ノーベル平和賞は他の各ノーベル賞に較べて政治色が強いのではないか
と批判されているのも確かである。
空席の1回目は、1935年のナチス・ドイツを批判して収監された
ジャーナリスト、カール・フォン・オシエツキー氏だった。
「 ノーベル平和賞委員会はオシエツキー氏への授与の際、代理人として名乗り
出た弁護士が賞金を着服した経緯があることから、代理出席は認めない方針
とされる。本人・親族とも欠席の場合、メダルと賞状、賞金(1000万ス
ウェーデン・クローナ=約1億2000万円)の授与は行われない。
(2010/12/08)
「 カール・フォン・オシエツキーは、ナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)
のゲシュタポの手により強制収容所送りにされている。
彼に対する平和賞をナチズム批判の明確な意図があるとして、ヒトラー政権
はその後ドイツ人がノーベル賞を受け取ることを禁止した。
同賞が授与されて以来75年ぶりとなるのが、今回の2回目である。
委員長は「彼がここにいないことが、賞の受賞に値する」との趣旨の
ことを述べられていた。
中国在外の民主活動家が50人招待されたそうだが、
とりわけ、特筆されることもなく授賞式は終了した。
11日未明、スウェーデンのストックホルム中心部で爆発が2度あった
というが、この件とは関係なく、イスラム系の自爆テロのようだ。
他には、「孔子平和賞」という失笑モノが一件ありました。もうひとつ、
中国の外務省相当の報道官がムキになったくらいで、いたって“平和”
のうちに過ぎようとしていますね。
国際世論といったもののお手本がここにあるのではないか。
ノルウェー、スウェーデンといったあたりに。