AKB48の旅

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高橋さんのスピーチと「気づき」ということ

2015年06月10日 | AKB
総選挙での高橋さんのスピーチの波紋を、すべて把握してはいないけれど、多数のとりわけ圏外メンバーの心を打ったのは間違いないところ。それもただ単に「感動」したというだけでなく、そこに留まることなく「気づき」にまで辿り着かせてるように読める、そんなぐぐたす書き込みとかが散見されたように思う。

別に大仰にクリシュナムルティとか持ち出す気はないけど、人というもの、教えられても学ばないし、学んでも気づかない。とりわけ後者の「気づき」のハードルはとてつもなく高いもの。それを今回の高橋さんのスピーチは軽々と越えて、多くのメンバーの心の奥底に突き刺さり、揺さぶって見せたことになる。

自己啓発セミナーという比喩は、あんまり出すべきではないかも知れないけれど、感情失禁と意識変容と言う言葉辺りをキーワードとするなら、総選挙で圏外となった直後のメンバーの意識状態には、それに近いものがあったのかも知れない。そこに尊敬し信頼してるであろう高橋さんの言葉、それも最高レベルの話術によってもたらされた言葉は、神経言語プログラミングのごとくに、当たり前のように無抵抗に染み入ったと言うことなんだろう。

それが悪意のものであれば「洗脳」と何ら変わらない論外だし、善意だとしても地獄へと続く道標であってはならないのはもちろんのこと。高橋さんの語った内容は、実質、石門心学的な意味での「一所懸命の思想」ということになるだろうと思う。ある種、理想化されたイディアルティプス的な日本人の、無自覚な宗教にして行動規範と言うことになる。それは日本人であるが故に、無条件に肯定されて然るべきものなんだろうか。

AKBにおけるこの「思想」の淵源が夏まゆみ氏にあることは、以前、検証した。背景とかめんどくさくなるんで、以後は「夏まゆみイズム」と呼称することにする。当初のAKBには、そんな夏まゆみイズムが浸透してたと思われ、それが一因となりある種媒体となって働くことで、自己組織化した動的組織体としてのAKBが生成された、少なくとも私がそう考えてることは既述。

それはAKBの血肉にしてDNAのようなものであり、なおかつAKBが醸し出す懐かしさのようなものの正体でもあるだろう。であればこそ、この夏まゆみイズムは、AKBにおいては無条件に肯定されて然るべきということにならないか。そんなAKBの言わば根本教義としての夏まゆみイズムが、時の流れとともに相当程度薄まっていたものが、今回の高橋さんのスピーチで、AKB界隈の隅々にまで再注入されたと解釈できることになる。それは間違いなく高橋さんが為すべきこと、高橋さんだけが為すことのできること、「私が皆に残せるもの」の白眉ということになる。

1 コメント

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初めまして (デイトナ)
2015-06-11 21:14:46
ブログの方、たまにですが楽しく拝見させて貰ってます(難しい言葉は分からないまますっ飛ばしてますが…笑)
今回の高橋みなみさんのスピーチ。
確かにメンバーにとっての「救い」になった素晴らしいスピーチだったと私も思いました。
と、同時に、現場にて聞いていた私自身も救われた気がしました。
私の地元が福岡であるがゆえ私自身の応援スタンスは基本的にHKT48箱推し(苦笑)勿論、個人的な序列はありますけど(笑)
そんな私が常日頃からHKTメンバーに思っている事は「アイドルをやっている今を楽しんで欲しい」と云うこと。
確かに人気商売であるがゆえに厳しい現実に直面する事は私達が生活している日常よりも遥かに多い事だと思います。だからこそ、それをも楽しんで欲しい。10代が大半の少女達には難しい事だとは思いますけど。
そんな中での高橋さんのスピーチ。
あれは私の声でもありました。そう思ったファンの人も少なくないと思います。
上手く表現出来ませんけど、メンバーには「綺麗ごと」を貫いて欲しい。
あのスピーチを聞いて、衆議院本会議場じゃないですけど「そうだ!!」って私も声をあげたくなりました(笑)
本当に高橋さんのスピーチには私も救われたなぁ~と。
あれがAKB48グループの「マジ」なんですよね。
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