全員の満足度を高めるのが、ファシリテーション力!!
ここでの全員とは、
○公開手術を受ける患者さん
○公開手術の見学とシンポジウムに参加する人たち
○公開手術を企画した病院の経営者
○心臓手術を受けなければならない妊婦さん(母親と赤ちゃんの両方)
○そのご主人
坂口憲二扮する天才外科医が取った行動とは?!
第1の手術は「45分で終了!」
(もちろん、いくら天才と言えども、そんな短時間で終わる手術ではない。)
45分経った時、手術は途中だったが、
「選手交代」をしたのだ。
実は前日に、以前手術の腕を競い合った(この表現は好ましくないが)
ライバルの医師に、このことを依頼し、
患者さんにも了解を得ていたのだ。
そして、45分以降の手術の続きをライベルに託し、
自分は母子の居る病院へ向かう。
赤ちゃんを無事出産させたあと、母親の心臓手術を行う。
この天才外科医は、心臓を手で掴んで直接マッサージを行ったり、
患部を手で触ってわかる設定になっている。
心臓疾患の患部を確認したあと、
今は立派な外科医として活躍している元研修医(WATの小池君)に
患部の確認をさせる。(・・・・・人財育成ですね。)
するとそこに、異常事態が!!
赤ちゃんに心疾患が見つかり、7時間以内に手術をしないといけないという。
天才外科医と言えども、小児外科は担当外だ。
ここで、どうするか?考えた末の選択は、
母親の手術の続きは、もと研修医に任せて、
自分は、シンポジウムに参加している、
小児外科医のスペシャリストから電話で指示を受けながら、
赤ちゃんの心臓疾患の手術をする・・・というもの。
まあ、更にここで尋常じゃない状況になるが、
その部分はファシリテーションには関係ないので、省きますネ。
さまざまなアクシデントやトラブルの中、
下記に記載した「全員」の満足度はどうだったでしょう?
振り返ってみたいと思います。
○公開手術を受ける患者さん
⇒当初は、天才外科医に手術してもらうことで承諾した公開手術だったが、
その天才外科医に引けを取らない外科医との連携での手術となったが、
事前に説明を受け、了解しているし、手術も成功したので、満足!です。
○公開手術の見学とシンポジウムに参加する人たち
⇒全部見せてもらえるはずの手術が、45分で当事者が居なくなり、
どういうことだ?!と思うが、もうひとりの秀才?外科医の登場で、
2人の外科医による連携プレーを見せられて、満足!
(演出だと思って、ニクイ!なんて思わせられてしまう。)
○公開手術を企画した病院の経営者
⇒ 公開手術を成功させて、名をとどろかせ、患者がどんどん
やってくる病院にしたかったわけで、
途中ではビックリしたものの、2人の外科医の連携プレーが
演出だと思われて、シンポジウムの参加者の反応が良く、大満足!
○心臓手術を受けなければならない妊婦さん(母親と赤ちゃんの両方)
⇒ 難手術で、赤ちゃんの命は危ぶまれていたにも関わらず、
赤ちゃんも母親も助けてもらい、大満足!!
○そのご主人
⇒ 妻か子どもの命(しかも、不妊治療が長く、もう次の子どもは
期待できない状態)のいずれかしか助からない・・・と言われていた中、
しかも緊急手術になったにも関わらず、
更に赤ちゃんが心臓異常で、その緊急手術さえも成功!(ドラマです。)
だから、2つとか3つの命を救ってもらったような心境だったでしょう。
これ以上はないぐらいの大満足だったでしょう!
そして、ここに表していない、チームドラゴンの面々
3つの難しい手術をこなし、3人の命を救えたことで、満足度は高い!
元研修医は、緊急の中で、手術の実践トレーニングまでできたわけだ。
(実際は、そううまくいくとは限らないかも知れないが・・・)
今回、満足度が一番低いとしたら、ライバル秀才外科医だろう。
だが、天才外科医の実力を認めており、
その彼に「貸し」を作れたので、決して不満足ではないだろう。
こうして、全員の満足度の一番高い結果を導かせることができた
天才外科医は、優秀なファシリテーターと言えるだろう。
(但し、ドラマの中では、コミュニケーションスキルは低いし、
親しみやすさも欠落しているので、ファシリテーターとしての
全てのスキルを兼ね備えているわけではない。
でも、それであっても、全員が満足する結論を引き出したのは、
素晴らしい!と、絶賛に値すると思う。)
ファシリテーティブ思考
皆さんにも少しはおわかり頂けたでしょうか?
もっと詳しくお知りになりたい方は、
ファシリテーションの基礎講座へご参加くださいネ♪
(次回の基礎講座は、11月17日の予定です。)
理由は・・・
21年前
子供を妊娠したときに医師から言われた事
「おなかの赤ちゃんは心臓に異常があるようです」
えっ?何?赤ちゃんがどうしたの?
それから私は出産までの7ヶ月間を病院で過ごしました。
アメリカでたった一人で・・・
夫は子供の命と妻の命を天秤にかける事はできません。
でも母親はできるんですよ。
絶対に子供です。
この子は絶対に私が守ろうと決め、
出産する事への親の反対、夫の両親の反対を
無視して私は2400gの男の子を早産で生みました。
泣く事もできない小さな小さな男の子でした。
すぐに保育器に入れられて心電図を着けられて離れ離れ・・・
生んでから先を考えよう
どんな子供でも私の子供だから。
見届けよう。障害があってもひとりの人間だ。
あれから20年
息子は医師を目指し元気に生活しています。
心臓に異常は多少ある事はありますが元気です。
一番正しい結果を出せたのは母としてのお蝶婦人でした。
偏りの無い冷静さはどんなときにも大切なんですね。
今ある息子との幸せに感謝しています。
先生のブログを読んで
なんだか思い出してしまいました。
でもね、だからこそ「母は強し!」なんだよね?!
(でもサ、だからと言って、子離れできないで居ると、
一番不幸なのは息子さんだよ♪)
愛する息子さんのために、子離れしてあげてネ♪
私もアメリカではないけれど、本州の最北端で、
大変な妊娠時期を過ごしましたヨ。
私は、血液型がRH(-)のA型で、夫はB型(+)
なので、赤ちゃんが溶血清疾患になる可能性が高く、
その場合は、耳や目が不自由な子どもが生まれる
可能性がありました。
そしてその場合、子どもがプラスの血液だった場合、
マイナスの血液を総交換する必要もありました。
AとBの夫婦からは、AもBもABもOも
生まれる可能性があり、出産予定日に備えて、
A、B、AB、Oそれぞれのマイナスの血液を
事前に準備しなければなりませんでした。
しかも、これって、病院でやってくれないんだよね~。
自分で日赤とか、保健所とか連絡をして、
事前に血液の確保をお願いして出産に望んだのでした。
本州最北端にいるときは、保健婦さんがきて、
同じような場合、目が見えない子どもや、
耳が聞こえない子どもが生まれるかも・・・と、
事例を教えてくれたけど・・・(^_^;)
二人目出産のためには、グロブリンという注射を
打っておけば大丈夫らしいんだけど、
一人目の場合は、なんとも対策のしようが
なかったんだよね、当時は。(今はどうなのかな?)
だから、五体満足で生まれてきたときは、
本当に嬉しかったです♪ヾ(*^▽^*)〃
母親は、こういう経験をして強くなっていくんだろうね♪
女は弱し!されど母は強し!!
本当にそう思います。
だから、お蝶夫人も母として強くなって、
子離れしてあげてね~!(私もしたんだから!)