![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/39/fbf102956ec5fbf4788cbfe1399eadc9.jpg)
慣熟訓練のため岡山空港に着陸するボーイング787-8型機。
(2011年10月16日)
「ボーイング787-8型機」の基本データ。
座席数223座席(3クラス制)であり、巡航速度はマッハ0.85、
航続距離8,500海里(15,700km)の787型機の基本型。
この航続距離は、ロサンゼルスからロンドン、ニューヨークから
東京路線をカバーするのに十分であり、東京からヨハネスブルグ
へノンストップで飛ぶことも可能である。
767と比較すると燃費は20%向上するとされている。
これは空力改善・複合材(炭素繊維素材)の多用による軽量化・
エンジンの燃費の改善・これらの相乗効果によるもの。軽量化に
よって最大旅客数も若干増加している。
この画像をみていただきたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/3b/12ba7beb43fe9707912b43752b31e780.jpg)
主翼の先端が小さく後方に反っている。
これが、角度によるが、787のヴィジュアルを大きく特徴
づけていると思われる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/58/57b2f8be5e6552aae1e23e7699d52b3e.jpg)
(適切な角度の映像がないのだが)、
“筋肉質”のしなやかなイメージを与えていると思う。
東レの炭素繊維が使われていることが、そう思わせるのは
もとよりだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/22/1896aa6b80af4ec763be1136319a917e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/26/ce76df5cc10de3cd74d4ba302bcf4411.jpg)
下の2枚目では、
主翼全体が、上に反っているように見えませんか。
そうであるか、どうかは知りませんが。
787は、いわゆる“納品”までに、延期、延期がつづいていた。
あのジャンボのあとの開発展開にはいろいろあったということ
でしょうか。
エアバスの考え方、ハブ空港まで連絡し、細かいローカル・
ラインでつなぐという考え方と、
小型化して、ポイントとポイントを直接つなぐという考え方の
2つがあったそうです。
787は、後者である。
もうひとつ、今までにない大きな考え方がある。
「ボーイング787は機体の70%近くを海外メーカーを含めた約70社が
開発する国際共同事業である。
これは開発費を分散して負担でき、世界中の最高技術を結集した
機体になるとしている。
参加企業は下請けを含めると世界で900社に及ぶ。日本からは
三菱重工業を始め数十社が参加、日本企業の担当比率は合計で
35%と過去最大である。
この数字はボーイング社自身の担当割合と等しい」。
ま、これはコスト負担の問題ですよね。
機密の多い戦闘機開発でも行なわれる時代ではありますからね。
話しを戻します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/da/c066163a11f17a0a72f756c6db3436ad.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/06/f400750d96f8fa5e267ca5a1c4aeee5d.jpg)
この2枚は、岡山空港での光景。
夕刻のノスタルジックなカットではありません。
羽田への帰途、機体にトラブルが発生し、操縦席脇のタラップ
に集まる早川さんをはじめとしたスタッフたちです。
コンピュータ上のなにかで、30分遅れで出発します。
早川さんたちの787チェックは、まだまだつづく。