K君は学園の中の嫌われ者でした。
K君を受け持ったY先生は、
K君のあまりの反抗的な態度に
心を痛めておりました。
クラスのみんなとも合わなくて、
クラスメートからは総スカンを食っていました。
K君自身もクラスメートみんなをバカにしていました。
こんな状態ですから、トラブルは日常茶飯事!
主任先生に相談しても
「来年クラスが変わるまで我慢するしかないなぁ・・。」
「でも、K君も本当はいい子だと思うんです。
何とかしてK君をみんなと仲良くさせたいと
思うのですが・・・。」
「そんなこと考えても無駄だよ!無駄!!」
そして、4月のクラス替えで
K君はH先生のクラスになりました。
H先生もK君の反抗的な態度は
以前から知っていたのですが、
どうしたらいいものか、
Y先生とも相談しました。
「K君はみんなに泥だんごをぶつけているけど、
みんなもK君には泥だんごしか投げてないよね?」
「確かにそうだね。泥だんごのぶつけ合いをしてる感じだわ。」
「じゃあ、せめて私たちだけでもK君に泥だんごは投げないで
あんこ餅を投げることにしない?」
「いいかもね~♪あんこ餅か~。
泥だんごをやめて、甘いあんこのお餅にするのね♪」
H先生はクラスの中で
泥だんごを投げ続けて孤立するK君に
あんこ餅を投げ始めました。
あんこの入ったお餅なのにK君は
泥だんごだとしか思わずに
受け取ろうともしませんでした。
そんなときにY先生はK君に伝えました。
「去年はあんこ餅投げられなくてごめんね。
先生も未熟だった・・。
でも、H先生はちゃんとあんこ餅を
投げてるから今度ちゃんと中身を
確認してみてね♪」
H先生は、今日も無駄かも知れないけど
愛情たっぷりのあんこを詰めたお餅を
K君に投げました。
するとK君が受け取ったのです。
「このあんこ餅美味しいね♪
また食べたいな!」
H先生は、喜んで
「うん!またあんこ餅作ってくるね♪」
そうしてH先生はあんこ餅を投げ続けたのでした。
K君は相変わらず周りに泥だんごを
投げ続けていました。
3か月も経った頃でしょうか?
ある時の学級会のことです。
いつもはK君の独演会で
誰にも発言させないで終わっていたのですが、
H先生が最初にみんなでゲームをしようか?
と言ったことにK君も賛成してくれたのです。
それによって、クラスのみんなも
初めて学級会で発言することができて
楽しかった!と口々にしたのです。
次の学級会も、その次の学級会も
はじめにちょっとしたゲームをしてから
話し合いをはじめ、みんなが発言できるようになりました。
その頃になると
今までK君に泥だんごをぶつけていた子たちが
泥だんごをぶつけずに、小さなあんこ餅を
投げたりするようになりました。
そして、K君が泥だんごを投げる回数も
減っていきました。
主任先生がその様子に驚いて
Y先生のところにやってきました。
「最近K君泥だんごを投げなくなったんじゃないか?
顔つきも変わってきたようだな。」
Y先生は泣きながら頷くだけで精一杯でした。
その晩Y先生とH先生はまた二人で話し合いました。
「K君は今まで泥だんごをぶつけられてばかり居たから
自分でも泥だんごをぶつけることしか
できなかったのかも知れないね。」
「あんこ餅を投げられて、K君は
初めて泥だんご以外の存在を知ったの
だからこれからも彼にはあんこ餅を投げ続けようね♪」
「うんうん!!ずんだ餅もいいかもね♪」
「じゃあ、ゴマ餅も!!くるみ餅も!!」\(^_^)/
人にはミラー細胞と言って、
無意識に相手の真似をする細胞があるそうです。
泥だんごには泥だんごを・・・だったのかも知れません。
あんこ餅にはあんこ餅を♪
あんこ餅を投げられ続けたことによって、
泥だんごしか投げられなかったK君も
あんこ餅を投げられるようになっていったのです。
あなたの周りにもK君と同じような人は
居ませんか?
周囲に毒ばかり吐く人・・・泥だんごばかり投げる人
そんな人に
あなたは何を投げますか?
