ここ12年、起業支援に関わってきましたが、
最近これでいいのだろうか?と考えることがあります。
それは助成金の使い方についてです。
さまざまな国や行政機関の起業支援のプログラムがあり、
新規性と雇用の見込みなどの条件を満たす創業予定者に
何百万ものお金(税金)を提供したりします。
私自身は起業家の一員として、
起業する人を応援したい気持ちでいっぱいです。
ですが、起業家を育てるためのお金の使い方には
疑問を感じるようになりました。
例えば、新規事業で雇用創出が見込めるからと
250万円差し上げます。
但し、その使い道に関しては、支援機関の指導の下、
正しく?使って、きちんと報告してください。
というように、自由に使えるわけではありません。
しかも面倒な報告書もあります。
結果、雇用創出に繋がらなかったとしても
返金する必要はない場合が多いです。
起業して売り上げをあげて、納税してもらうことや
雇用創出が目的なはずなのに、
おおよそはその目的は達成されていないように思います。
だとすると税金の無駄遣いに他なりません。
しかもプランを審査するための費用や、
お金の使い方が正しいかどうかのチェックにも人件費が発生します。
何だか、お金が生きる感じがしません。
そのことで何かが生み出される感じがしないのです。
かと言って、そのような資金がなければ、
お金のない人はなかなか起業するのは難しくなるのも事実です。
そこで考えたのが、助成金や補助金をやめて、
「起業奨学金」にしてはどうかと思うのです。
起業しようとする人は、なかなか信用が得られずに
借入することも難しい場合があります。
なので、奨学金として貸し付けるのです。
金額はビジネスプランや、初期投資がどのぐらい必要かによって決定し、
返し方もゆるゆるの返し方にし、
そのお金の使い道は問わない。
但し、起業して1年後からとか3年後から、
毎月少しずつでも返金していく。
そうすればある一定の基金さえあれば、
貸しては返してもらい、それをまた貸して・・・と
ただ上げるのに比べてさほど税金を投与しなくてもすみます。
どうしようもなくなって返金できなくなる人もなかにはいるかも知れませんが、
その割合が多少あったとしても最初からあげることに比べれば
8割でも戻ってきたら、起業のスタートアップのときの資金に
また貸すことが可能です。
うまく書けませんが、そのようにうまい仕組みを作れば
ただただ湯水のようにお金を使う必要もなくなり、
循環するようになれば、国のお金も枯渇しません。
起業支援だけでなく、
国のお金の使い方は見直すべきところがたくさんありそうです。
税金の無駄遣いをしないで、
有用な使い方をして欲しいものです。