AKB48の旅

AKB48の旅

AKBとGSの共通点

2013年09月25日 | AKB
ちょっと(いつも通り?)奇妙なことを書いてしまうけど、AKBムーブメントとGSには、意外に共通点が多いことに気づいてしまった。正確なことは知らないなんで、いろいろ間違ってるかも知れないけど、以下列記してみる。

①際物扱いだった。
AKBがそうであったように、音楽としての評価はなかなか得られなかった。実際には高い志のもとで、新しさとエンタテインメント性の追及が行われたのだけれども、リアルタイムで正当に評価がなされることはなかった。GSの名曲の数々は、現状、埋もれたまま忘れ去られているように見える(違ってたらゴメンナサイ)。

後になって、沢田研二氏の歌唱力や、萩原 健一氏の演技力が高く評価されることになるけど、GS時代については、黒歴史とは言わないけど、「ザクとは違うのだよ。ザクとは」な扱いになっていた(こちらも違ってたらゴメンナサイ)。

②大人数だった。
GSのバンド数がいくつになるのか、たぶん正確なことは誰にも分からないだろうけど、Wikiを信じるなら、主要な10グループ・サウンズが、ヴィレッジ・シンガーズ、オックス、ザ・カーナビーツ、ザ・ゴールデン・カップス、ザ・スパイダース、ザ・ジャガーズ、ブルー・コメッツ、ザ・タイガース、ザ・テンプターズ、ザ・ワイルドワンズであり、以下その他大勢がこの何倍もいたことが分かる。

仮にプロを名乗ったGSが100くらいあったとして、平均のメンバー数が5人であれば、GSを構成していたメンバーの総人数は500人程度となる。奇しくも桁レベルで相似形。メンバーの脱退や解散、新結成、再結成も盛んだったことも、構造的に類似してることになる。

③アイドル的な人気を博した。
追っかけが多数いたり、「失神」がはやったりで、GSの人気の出方は、正にアイドルだった。

いい加減な知識での思いつきもみたいなもんだけど、現象としてのAKBムーブメントに最も類似してるのは、かつてのGSかも知れない、そういう議論の方向性はありなんじゃないか。そんなこと言ってるのは本ブログだけのようだけど、秋元康氏の見てるものは、この気づきと近接してると考えるのは、うぬぼれが過ぎるだろうか。

思い出せる君たちへ~大島チームKウェイティング公演~ 5/10

2013年09月24日 | AKB
気のせいなんだろうけど、いつもよりも画質が上がってる気がする。肌の張りや筋肉の躍動、飛び散る汗、流れる汗がキレイ。女性らしい身のこなしの中でも、力強さ、大きさが表現されたダンス、全体曲では、NMB的な意味でのフリが揃うというよりも、意識が一つにまとまってる、集中してる感じがして気持ち良い。

「片想いの対角線」の3人、北原さん、前田亜さん、永尾さんの身のこなしの美しさと、15期研究生のバックダンサーの若さが眩しい感じ。じゃんけん大会の直後ということで、無意識のうちに土保さんを探している自分に気づく。

「あなたとクリスマスイブ」は秋元さんと板野さん。この二人もなかなか良い感じ。歌い手の組み合わせで、ぜんぜん違った曲になる、ホント素敵な歌だと思う。

MCは・・・、まあメンバー構成にもよるのかも知れないけど、けっこうわちゃわちゃ。大島チームKには、話の引き取り手、まとめ役がいないのかな。構成力があるのが北原さんと、あとかろうじて倉持さんの二人くらいしかいなくて、その北原さんが、どうにも引き気味なのが惜しい感じ。

「走れペンギン」はちょっと謎の選曲に思えた。島田さんを意識したということなのかもしれないけど、大島チームKでこの曲をやると、なんかパラレルワールド感があるというか、なんとも言えない居心地悪さがある。