泥だんごですか?あんこ餅ですか?
K君を受け持ったY先生は、
K君のあまりの反抗的な態度に
心を痛めておりました。
クラスのみんなとも合わなくて、
クラスメートからは総スカンを食っていました。
K君自身もクラスメートみんなをバカにしていました。
こんな状態ですから、トラブルは日常茶飯事!
主任先生に相談しても
「来年クラスが変わるまで我慢するしかないなぁ・・。」
「でも、K君も本当はいい子だと思うんです。
何とかしてK君をみんなと仲良くさせたいと
思うのですが・・・。」
「そんなこと考えても無駄だよ!無駄!!」
そして、4月のクラス替えで
K君はH先生のクラスになりました。
H先生もK君の反抗的な態度は
以前から知っていたのですが、
どうしたらいいものか、
Y先生とも相談しました。
「K君はみんなに泥だんごをぶつけているけど、
みんなもK君には泥だんごしか投げてないよね?」
「確かにそうだね。泥だんごのぶつけ合いをしてる感じだわ。」
「じゃあ、せめて私たちだけでもK君に泥だんごは投げないで
あんこ餅を投げることにしない?」
「いいかもね~♪あんこ餅か~。
泥だんごをやめて、甘いあんこのお餅にするのね♪」
H先生はクラスの中で
泥だんごを投げ続けて孤立するK君に
あんこ餅を投げ始めました。
あんこの入ったお餅なのにK君は
泥だんごだとしか思わずに
受け取ろうともしませんでした。
そんなときにY先生はK君に伝えました。
「去年はあんこ餅投げられなくてごめんね。
先生も未熟だった・・。
でも、H先生はちゃんとあんこ餅を
投げてるから今度ちゃんと中身を
確認してみてね♪」
H先生は、今日も無駄かも知れないけど
愛情たっぷりのあんこを詰めたお餅を
K君に投げました。
するとK君が受け取ったのです。
「このあんこ餅美味しいね♪
また食べたいな!」
H先生は、喜んで
「うん!またあんこ餅作ってくるね♪」
そうしてH先生はあんこ餅を投げ続けたのでした。
K君は相変わらず周りに泥だんごを
投げ続けていました。
3か月も経った頃でしょうか?
ある時の学級会のことです。
いつもはK君の独演会で
誰にも発言させないで終わっていたのですが、
H先生が最初にみんなでゲームをしようか?
と言ったことにK君も賛成してくれたのです。
それによって、クラスのみんなも
初めて学級会で発言することができて
楽しかった!と口々にしたのです。
次の学級会も、その次の学級会も
はじめにちょっとしたゲームをしてから
話し合いをはじめ、みんなが発言できるようになりました。
その頃になると
今までK君に泥だんごをぶつけていた子たちが
泥だんごをぶつけずに、小さなあんこ餅を
投げたりするようになりました。
そして、K君が泥だんごを投げる回数も
減っていきました。
主任先生がその様子に驚いて
Y先生のところにやってきました。
「最近K君泥だんごを投げなくなったんじゃないか?
顔つきも変わってきたようだな。」
Y先生は泣きながら頷くだけで精一杯でした。
その晩Y先生とH先生はまた二人で話し合いました。
「K君は今まで泥だんごをぶつけられてばかり居たから
自分でも泥だんごをぶつけることしか
できなかったのかも知れないね。」
「あんこ餅を投げられて、K君は
初めて泥だんご以外の存在を知ったの
だからこれからも彼にはあんこ餅を投げ続けようね♪」
「うんうん!!ずんだ餅もいいかもね♪」
「じゃあ、ゴマ餅も!!くるみ餅も!!」\(^_^)/
人にはミラー細胞と言って、
無意識に相手の真似をする細胞があるそうです。
泥だんごには泥だんごを・・・だったのかも知れません。
あんこ餅にはあんこ餅を♪
あんこ餅を投げられ続けたことによって、
泥だんごしか投げられなかったK君も
あんこ餅を投げられるようになっていったのです。
あなたの周りにもK君と同じような人は
居ませんか?
周囲に毒ばかり吐く人・・・泥だんごばかり投げる人
そんな人に
あなたは何を投げますか?
泥だんごですか?あんこ餅ですか?