いいしらせのグッドニュース[パート・Ⅱ]

グッドなテーマを、グッド・テイストでお伝えします。

NASAは宇宙生命体までも拡げたのだ。

2010-12-11 21:39:41 | Weblog



 12月2日、NASA(米航空宇宙局)がある発表をしたのだが、
 NASAは事前に「地球外生命体の証拠の探索に影響するであろう
 宇宙生物学上の発見」と予告していたために大騒ぎになっていたん
 だそうだ。
 「NASAは宇宙人を見つけたのか?(Has NASA found aliens?)」
 「宇宙人生け捕り」「とうとう宇宙人の存在を発表か」
 「どうせ微生物、バクテリア発見の類いだろ」、などなど。



 実は、正解が出ていた。
 NASAなどの研究グループの2日の発表はつぎのようなものであった。
 「通常の生物にとっては有毒なヒ素を、生命活動の根幹となるDNAに
 取り込んで成長できる細菌を発見した」だ。
 この「ヒ素を食べるバクテリア」は、カリフォルニア州東部のモノ湖
 (写真)で発見されたという。



 生体を構成する主要元素を、別の元素で代用できる生物が見つかった
 のは初めてで、生物のあり方が拡がったことになる。
 これまでとは違う形で生物が存在する可能性が拡がったわけだ。
 地球外生物を探すのにも、地球と等しい環境にこだわることなく、範囲
 を拡げる必要が出てきたのである。

  
   「 生物の体は主に炭素、水素、酸素、窒素、硫黄、リンの6つの元素で
     できている。リンはDNAなどの核酸や脂質、タンパク質などの生体
     高分子が必要とするリン酸塩をつくる重要な元素だ。
     ヒ素はさまざまな酵素の働きを阻害するために生体にとって、極めて
     毒性が高い。しかし、リンと化学的に似かよった性質を備えている。


 性質の似た元素で置き換えた生物の存在は、理論的には予想されていた
 が、実際に元素を置き換えた生物は見つかっていなかった。
 今回の発見は、主要元素が欠乏した極限の環境でも、元素の置き換えに
 よって生物が存在できる可能性が考えられ、地球外生命も幅広く考える
 必要があり得ると、まあ、なるのですね。
  [ SANKE IEXPRESS 2010.12.3. ]
  [ 山岸明彦・東京薬科大教授(極限環境微生学)]



 こういったお話は、わたくしの“大好き領域”ですが、
 迫力、興味度は少々おとるかも知れませんね。
 ひとつ。
 NASAの研究者たちはかなり地味なこともしていると思いませんか。
 モノ湖から採取したバクテリアを研究室で培養して、いろいろしてたん
 でしょうね。
 お疲れさまでした。