鎌倉に上る道筋のひとつ『鎌倉街道上道』は、上州から児玉・寄居・小川・嵐山・鳩山・毛呂山・
鶴ヶ島を通って日高に入ります。
今回は、ここ女影交差点から鎌倉街道交差点までを紹介したいと思いますが、「線」で紹介するだ
けの写真は撮っていませんので、「点」で2,3か所を。
女影交差点を南方向に緩い坂を下って行くと下小畦川に架かる『諏訪橋』があります。
霞野神社の旧称が諏訪神社であったことに由来するのでしょうか。
霞野神社の鎮座する杜
南北朝時代の建武2年(1355)7月、鎌倉幕府の復興を願う鎌倉十五代執権北条高時の遺子時行は、
信濃で諏訪頼重らに擁立され挙兵、建武の新政に不満を持つ武士と合流しながら鎌倉街道を南下鎌
倉を目指しました。そして7月22日、それを阻止しようとする足利直義軍と初めて合戦に及んだのが
女影原と呼ばれるこの一帯であったようです。
霞野神社前
霞野神社の鳥居の斜め前は変則の五差路になっていますが、鎌倉街道上道は左側の道をそのまま進
みます。
狭い住宅街の道を抜けて田園を少し進行すると、第二小畔川に架かる橋の先に、『鎌倉街道上道
碑』と『鎌倉街道上道』説明板が建立されています(冒頭の写真)
『切通し』 当時からのものでしょうか
『鎌倉街道上道碑』と『鎌倉街道上道』説明板が建立されている場所は「日高市大字高萩」で、
切通しを挟んで左側は「大字大谷沢」、右側は「大字中沢」になります(どうでもいいことですが)
切通しを抜けて更に進むと国道407号線と交差します。この交差点名は「鎌倉街道」とそのもの。
交差点を横切ってそのまま進行すると狭山市・所沢市・府中市等を経由して鎌倉に入ります。
散策日::平成30年(2018)9月3日(月)他