう、30日の夜行便だ。大分に2日間もいられない。隣の窓口の女性に聞き直すと、30日の夜行便も満席だという。しかしその受付嬢は絶妙手順を用意していた。
「バスの乗り継ぎならできます。まず午後6時30分発の博多行きに乗っていただき、高速基山で下りていただきます。そこから約40分の接続で9時01分発鹿児島行きの高速バスが来ますが、それでいかがでしょう」
「ああ、なるほど。で、鹿児島着は?」
「0時19分です」
「0時19分!?」
鹿児島着が翌日とは、私らしい旅行ともいえる。鹿児島駅前にはネットカフェがある。私はこの案に乗った。
博多行きのバスに乗り、定刻の午後8時17分を6分ほど遅れて、8時23分、高速基山バス停着。パーキングエリアで夕食の「鶏照焼弁当」を買う。これを車内で食すつもりだ。しかしこの時間に高速道路のバス停にいるとは、想像もしなかった。これも一人旅の醍醐味なのか。
定刻を10分近く送れて、鹿児島行き「桜島号」が到着。2号車だったが、こちらもほぼ満員だった。「7A」の席に座ったが、前に座っているバカ女が、座席を盛大に後ろに倒している。これでは私の脚がつっかえて、まったく身動きが取れない。右にはオッサンが座っているから、横にも余裕がない。このバカ女、私の存在はまったく眼中にないようだ。こういう女とは、さすがの私も結婚しない。
1号車は3列シートで前後左右に余裕がある。あちらはテレビも点いていたが、こちらはナシだ。音楽も聴けない。連休中だから空きのバスも使用しているのだが、同じ料金で待遇に差があるのはおもしろくない。
5月1日午前0時44分、高速バスは定刻を25分遅れて、鹿児島中央駅前に到着した。結局この体勢のまま、私は3時間以上もバスに乗っていた。
コメント (10)
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