逆に「孤独なランナー」「強き者よ」「絶滅黒髪少女」のメドレーは、ぜんぜんアリ感が強い。ここは松井Jさんの存在感の強さが生かされてると思う。このメンバーのセンターにはまってしまう。松井Jさん、やっぱすげーわ。

あとは、もう何度も書いてるけど、大島さんの異次元の身のこなしと表現力。チームKの武藤さんが輝けないのは、大島さんの影に霞んでしまうからかも。

「じゃんけん大会」フジ放送版の不快

2013年09月23日 | AKB
やはりAKBは、疑似であってもリアルが全てかな、そう思わせてくれたのが、ようやくにして見たフジ放送版のじゃんけん大会。編集が入る度に、はっきり断言するけど、不快感が半端ない。しかも、そんな編集が入りまくるんだからたまらない。その上アナウンサーが誤情報を垂れ流す。AKBをよく知るはずの解説人も訂正を入れない。まさに地上波放送にして、ダメだこりゃな感想に陥る。途中で見ることを放棄してしまう。BSスカパー版に逃げてしまう。

「逃げちゃダメだ」と思うんだけど、どうだろう。これは「逃げる」のが正解なんではないか。フジの放送に、どうにも不快感を感じる感性の方が正しいんではないか。メディアが届けるべき内容に干渉する、あるいは伝えるべき情報を伝えないのは、やはり許されざる越権行為なんではないか。

BSスカパー版のMCはロンハー淳さんだったけど、心を入れ替えたかのように謙虚にして真摯な態度に終始していた。カナリアのボンさんの解説も、たどたどしさはあったけど、AKBに対する愛情に溢れた、好感度の高いものだった。そしてなにより、放送そのものに、無用の「編集」は介入しなかった。

生のリアルに可能な限り近い映像を、正確な情報とともに届ける、それは当たり前のことじゃないかと思うし、それは十分に可能なはず。そして今回のじゃんけん大会の放送で、BSスカパー版はそれをおおむね実現してたと思うし、フジ放送版はそうではなかった。結果が全てを語ってる。そう思う。

と言いつつ、フジ版を垂れ流しに見てると、なんかめんどくさいことを考えること自体が、面倒になって来る。惰性って怖い。

じゃんけん大会の衣装

2013年09月22日 | AKB
というわけで、あくまでも衣装についての勝手な印象。ををっ!と思った、思わされた衣装だけを、以下敬称略で短評を添えて。

島田晴香:ジャイアンのコスプレ
これが似合うというのは、褒めてることになるのかな。でも印象的だったし、何より似合ってたし。

小嶋真子:紅一色のドレス
カワイイ。インパクトの強い正統派のドレスなのに、笑顔がまったく負けてない。むしろ相乗効果になってるってことは、やはり小嶋真子さんのポテンシャルの高さを証明してるんだろう。

渡辺美優紀:ミルキー/ワルキー
言葉が出てこない。衣装さんをも巻き込んでしまうということで、渡辺美さん、凄いわ。

大和田南那:ひまわりドレス
ザ・アイドルな感じ。

高城亜樹:国旗ドレス
隅々までしっかり確認してないけど、インドネシアと日本の国旗を中心に配して、その上で諸々の国際情勢にも、絶妙な配慮がなされてると思われる。衣装さんGJです。

朝長美桜:純白天使のコスプレ
悩んだけど、取り上げざるを得ない。正にカワイイは正義。

小林茉里奈:ロココ調のドレス
これは素直にお見事としか。正統派は強いなあ。

森川彩香:アーヤロイド
衣装さんを賞賛するしかないと思う。

阿部マリア:ランウェイ衣装?
かっこいいし、似合ってるし、文句なし。

藤田奈那:チュチュ
やはり完成の域にあるコスチュームは素晴らしい。そして藤田さん、似合ってる。

土保瑞希:よさこいソーラン風
あまり好みの方向性ではないんだけど、似合ってるんで仕方がない。

渡辺麻友:医師風男装
素晴らしい。

柏木由紀:巫女
素晴らしい。

上枝恵美加:乗馬服
軍服とはまた違った、けれども実用性を追求した服装は、それだけ説得力があるし、よく似合ってると思う。上枝さんの高評価に、この衣装の貢献は大きいと思う。

