1995年公開だから、彼は48歳だったことになりますね。
歳より若く見え、今よりはるかにスリムに見えました。
主役は、キアヌ・リーブスさんです。
北野武は、ハリウッドデビューながら、やはり、ヤクザの組長タカハシ役というもの。
調べると、北野武・監督デビューとなる『その男、凶暴につき』は1989年であって、
既に、そんなイメージが彼には出来上がっていたのかも知れません。
しかし、外人スタッフたちが彼をこうイメージして起用したとすれば、それも愉快ですね。
もう20年くらい前の話しでありますが。
映画『JM』(原題:Johnny Mnemonic)は、SF作家ウィリアム・ギブスンによる同名の短編小説
「記憶屋ジョニィ」を原案とした、1995年公開のサイバーパンクを主題とするSF映画。
脳に埋め込まれた記憶装置に情報を記録する運び屋ジョニー・ニーモニックをキアヌ・リーブスが
演じる。ヤクザの組長タカハシ役をハリウッドデビューとなった北野武が演じる。
脚本は原作者であるギブスン自身が脚色しています。
かなり乱暴な映画ですが、好みの領域のものですから、最後まで観ました。
北野武組長は、クセのある手下に撃たれてしまいます。すぐには死なない。
教会の牧師なのか、説教師がスゴイ殺し屋だったりする。
キアヌ・リーブスを助ける美人はプロの用心棒稼業だったり、
キアヌを助けようとする真っ当な医者ひとり、最終的に彼を助けるグループ、
これが貧乏くさいがいいヤツラだ。
この2枚の表紙絵は、P・K・ディック(Philip Kindred Dick)氏の著作です。
映画の原作者ウィリアム・ギブスンを調べていて、『サイバーパンク』に行き当たりました。
わたくし、不勉強でサイバーパンクの正確なところを知りませんでしたので。
サイバーパンク(Cyberpunk)とは、1980年代に成立・流行したサイエンス・フィクションのサブジャンル、
もしくは特定の運動、思想をさす。
代表作としては、ウィリアム・ギブスンの小説『ニューロマンサー』などが挙げられる。
Wikiによれば、大友克洋の漫画AKIRAや甲殻機動隊、映画MATRIXに強い影響を与えたとされています。
わたくしの好きな作家、著作タイトル、映画タイトル、などが続々と出てきます。
が、ギブスンの『ニューロマンサー』は買い求めましたが、読み切ることができませんでした。
話しは映画。北野武さんのデビューの感想をいくつか。
「彼は素晴らしい役者で、ほんといいやつだったな。」(キアヌの事)
「サイバーパンクって呼ばれるジャンルのSFでいい作品だった。」
「シナリオが魅力的でね、現代のインターネット上の違法コピー問題を先読みした
ような話だったね。」などと。