宮脇咲良:純白ドレス
ある意味反則だけど、カワイイから仕方ない。先日も書いたけど、そのインパクトはあまりにも大きかった。繰り返すけど、あざといと言わば言え。ここまでカワイイと、もうすべては許される。

大島涼花:ksgk
コメントなし。

大場美奈:博士コスプレ
やっちゃいかん奴だと思うけど、一人だけならここまで突き抜ければ、ありかも。まあ面白かった。

おまけの高橋みなみ:タカミー
あはは、なんか約束でもしてたのかな。OJSの方はこっちの趣旨には合わないんで取り上げなかったけど、総監督はたいへんだ(棒)。

「ハート・エレキ」は全世代制覇宣言

2013年09月21日 | AKB
ワンハーフを一回聞いただけなんで、突っ込んだことを言うべきではないのかも知れないけど、書いてしまいたい衝動がどうにも止められない。新曲「ハート・エレキ」は、AKBの進むべき道を指し示す曲にして、目指すのは世代交代なんかではなくて、全世代制覇であることを宣言した曲だと思う。

言うまでもなく、曲調は往年のグループサウンズ。衣装もそうだし、架空バンド風味もそのまんま。ここでいう「エレキ」はエレキ・ギターから来てるのは明らか。つまりは向いている方向は「恋するフォーチュンクッキー」と同じと考えられる。

共通してる特徴は、レトロ調、ゆっくりとした難易度の低いダンス、歌唱向き。つまりはカラオケと相性の良い、老若男女を問わずに歌える、踊れる曲と言うこと。これが意味するところは、これがもはや常識的な「アイドル曲」の範疇にはないと言うことではないか。

そしてその意図は、選抜メンバーにも色濃く表れている。小嶋さんのセンターは、分かりやすいルックスと歌唱力故だろう。もちろん、前田さんからの脱学習を、最初にいとも簡単に成し遂げた、「天才」小嶋さんの実力をかってのことでもある。脱前田後の再学習にして、AKB第二章の正体は、脱アイドル。それはさっしーで既に示されていたんだけど、気づけなかった。

そして峯岸さんも、同じく歌唱メンバー。川栄さん、入山さんともども、テレビ的な知名度もある。たぶん多田さんが意外ということになるけど、これはHKT枠だろう。HKTでこの曲調に合うのは、多田さんしかいない。というか、多田さん以外を選ぶ弊害が大きい。アイドルでいられる間は、全力でアイドルするのが吉。

たぶんだけど、この曲は生バンド演奏を想定してるんじゃないか。テレビ局の都合にもよるだろうけど、口パクではなく、生歌がデフォルトになるんじゃないかとか書いてみる。だからだろう、小嶋さんの声を核に、ノースリ的な響きのボーカルになってる。

「恋するフォーチュンクッキー」は、それでもまださっしーという飛び道具による「異端」に見えたけど、小嶋さんセンターでの「ハート・エレキ」は、これが「王道」という表明であり、これで脱前田AKBの姿が確立されたことになる。

一方で、ちゃんと古典的な王道アイドル曲は、「てんとうむChu」の「君だけにChu!Chu!Chu!」が用意されてる。そこは抜かりない。「ハート・エレキ」と「君だけにChu!Chu!Chu!」の対比は、露骨な設計図にして、ディメンションを増やすという、いつものごとく「外」を指向して見せてくれた。

これで小嶋さんの「卒業」は当分なくなったんじゃないか。大島さんの「卒業」も必然性はなくなった。あとはご本人のモチベーション次第。秋元康すげーとか書いてみる。なんか、ワクワクが止まらない。